鏡音リン・レン(かがみね りん・れん)は、2007年12月27日にクリプトン・フューチャー・メディアから発売された音声合成・デスクトップミュージック (DTM)の製品名、およびキャラクターとしての名称。初音ミクに続くVOCALOID2 CVシリーズ第2弾である。
2007年11月8日の発表当初は「鏡音リン」とされ、その後12月3日にサプライズとして鏡音レンとの同時収録であることが明かされた。声優を起用するCVシリーズならではの一人二役という仕様であり、そのためにCD-ROMで発売された初音ミクと比べてデータ量が約2倍となったため、記録メディアはDVD-ROMへと変更された。且つ、価格は据え置きとなっている(定価はオープン価格)。
初音ミクと比較した場合、クセが強く扱いが難しいとされている。
発売前後にはがっかりする者も多かったが、次第に方法が確立されてくることで独特の声質も相まってより豊かで多様な歌唱表現ができる可能性を秘めていることが分かった。
各パラメータの調整を行わなくとも素直でそつなく歌うことで個性に欠けやすくもある初音ミクが初~上級者向けであるのに対し、鏡音リン・レンは中~上級者向けであると言えるだろう。
なお、クリプトン・フューチャー・メディアの発表によると、2008年7月に音声ライブラリのバージョンアップが行われ、正規登録ユーザーにはアップデータが無償配布された。DTMマガジンの当該記事によると、発声の不均一な音素を再調整したもので、現行の滑舌の悪さが低減され、癖が無いマイルドな物となっている模様。同時にソフトウエアの名称も「鏡音リン・レン ACT2」と変更される。歌手ライブラリが都合4人分となるとの事である。
二次創作において鏡音リン・レンは双子という設定で扱われることが多いが、 双子という公式設定はない。wat氏の裏設定として「鏡に映ったもう一人の自分」があるが、公式設定には採用されていない。 また、特徴のある性格として悪ガキ的な表現がされることもあるが、性格についての公式な設定も他のシリーズ同様に設定されていない。
キャラクターデザイン・イラストは、初音ミクと同様にイラストレーターのKEIが担当している。
初音ミクのデザインモチーフが「YAMAHA DX7」という往年の名シンセサイザであるのに対し、鏡音リン・レンのデザインモチーフも「YAMAHA EOS」というスピーカー搭載シンセサイザである。足のレッグウォーマーのような部位に書かれている「Electric Voice System」は、EOSの「Entertainment Operating System」のオマージュ。スピーカーの形状から、リンがEOS B200、レンがB500ではないかと思われる。
ロードローラーが鏡音リン・レンの作品に度々登場するようになったのは、初音ミクのネギに対して何を持たせるのかという2ちゃんねるでの議論に始まる。
当初はミカン、たまねぎ、たくあん、トウモロコシ(レンにはバナナ)など、黄色い食べ物とする案が大半であった。 しかし、「すいません・・・、鏡音リンを予約したいのですが・・・」の動画の登場で状況は一変。インパクトの強烈さも手伝ってロードローラーとの組み合わせによる表現が多様されるようになり、その勢いで現在はネタとして定着したようである。
なお、上記動画ではジョジョのネタもあり、発売後初期にはよく用いられたが、 ロードローラーほどは定着しなかったようである。
追記:2009年4月現在では、「リン=みかん」は一部動画、「レン=バナナ」は多くの動画で定着している様子。
発売日2007年12月27日のニコニコ動画では長時間のメンテナンスが行われ、使用者とファンをやきもきさせた。
不幸な偶然だが、ACT2(製品版)の発売日2008年7月18日もニコニコ動画ではメンテナンスが行われる。ただし既存製品の正規ユーザに対するアップデートディスクは7月16日頃から配布されていたようで、メンテナンスを前にACT2で作成された動画が投稿され始めている。
現在、「鏡音リン・レン」のすべて(ACT1・ACT2)を使用した場合に正しく「タグ検索」の結果を出すためのタグ登録を行った場合、 「鏡音リン」「鏡音レン」「ACT1」「ACT2」と4つ登録タグを消費するという問題が発生する。
現在ではタグ表記の方法の統一が図られておらず、今後解決が急がれる問題である(1・2使用で「ACT2」のみの登録と「ACT1」「ACT2」の両登録が混在)
※クリプトン社ではACT2の前のバージョンを『旧 鏡音リン・レン(ACT1)』と表記している。
2010年12月27日の鏡音3周年に合わせて、「鏡音リン・レン act2」の追加ライブラリとして「鏡音リン・レンAppend」が発売された。詳細は、鏡音リン・レンAppendの記事を参照。
2014年12月27日にwat氏がTwitterで告知したもので、発売は2015年12月予定。日本語と英語に対応し、日本語がE.V.E.C.に対応。
制作状況は今後公開される予定。詳細は鏡音リン・レンV4Xの記事を参照。
その他詳細は「鏡音リン・レンのお絵カキコ」を参照の事。
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最終更新:2024/05/07(火) 10:00
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