701系とは (ナナマルイチケイとは) [単語記事]

701系とは、JR東日本が保有する交流用通勤型電車である。

本項では、IGRいわて銀河鉄道所有のIGR7000系、青い森鉄道所有の青い森701系についても記述する。

概要

JR東日本701系電車
基本情報
編成	2両編成(1M1T) 3両編成(1M2T) 4両編成(2M2T)
電気方式	交流20,000V (50Hz)
車体材料	ステンレス製
営業最高速度	110km/h
設計最高速度	120km/h
軌間	0・100・1000・1500番台…1,067mm 5000・550 0番台…1,435mm
運転開始日	1993年 6月21日
製造事業者	川崎重工業 JR東日本土崎工場

東北地方の交流電化区間で活躍する。東北本線・奥羽本線・羽越本線・常磐線などで走っていた客車列車や、通勤に向かない電車の置き換えのために1993年から2002年にかけて製造された。

最高速度は110km/h。直線が多い盛岡近郊の東北本線では文字通りの「爆走」を体感できる。
加速・減速も客車列車とは比べ物にならないくらいきびきびと行うことが可能になったため、それまでは下宿する必要があった地域からも電車で学校に通えるようになった。
大きな窓を採用し、化粧板もホワイト系の明るいものを採用したため、それまでの国鉄の車両に比べて明るい印象になった。

701系の登場により、ワンマン運転(2両編成限定)・短編成化による輸送効率の向上、電車化・冷房化などによるサービス向上が図られたのだが・・・。
その一方で、オールロングシートという首都圏の通勤電車と同じ構造を採用したことに対する批判が噴出している。
文句言うのなんて18きっぱーくらいな気もしますけどね
そのような批判があったためか、一部区間ではセミクロスシートの車両も登場したり、後続車両にあたるE721系は全車セミクロスシートで登場している。

狭軌仕様

0番台

全ての車両が秋田地区で活躍。北は津軽線蟹田駅、南は羽越線酒田駅・奥羽線新庄駅と運用範囲は南北に広い。2両編成と3両編成が在籍する。
0番台だけ幕が手動となっていた（現在は全車 LED化済）。帯の色は赤紫の濃淡(以前はもう少し色が薄かった)。
セミクロスシートに改造された編成があり、特急の走らない秋田～新庄の運用についている。

100番台

0番台の増備用として登場。0番台から若干デザインの変更が行われている。2両編成と3両編成が在籍。
登場からしばらくは秋田地区で活躍していたが、山形新幹線新庄延伸の影響で数編成が仙台地区へ転属した。
その後東北新幹線全通に伴う普通電車増発にともなって1編成を除き秋田に返却された。
帯の色は秋田地区は赤紫の濃淡、仙台地区は赤と白と緑。

1000番台

盛岡地区と仙台地区で客車や食パン715系の後継として登場。2両編成と701系では唯一の4両編成が在籍。
仙台地区のワンマン運転に対応した編成は運賃表示器がLCDに変更されている。
帯の色は盛岡地区が青紫の濃淡、仙台地区は赤と白と緑。

1500番台

仙台地区で活躍する。1000 番台の増備用として全てが2両編成で登場した。
発電ブレーキではなく回生ブレーキを採用したため、屋根上の抵抗器が無くなった。
トイレが車いすに対応した大型のものに変更されたため、運転台の後ろに位置が変更された。
帯の色は赤と白と緑。

IGR7000系

2002年東北新幹線盛岡駅～八戸駅間開業により、並行在来線の運営が第三セクターに移設されるのに伴い設立されたIGRいわて銀河鉄道が所有する車両である。JR東日本からの譲受車と新製車がある。

帯の色は岩手の夜空のイメージである青と星の輝きのイメージである黄。

青い森701系

上記同様青い森鉄道が所有する列車である。

帯の色はかつては青であったが、2010年より空色になりマスコットであるモーリーが描かれた。

標準軌仕様

5000番台

秋田新幹線開業にともなう改軌で田沢湖線を走っていたディーゼルカーの後継として全て2両編成で登場。
田沢湖線の事情に配慮して、クロスシートを千鳥状に配置している。ステップはない。
その他、テールライトやパンタグラフも変更されている。帯の色は青紫と白と赤紫。

5500番台

山形新幹線の新庄延伸に伴い登場。全て2両編成である。
車内は1500番台に準じ、オールロングシートで車いす対応のトイレを採用している。
同じ地域を走る719系 5000番台と異なり米沢駅以南は通常入線しない。
帯の色は橙(ベニバナをイメージ)と白と緑。

701系単語

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