関東鉄道キハ2100形とは、関東鉄道が保有する通勤型気動車である。
尚、本項ではキハ2100形を元として製造されたキハ2000~2400形及びキハ5000形に付いても解説する。
それまでボロ・・・ゲフンゲフン、日本中からかき集めてきた序に場合によっては魔改造をも辞さなかった中古気動車ばかりの関東鉄道が、久しぶりの自社発注車として投入した新型気動車。
基本構造は新潟鐵工所(現新潟トランシス)の標準形気動車「NDC」シリーズをベースとしているが、(非電化路線としては)色々変態的な所が少なくない常総線の環境に合わせるため様々な部分にカスタマイズが加えられている。
(ちなみに、JR西日本キハ120形気動車もNDCシリーズの一派である。また、第三セクター鉄道の新型気動車は大抵がNDCであると思ってよい)
車体はJRや大手私鉄の通勤型電車と同じ20m級の大型車体。(普通、NDCは16~18mの車体が多い)
ラッシュ時の乗降性などの点から、側面ドアは片側3ヶ所の両開き式となっている。側面窓は2組の下降窓がドア間に2セット設けられており、配置的にはJR九州キハ200形気動車に近いものとなっている。
座席はオールロングシート。また、バリアフリー化の一環として関東鉄道で初めて車椅子スペースが設けられている。
車外の行先表示装置は初期車では幕式であったが、後期車ではLED式をに変更された。また、後期車にはさらに車内にもLED式客室情報装置とドアチャイムが追加されている(初期車も後の改造により、ドアチャイムと車内LEDが装備された)。エンジン音がしなければ普通の人は確実に「これなんて電車?」というだろう。
主機関はDMF13HZ系列のディーゼル機関(330PS)を各車1台ずつ搭載。旧型のDMH17系列(180PS)を搭載したキハ300/350形等と比べると約2倍近い出力のエンジンが搭載されたことで、加速性能は大きく向上している。
登場直後は旧型車との併結も考慮して(営業運転では結局行われなかったものの)、出力を230PSに抑えて使用していたが、現在では旧型車も2100形と同型のエンジンに交換されたためにデチューンが解除されている。
変速機は変1・直2段の液体式変速機を使用。また、関東鉄道で初めてCCS(コンバータ・コントロール・システム)が採用されている。CCSを「カードキャプターさくら」の略だと思った人、素直に表に出てきなさい。
CCSは乱暴に言ってしまえば「変速機を完全にコンピュータ制御にしてしまう」という方式であり、これにより運転士は電車やAT車と同じようにマスコンハンドルを操作するだけで起動~加速ができるようになる。
文字通り変速機の操作を全てコンピュータがやってしまうので、ドアを閉めて駅から発車しようが、所定の速度に達してマスコンを戻して惰行に移ろうが、逆に惰行状態から再加速をしようが、単にマスコンを操作するだけでエンジンとプロペラシャフトの回転数をコンピュータが監視・計算しながら行うために勝手に最適なギアになり、さらに「シフトチェンジ」のタイミングも最適なところでやってくれるのだ。
また、エンジンの回転数などの状態もコンピュータが監視しているので自己診断能力すら備えることができる。頭よすぎ。
一方で基礎ブレーキシステムは、前述の通り旧型車との併結も考えられていたために旧来の自動空気ブレーキを採用している。
台車は関東鉄道で初めてボルスタレス方式のものを採用。軸箱支持には積層ゴムが用いられている。
かつては朝ラッシュ時には2+2の4両を組んで取手~水海道間の複線区間で通勤輸送を行なっていたが、つくばエクスプレスの開業により乗客数が減った今では2両単独で使用されている。
2100形は2101F~2111Fの2連6本・計12両が在籍。
キハ2100形をベースとして開発され、竜ヶ崎線に投入された単行の気動車。
車体の基本構造は2100形と同じであるが、以下の点で違いがある。
旧型車であるキハ532号車との併結も行うため、2100形同様に基礎ブレーキは自動空気ブレーキを使用している。常総線と違い、こちらは近年まで行われた朝ラッシュ時の2両運転時には場合によっては(2000形2両のうちの片方が検査中の場合に)532形が出動するため、旧型車との併結機能がちゃんと使われていた。
常総線の水海道以北でのワンマン運転を実施するために投入された、キハ2100形の単行バージョン。
何のことはない、キハ2100形を単行でワンマン運転が出来るようにした車両である。
特筆すべき点としては、キハ5000形(旧)で採用された「片開き-両開き-片開き」、つまり「真ん中のドアだけ両開き」という変態仕様が再び採用されたことであろう。
2011年現在では2201号車が、後述のキハ5000形(新)と同じ塗装に塗り替えられている。
キハ2100形のマイナーチェンジ版。
この車両が2100形と決定的に違うことは、「どうせ旧型車との併結なんてやらねえんだ」とばかりに遂に電気指令式ブレーキが採用されたことである。
キハ2300形の単行バージョン。
キハ2300形の機器類に「真ん中だけ両開き」の2200形の車体を組み合わせたような車両である。
また、この車両からラインデリアのルーバーがプラスチック製から金属製のものに変更された。
データイムに於ける水海道以南での「単行ワンマン運転」を本格的に実施するために投入された最新鋭気動車。要するにつくばエクスプレスに乗客が流出したからこんな車両が必要に・・・ゲフンゲフン
車体はキハ2200・2400形を踏襲しながらも、低公害型のコモンレール式ディーゼル機関の採用により環境対策が行われ、新型台車を採用、また車内にはスタンションポールが設置されるなどの近代的な装備がなされている。
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最終更新:2024/11/08(金) 19:00
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