フォーミュラ2 単語

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フォーミュラツー

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フォーミュラ2とは、自動車レース車両規格および選手権の名称である。F1の直下に位置付けられる。

概要

1948年に規格が制定されて以来フォーミュラ2マシンを使ったレースは数多く存在し、下記の3つをす場合が多い。

  1. 19481984年
    1. 特に19671984年ヨーロッパF2選手権
  2. 20092012年FIA F2選手権
  3. 2017年FIA F2選手権

1と3は時期は離れているが前身・後継の関係を持つ。2は3と同じ名称だが繋がりはなく独立している。本記事では13それぞれを解説する。

1. 1948~1984年

発足~単発レース時代(1948~1966年)

1947年F1マシンの規格が誕生し、翌1948年に下位クラスとしてF2マシン規格も制定され同年からレースが行われる。この時点ではF1, F2ともに年間を通した選手権は存在せず、単発レースが開催されていた。

当初のF2規格の立ち位置は安定していない。195253年はF1世界選手権を争うマシンとして定されたり、1960年に1年限りでチャンピオンシップが導入されるなど重視される一方で、他のカテゴリとの兼ね合いで規格が一時的に止されるなど、流動的であった。

ヨーロッパF2選手権(1967~1984年)

1967年からは年間10戦前レースを対とした選手権が設立され、1984年まで開催される

70年代中盤まではF1ドライバーも(入賞の対外として)参戦し、若手は彼らを破る事で実力をアピールできるなど、ステップアップカテゴリとして人気を博していた。しかし次第にF3から一気にF1デビューを果たす例が増え、F2の存在意義は薄れていく。

1980年からのホンダ参戦も選手権の存続の観点では痛手だった。ホンダエンジン供給先を少数チームに絞り、1983後半から1984年にかけて17戦15勝と選手権を席巻する。この快進撃は裏を返せばBMWワンメイク状態の中で1チームだけが特別開発エンジンを使い独走する、イコールコンディションの破壊行為であった。

この状況がしたのかは不明だが、1984年末にBMWは撤退を表明する。エンジンの確保が困難となったヨーロッパ選手権は同年限りで終了し、85年からF3000選手権へと移行する。(こちらはF1落ちとなったコスワースDFVエンジンを流用している。)

日本での展開

日本では1973年全日F2000選手権としてスタートし、1978年全日F2選手権に改称された。

ヨーロッパ選手権の後を追う形で1986年に終了。翌87年から全日F3000選手権へと移行し、今日スーパーフォーミュラに至る。

2. FIA F2選手権(2009~2012年) 

2008年、当時のFIA会長であったマックス・モズレーはFOTA(フォーミュラワンチームズ・アソシエーション。F1チームによる組合。)と対立し、彼が導する形でFIA F2選手権が新設される。当時のF1直下カテゴリであったGP2は参戦費用の高騰が問題視されていたため、それに対抗する形で安価コストアピールポイントとしていた。

2009年から開始され、大半は世界ツーリングカー選手権(WTCC)のサポートレースとして行われた。

シャシーF1ウィリアムズが設計。エンジンアウディ製1.8L 直4ターボで、最大400力を発揮した。

年間ランキングの上位3人はスーパーライセンスの発給資格を得られるほか、ドライバーズ・チャンピオンウィリアムズからF1テスト走行の機会が与えられた。

問題点の露呈、短期間での消滅

しかし初年度にヘンリー・サーティスの死亡事故が発生し、同年にモズレーがFIA会長の座を辞するなど、くも暗が立ち込める。

加えて発足の経緯からF1チームサポートを受ける選手は少なく、計4シーズンの参加者のうちF1へ辿り着いた者はジョリオンパーマーただ1人である。ジョリオンも後年にGP2を経由したうえでのF1デビューであったため、本カテゴリはステップアップの場として機していなかった。

2012年限りで、参加選手の減少に伴い選手権は終了した。

3. FIA F2選手権(2017年~)

2017年から、FIAカテゴリ再編に伴いGP2がFIA F2選手権へと改称される。当初の構想から1年後ろ倒しされたうえ、使用するマシンの規格が各種カテゴリの混走予定(旧GP2スーパーフォーミュラフォーミュラ 3.5 V8)からGP2のみへ変更されるなど二転三転した末の出であった

2024年現在シリーズチャンピオンはおおむね3年以内にF1シートを得ており、ステップアップカテゴリとしてはある程度機しているといえる。

マシン

シャシーダラーラ製。2018年から頭部を防護する機構「HALO」が追加されている。

エンジンメカクローム製3.4L V6シングルターボ

タイヤピレリ2020年から、F1に先立ってホイール径が従来の13インチから18インチへ拡大された新仕様が導入された。

歴代チャンピオン

チャンピオン F1出走経験
2017 シャルル・ルクレール アルファロメオ(ザウバー)、フェラーリ
2018 ジョージ・ラッセル ウイリアムズメルセデス
2019 ニック・デ・フリース ウイリアムズアルファタウリ
2020 ミック・シューマッハ ハース
2021 オスカー・ピアストリ マクラーレン
2022 フェリペ・ドルビッチ 未出走
2023 テオ・プルシェー 未出走

その他のF1昇格ドライバー

ドライバー ランキング F1出走経験
2018 ランド・ノリス 2 マクラーレン
アレクサンダー・アルボン 3 トロ・ロッソレッドブルウイリアムズ
2019 ニコラス・ラティフィ 2 ウイリアムズ
2020 角田裕毅 3 アルファタウリ
ニキータ・マゼピン 5 ハース
2021 周冠宇 3 アルファロメオ
2022 ローガン・サージェント 4 ウイリアムズ

※年はF2参戦の最終年。

アントワーヌ・ユベール・トロフィー(最優秀新人選手賞)

2019年スパ・フランコルシャンレースにてアントワーヌ・ユベールクラッシュに巻き込まれ他界した。翌2020年以降は最優秀新人選手に対し、彼の名を冠した「アントワーヌ・ユベールトロフィー」が贈呈される。

選手権の変遷

()内の数字記事冒頭の項番号と対応している。

選手権名
19481959 し(単発レース
一部開催されない年あり)
 
1960 F2選手権(正式名称不明)
19611966 (単発レース)
19671984 ヨーロッパF2選手権(1)  
19852004 F3000選手権  
20052008 GP2  
20092012 FIA F2選手権(2)
20132016  
2017 FIA F2選手権(3)  
選手権名
19731977 全日F2000選手権
19781986 全日F2選手権
19871995 全日F3000選手権
19962012 フォーミュラ・ニッポン
2013 スーパーフォーミュラ

関連動画

関連項目

外部リンク

公式サイトexit ※現行(2017年から)の選手権

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