津田健次郎とは (ツダケンジロウとは) [単語記事]

津田健次郎（つだけんじろう）とは、日本の男性俳優、声優である。ANDSTIR（アンドステア）所属。

概要

1971年 6月11日生まれ。大阪府出身。通称「つんちょ」「ツダケン」（「つんちょ」というのは「テニスの王子様」で共演している甲斐田ゆきが学生時代、津田姓の教師を「つんちょ」と呼んでいたことが由来。つまり本人に一切無関係なのだがすっかり馴染んでいる）。

低音な声質を生かし、比較的寡黙な2枚目キャラが多いが、ギャグキャラや「東京喰種」のニコ役を始めとしたオカマキャラも結構演じていたりする（津田ボイス＝クールという印象が強い為かアニメファンにも気付かれていない事も多い）。
ちなみに本人は生粋の関西人で、置鮎龍太郎、木内秀信と集まった際にはラジオが成立しなくなるほど。

ニコニコ動画では「遊戯王」の海馬瀬人、次いでジャック・Oが有名。

声優のイメージが強いが、現在も本職だった俳優としてテレビドラマや映画、舞台で活動している。

元々大学在籍時に役者デビューし、その後も一時役者専攻の養成所に入所するなど、2000年までは役者としての活動がメインだった。一応、養成所時代に「H2」の野田敦役などで活動するが、90年代までは声優としての活動は僅かかつ端役で、本業の役者としても端役をこなすに留まっていた。本人曰くこの頃は「どん底を這いつくばっている感覚」だったといい、全く食べていけずかなりの貧乏生活をせざるを得ず、ロウソクの火で台本を読んでいたという本人の弁まである。

そんな藁にも縋る気持ちで手当たり次第にオーディションを受けていた頃、2000年 4月に放送開始のアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役に抜擢され、また翌2001年に「テニスの王子様」の乾貞治役に抜擢されるが、この2つの役が本人にとってのターニングポイントになったという。
尚、この時期の津田が既に29～30歳だった事からも、下積み時代が長かったことを伺わせる。また「31歳まではアルバイト生活だった」との発言もあり、職業声優として軌道に乗ったのは更に数年後だったらしい。

これらの出演作が大ヒットし長期シリーズになった（特に海馬瀬人に至っては主人公のライバル役）こともあって知名度が劇的に上がった為に、2000年代以降は一転して声優としての活動がメインとなり、特に「遊戯王」にレギュラー出演していた4年半を含めた2000年～2007年頃までは、殆どの仕事が声優としての活動となっていた。

2000年以降は仕事が大幅に増え、主演・レギュラー役の声優も多数こなした他、ラジオ MCとしての活動も始める。更に2000年代後半からはより活動の幅を広げ、洋画の吹き替え、特撮、ナレーターとしての仕事も増えており、声優程ではないが本業だった役者としての出演もこなし始めた。

その後、2013年を境に声優としての出演本数は益々増えていき、イケオジ役者の代表格のような地位を確立。テレビアニメにおいては年間15作品前後の出演を現在まで10年以上に渡り当たり前のようにこなしており、更に本業の俳優としても2020年以降は邦画やテレビドラマへの出演を本格化させており、2024年には第53回ベストドレッサー賞芸能部門を受賞するなど、40代後半に至るタイミングで役者としての全盛期を迎えている。