演:及川光博
Season 7から亀山薫の後任として特命係に配属になった。階級は警部補だが、以前は警視であった。警察庁警備局から降格の上左遷という形でやってきた。ラムネこと大河内主席監察官とは旧知の仲。警視庁採用後に推薦を経て警察庁に異動し、ノンキャリながら30代で警視に昇進した優秀な人物である。そうであるにもかかわらず、先述のようなかなり厳しい扱いを受けている。伊丹らからは相変わらず厄介者扱いで、伊丹は「警部補殿~」と亀山に対するのと変わらない接し方をしている。また「かんべそん」などと、わざと誤読されることもある。
警察庁警備局の時は警備企画課に在籍し、FRS(顔認証システム)を既存の監視カメラやオービスと組み合わせ、不特定の人物から特定の捜査対象を絞り込むという、新しい捜査システムの開発に従事していた。
愛車は日産GT-Rである。運転の腕前はと言うととても荒っぽい運転をする。亀山くんの運転は右京がうたた寝するぐらいに穏やかな運転ではあったのだが……そのせいか、車を使わずにバスで行きましょうと右京が言って実行したこともある。そんな右京さんでもピエロの時は運転が非常に荒かった。緊急事態なので仕方がないが。
2011年7月27日、神戸の中の人が、Season 8第10話に登場した細野唯子の中の人と結婚したことが発表された。相棒での共演がきっかけとのこと。
表向き疑問が残る人事の裏で、警察庁幹部が神戸に課した役割は庁内S、つまり警察内部の内偵を行うことであった。降格も左遷も、それを偽装するためのものとされた。内偵の対象は杉下右京警部で、神戸は定期的にレポートを提出している。だが彼自身、この庁内Sに一体何の意味があるのか分からず、疑問を持ちながらその役割を演じていた。
その庁内Sも、神戸に対する偽装であった。警察庁の真の思惑は、神戸と杉下の相性をみるというものであった。
先述のシステムの運用を開始すると、そのシステムを使う運用官と、出力された情報が正しいかを判断する捜査官が必要になる。その候補として、運用官にはシステムに精通した神戸が、捜査官には優れた捜査手腕を有する杉下右京が、それぞれ選ばれた。この二人の連携が上手くいかなければ、新捜査システムの運用も上手くいかない。そこで本格稼動前に二人を「相棒」として組ませ、連携を見ることにしたのだ。
神戸を特命に行かせたのにはもう一つ理由がある。新捜査システムは新しいアプリケーションを既存の監視機材に組み込むことから、解決すべき深刻なエラーが存在しており、神戸はそれを理由に稼動の延期を主張していた。一方で、警察官の大量退職が始まるまでに新たな天下り先を確保したいと言う警察幹部の思惑があり、神戸の主張は彼らの利害と対立していた。そこで警察幹部は、神戸を杉下と組ませて相性を審査しつつ、並行して神戸の後任である伊達警視に開発を継続させ、予定通りの運用開始を目指すという対応を取った。
このようにして開発が継続された新システムだが、神戸が指摘したとおりエラーは深刻であった。テストプログラムを実装したところ、オービスが誤作動を起こす事故が頻発。さらに警察庁とシステム開発に従事していた警備会社は、産業スパイ事案の捜査に実用段階にはないシステムを使用してしまう。結果として犯人は分かったものの、産業スパイに情報を売り渡していた商社社員は自殺し、警備会社の開発担当者が産業スパイに殺され、さらに新システムのデータが産業スパイに奪われてしまった。
こうしたトラブルはあったものの、警察庁は新システムの運用開始を目指す方針を維持し、神戸に警察庁への異動を打診した。しかし神戸はこれを断り、特命に残ることを選ぶ。本来であれば人事に逆らうことは許されない。この事を知った大河内監察官は神戸の今後を案じ、杉下に神戸を守るよう頼んだ。
警視庁や警察庁を揺るがす大事件が起きたり(劇場版2)、鬱すぎる事件が起きたり(ボーダーライン)、少年と交流したり(通報者)、陣川警部に振り回されたりしながらも、ある時、神戸はかつて逮捕した犯人が自殺すると言う事件に遭う。その中で浮かび上がった誤認逮捕。友人を殺されたとは言え、偽りの発言をした神戸、自責の念に駆られる神戸であったが(贖罪)、事件は待ってくれない。交渉のためにガスマスクを持って行ったら役に立ったり(あすなろの歌)、正月前に証拠品を返しに言ったら誘拐事件と遭遇したり(ピエロ)としていく中、クローン人間の事件に遭遇する。正義とは何か、を自問自答する神戸は彼なりに行動し、右京さんと拳を使わない殴り合いをしたりして、特命係を離れようとするが右京に引き留められ、互いに相棒としてこれからもやっていくはずだった。のだが、警察庁に呼び戻されてしまう。こうして神戸は特命係を去った。
警察官らしいダークスーツを着用することがあるが、シルエットは体のラインに沿った細身のモード系が多く、クラシック系のスーツを愛する杉下とは対照的なセンスでお洒落。多くの場合ノータイで過ごすが、弔辞などタイドアップが必要な時は締める。
警察という組織にあって十分必要とされるだけの勤勉さを持ち、警備企画課時代の仕事を見てもコンピュータに精通している。杉下右京よりは組織に適応しており、政治的配慮から刑事部長と意見のすり合わせをするなど調整能力も持つ。但し、それも彼の中で「捜査」という目的が確保できる場合のみ。FRSの事例に見られるように、利権のために信念を曲げることは今のところはない。
逆に適正・必要な捜査が行われない場合は、それに対し反抗するところも見られる。杉下が暴力団事務所を家宅捜索するために、組織対策五課の暇課長と組んで別件の容疑をでっち上げた時は、違法捜査であると文句を言っていた。
死体は苦手。またホラー映画も苦手である。杉下が興味を示さないからと、宮部たまき(杉下の元妻)に誘われて一緒にホラー映画を見に行った際には、映画を見終わってからバー「Cotton Club」に移動してからもハンカチで口を押さえ、気持ち悪そうにしていた。また、たまきが映画の感想を述べているとそれだけで気分を悪くし、吐きそうになってトイレへ駆け込んだ。
犯人や関係者が心情を吐露する時には、涙ぐむような様子も見られる。クールな外見とは裏腹に、神戸は涙もろいのかも知れない。一部では、中の人自身が涙もろいのではという指摘もある。
変装して右京と官房長の会話を盗み聞きしたことがある。一回目はセンスの悪い目立つ格好であっさり見破られたものの、二回目では成功し右京は全く気がつかなかった。その際神戸が女装していたという疑惑もあることにはある。
前任者の亀山と同じく、杉下に従いながらも振り回されるという面が度々見られる。一方で亀山との明確な相違点は、前項で示したような政治的配慮と調整能力にある。
神戸は右京を信頼しながらも、厚生労働省麻薬取締官の死亡事案に見られるように、時に右京の捜査方針とは意見を異にする。そのような場合でも右京はいつも通り、相棒に対しては彼なりの実直さを持って接する。また神戸の政治的配慮に対しては、自身と意見が異なっていたとしても彼の考えを重んじ、理解を示す。
ラムネと神戸は警視庁時代から付き合いがある。ラムネは概ね神戸を気遣い、彼を庇護するよう動いている。
神戸が警察庁への推薦組候補になった時はこれに反対したが、理由はキャリアが優勢を占める警察庁での推薦組の難しさを慮ってのこと。決して、神戸の出世を邪魔する意図で行ったのではない。神戸が特命へ配属された真の理由を知ったのは本人とほぼ同時期であるが、それまでは庁内Sという下らない仕事をやらされていることについて気にかけていた。神戸が警察庁への異動を断った時には、既述のように杉下に庇護を依頼している。
ラムネがそこまで神戸を気にかける理由は、今のところは不明である。単に旧知の仲であるからなのか、それとも神戸のしなやかで程よい肉付きの色白の体と、切れ長の目に魅了されたからなのか。二人が柔道の乱取りでもやれば判明するだろう。もしそこで、ラムネの.38口径スペシャルが.50口径スミス&ウェッソン・マグナムになるなど、執行実包より高威力化していると確認されたら真性と判断される。
手書きカンベソン | |
制服姿のカンベソン | その他 |
相棒 | ||
登場人物 | 特命係 | 杉下右京 - 亀山薫 - 神戸尊 - 甲斐享 - 冠城亘 - 青木年男 - 陣川公平 |
その他 | 米沢守 - 角田六郎 - 伊丹憲一 - 内村完爾 - 大河内春樹 - 小野田公顕 -浅倉禄郎 | |
本編 | ピルイーター - ボーダーライン - 右京の目 | |
映画 | 相棒 -劇場版Ⅱ- | |
関係者 | 役者 | 水谷豊 - 寺脇康文 - 及川光博 - 成宮寛貴 - 反町隆史 六角精児 - 山西惇 - 川原和久 - 片桐竜次 - 神保悟志 - 岸部一徳 - 石坂浩二 - 生瀬勝久 |
脚本 | 太田愛 | |
音楽 | 池頼広 | |
制作 | テレビ朝日 - 東映 - 小学館 | |
関連項目 | 刑事ドラマ - テレビドラマ - テレビ番組の一覧 - 官房長シリーズ |
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