シュラウドとは、特撮作品「仮面ライダーW」の登場人物である。
![]() |
この項目は、「仮面ライダーW」のネタバレを多く含んでいます。 ここから下は自己責任で読み進めてください。 |
覆面で素顔が見えない謎の人物。演者は小野友紀、CVは幸田直子が担当。
帽子と黒いロングコートに身を包み、手袋を着け、顔や全身を包帯で覆い目元には黒いサングラスをかけているので一切の表情が見えない。長い髪と体型、声から女性である事はわかる。
なお、彼女が名乗っている名前の「シュラウド(shroud)」とは英語で「幕」「包むもの(覆うもの)」「埋葬する死体を覆うための白い布」という意味があり、彼女の本名ではない。なお亜樹子からは「ミイラ女」とも呼ばれていた。
作中では家族の復讐心に燃える照井竜に、仮面ライダーアクセルの力を与えた謎の人物として、第19話から登場した。
「ミュージアムの支配者たる園咲琉兵衛(テラー・ドーパント)を倒す」事を目的に行動しており、彼に強い恨みと憎しみを抱き続けている。そのため「自分と同じ苦しみを味わった人間への、復讐の手助け」として、照井にエンジンブレードを渡した。
照井のみならず左翔太郎やフィリップの前にも度々姿を現しては助言を与えていくほか、鳴海探偵事務所を古くから知っているような言動を見せたり、事務所にフロッグポットやデンデンセンサーをフィリップ宛に郵送したり、フィリップを本名でもある「来人(ライト)」の名で呼んだりと、謎が多い。
「憎しみや恨み」こそが人を強くするという信条を持っており、照井竜に力を与えたのは、彼がテラーを始めとする精神干渉タイプのドーパントの攻撃に耐性のある特殊体質に加え、テラーの恐怖心に屈しない強い力(=家族を奪われた憎しみ)を持っていたためであった。これにより竜をアクセルとして鍛えあげた上で、最終的には竜とフィリップを究極のW・サイクロンアクセルエクストリームに変身させ、琉兵衛を倒させようと考えていた。
一方で翔太郎に対しては否定的であり、フィリップが接触した際シュラウドは翔太郎と縁を切るよう忠告する。実際、ストーリー後半からフィリップが進化してWの力に翔太郎が付いていけなくなるとフィリップも一度はその言葉を信じ始めるも、亜樹子のお陰で二人の仲が修復されサイクロンジョーカーエクストリームへと進化すると、苛立つ様子も見せていた。
やがて35話~36話、更なる力を求め自らを呼ぶ照井にトライアルメモリを与えるための修行として「モトクロスを10秒以内に走破しろ」と特訓を課す。何度挑んでも10秒を切れず苦戦する照井に「憎しみが足りない… もっと復讐の炎を燃やすのよ!」「憎め!憎め憎め!!」と呼びかけるが、その果てに竜は憎しみを振り切って「大事な人を守りたい意志」に開眼する。結果としてシュラウドは竜がモトクロスを10秒で走破できなかったにも関わらず「9.9秒、合格よ」と嘘を喋ってアクセルトライアルの力を与え、竜にも失望したのだった。
アクセルトライアルの力に敗れた井坂が死に際「お前たちは、運命を仕組まれていただけだ…!あのシュラウドという女に…!」と意味ありげな発言を残して散ったが、その真相は…?
そしてその長らく謎のベールに「包まれていた」彼女の正体は、第44話『Oの連鎖/シュラウドの告白』で初めて明かされる。
シュラウドの本名は園咲文音(そのざき ふみね)といい、園咲琉兵衛の元妻であり、園咲冴子、若菜、そしてフィリップこと来人の実母である。
元は琉兵衛と共にミュージアムの科学者としてガイアメモリの研究に関わっていたが、琉兵衛が最愛の息子をミュージアムのための道具として奪い、さらに用済みと切り捨てられテラー・ドーパントの攻撃で傷を負ってしまった。
以降は園咲家を離れて琉兵衛への復讐を決意。彼を恨んだり狙う人物を見定め、力を提供したりと様々に暗躍するようになった。顔や全身を包帯で覆っているのはテラー・ドーパントにつけられた傷跡を隠す以外にも「園咲文音は死んだ、今の自分はシュラウドである」という意味を示しているのかもしれない。
また、照井竜が井坂を狙うきっかけになった、照井の家族を殺害した井坂に「園咲琉兵衛を狙う人材」としてウェザーメモリを与えたのも彼女であった。
いうなれば彼女が井坂にウェザーメモリを与えなければ照井の家族が手に掛けられる事もなかったのだが、井坂が類稀な好奇心の果てに凶悪な殺人鬼となることはシュラウドも想定外だったようで、その事実を知った照井に憎しみをぶつけられた事を利用して「自分を憎め」と怒りを煽る一方で、照井家を含む多くの無関係な犠牲者を出してしまったを悔やんでもいた彼女は、照井家の墓前に華を添えている。
その後、彼女の復讐心の正体が「息子・来人を想う愛情」であることを照井に見抜かれ、他人を老化させるオールド・ドーパントで母親同士の憎しみの連鎖に巻き込まれ老化させられた女の子や母親たちの姿を通して「復讐の空しさ」を知った彼女は、竜に対して家族を巻き込んでしまったことを謝罪、復讐劇からも手を引いた。
ユートピア・ドーパントとの最終決戦を前に、フィリップが消滅してしまう事実を知って苦悩する翔太郎や、最終話でフィリップが消滅した事実を知って驚愕する若菜にも「自分なりの答えを見つけ出せ」と諭した。(テラーの攻撃によるダメージや後遺症なのかは不明だが)命運は既に尽き欠けていたらしく、最期は若菜に看取られるように彼女の腕の中で息を引き取ったのだった。
その後、ガイアスペースの中でフィリップに別れを告げながら、琉兵衛ほか園咲家の面々と共にフィリップを見送った。
なお、覆面をする以前の過去の回想シーンも登場しているが、彼女の素顔は本編中では最後まで明かされなかった。
鳴海荘吉とは幼馴染の仲でもあり、スカルメモリやロストドライバーなどのツールを開発し提供するなど鳴海探偵事務所に協力していた。
掲示板
11 ななしのよっしん
2022/04/02(土) 15:06:17 ID: c8MRo+gAL/
12 ななしのよっしん
2022/09/29(木) 05:57:10 ID: WKXnDbHetZ
仮に息子の愛情はあったとしても夫婦仲は良いままだったらフィリップのオカンもドライバーとゴールドクラスメモリで変身する怪人幹部なオカンになってただろな・・・
13 ななしのよっしん
2024/11/13(水) 23:46:57 ID: 7ddoSdOp7k
アニメ(仮面ライダースカルの肖像)だと
(ミニアニメのミックを除いて)唯一実写と同じキャストだったな
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/27(土) 17:00
最終更新:2025/12/27(土) 17:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。