
チャージマン研!(冒険王版)とは、秋田書店の雑誌「冒険王」で1974年に連載されていた漫画である。
作者はみやぞえ郁雄→wikipedia、原案協力は田中英二となっている。
概要
ナックのテレビアニメ「チャージマン研!」の放送時に連載されていたコミカライズ版。
「冒険アクションテレビまんが」と銘打たれている。
低予算で余裕のない製作環境だった ナック(実際の制作作業の多くはタマプロダクションで行われていた)アニメ版と比べ丁寧に描かれており、また比較的濃いキャラデザになっている。
全4話で構成されており、アニメ版に対応する回のある話もあるがオリジナル展開が多い。
| 話数 |
アニメとの対応 |
備考 |
| 1 |
第6話「怪奇!宇宙植物園」に相当 |
泉研がチャージマン研になる経緯が描かれている。
また、地球防衛局とジュラル星人とのファーストコンタクトが描かれている。 |
| 2 |
直接の該当はなし |
ジュラル星人以外の宇宙人が登場。
都市の攻撃の描写に第65話「勝利!チャージマン研」との、水族館の描写に第13話「対決!海底都市」との類似が見られる。また、バリカンのセリフに第15話「美術館の怪!」を彷彿させるものがある。 |
| 3 |
第20話「ガールフレンドが出来た」に一部相当 |
ハニートラップを仕掛けるのはジュラル星人ではなくジュラル星人に脅されている別の宇宙人。 |
| 4 |
第65話「勝利!チャージマン研」に一部相当 |
アニメ同様都市に攻撃を仕掛けるが、決戦の場が海上ではなく泉家になっている。また、地球防衛軍の編隊は登場しない。 |
登場人物
- 泉研
- 主人公。チャージマン服を着てチャージマン研に変身して戦う。
少々女の子に弱いが、正義感が強い熱い性格をしている。
時には大きな怪我をする事もあったが、地球の為に立ち上がった。
アニメ版に比べモミアゲが増量されている。
- 泉キャロン
- 研の妹。バリカンと一緒に居る事が多い。
面白そうだからと研の校外授業に混ざったりと少し気の強い面がある。
髪の色が途中で変更されており、1話では黒髪、2話以降は薄い色になっている。
- バリカン
- 研の家族のロボット。感情豊かだが人間の美的センスはよく分からないようで、キャロンに「ゆめがないのねバリカンは」と言われている。
目は透視をすることができ、人間とサイボーグを見分けるといった事も可能。
亀のように頭や手足を引っ込めると球体になり、その体当たりはジュラル星人をも圧倒する。
最終回ではキャロンをかばい首が折れてしまうが修理は可能なようだ。
- 泉博
- 研の父親。3年前に怪我をした宇宙人に遭遇し、手当をしたがその宇宙人は地球に危機が迫っている事を伝えて死んでしまった。その言葉を信じて秘密裏で無我夢中で研究を重ね「チャージマン服」や「スカイロッド」といった対抗策を用意した。
本当はこれらを研に使用させ戦わせるのに抵抗があり、研の身を案じている。
就寝時は和服を着ているようである。
- 泉さおり
- 研の母親。厳しく優しい母親だが、ニュースへの反応は少し呑気な所もある。
- さゆり先生
- アニメの渚先生に相当する人物。
研の通っている小学校の先生。
- ジュラル星人
- 地球を侵略して居住する為に200万光年の果てからやって来た宇宙人。
馬鹿でかい円盤で飛来し地球防衛局のSI隊の編隊を撃墜するなど高い科学力が窺える。
- 腕が触手状になっており、これを叩きつける「ジュラルムチ」で攻撃する。
他の異星人とも繋がりがあるようで、作戦に利用する事も多い。
火が弱点で、アルファー光線銃を食らうと一溜まりもない。
-
- ジュラルの魔王
- ジュラル星人のボス。バリカンの体当たりも効かないなど戦闘力も高い。
他のジュラル星人と外見が異なっており、マカロニ状の指があるが腕は触手になる。
首も伸び、口から金属をも溶かす攻撃をする。
利用済みのリリーらアポロ星人を殺害させるなど残忍な性格をしている。
- ザイラス
- 強い力を持つ宇宙人。巨大な宇宙エイに乗り都市を攻撃した。
ジュラル星人に地球の征服を依頼され乗り気で報酬を要求し、また、地球の事を始めから知っていた事から、以前から星を跨いで活動していたようだ。
脳以外はサイボーグ化されており、脳が弱点となっている。
- アポロ星人
-
ジュラル星人に捕らえられ利用されていた昆虫型の宇宙人。
- リリー
- ジュラル星人に家族を人質に取られて研の命を狙った。
詳細は個別記事参照→リリー(チャージマン研!)
特徴
- 一部装備の名称が異なっている。(アニメ版→冒険王版)
「スペクトルアロー」→「チャージマン服」、「アルファガン」→「アルファー光線銃」
- アニメ版の渚先生の役割がさゆり先生という別の人物になっている。
名前とキャラデザのみ異なるのか別キャラクターなのかは不明。
- 全体的に描写やストーリーが丁寧な為、泉研はより主人公らしく感情移入しやすく、ジュラル星人らはより悪役らしく嫌悪感を抱きやすくなっている。
- 冒険王版にのみジュラル星人以外の宇宙人が登場し、話に絡む。
主要な敵宇宙人の他に別の敵の宇宙人が登場する構図はナック作品では「アストロガンガー」が近い。
- アニメ版などではジュラル星人が人間の姿に化けるが、冒険王版ではそのような描写はなく変装能力があるのかは不明。その代わりザイラスやリリーが人間に変装する。
- ジュラル星人の胸の模様は、アニメ版では丸みを帯びた逆三角形になっているが、冒険王版では円形になっている。
- ジュラル星の場所が地球から200万光年と明らかにされている。
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現在単行本化はされそうにない。
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関連項目
- チャージマン研!
- チャージマン研!関連項目一覧
- リリー(チャージマン研!)