エギーユ・デラーズ単語

58件
エギーユデラーズ
3.2千文字の記事
  • 4
  • 0pt
掲示板へ

地球連邦軍、並びにジオン公国戦士に告ぐ。
々はデラーズ・フリート
いわゆる、一年戦争と呼ばれた、ジオン独立戦争終戦協定が、偽りのものであることは、にも明らかである!

何故ならば、協定は『ジオン共和』の名を騙る売国奴によって結ばれたからだ。
々は、かも戦いの的を見失ってはいない。それは、間もなく実されるであろう。
々は日々思い続けた、スペースノイドの自治権確立を信じ、戦いの業火に焼かれていった者達の事を。
そして今また、敢えてその火中に飛び入らんとする若者の事を。
スペースノイドの、心からなる希である自治権要に対し、連邦がその強大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、明するに足る事実を、私は存じておる。

見よ、これが々の戦果だ。このガンダムは、核攻撃を的として開発されたものである。
南極条約違反のこの機体が、密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦悪意を、否定出来うる者がおろうか!

省みよう!何故ジオン独立戦争が勃発したのかを!
何故等がジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを!

々は三年間待った。
もはや、軍団いの吐息を漏らす者はおらん。

今、若人の熱き血潮をが血として、ここに私は改めて地球連邦政府に対し、宣戦を布告するものである!!
繰り返し心に聞こえてくる、祖国の名誉の為に……

ジークジオン!!

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 第5話 『ガンダムへ』より

デラーズ

エギーユ・デラーズとは、機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物である。

小林清志

概要

ギレン・ザビの理想を盲信するジオン軍人で、デラーズ・フリート創設者。年齢を思わせるちょっと強面な顔立ちと、スキンヘッド&かこみが特徴の男。ちなみに禿ではないらしい。

前史

一年戦争時はジオン公国軍大佐であり、元々は宇宙攻撃軍ソロモン隊グワデン艦長であったが、ア・バオア・クー戦ではア・バオア・クー統一軍総帥直属艦隊と所属が変わっている(公式HPより)

ギレンの野望ムービーではギレンの近しい立ち位置にいたと伺わせる表現になっていることが多い。一方で公式HPでは「スペースノイドの自治獲得というに賛同していただけかも知れない」という記述があり、ギレン・ザビの信奉者とされるがその詳細は不明である。

しかしギレンは誅殺され、その件は戦死と報告を受けたものの、デラーズは即座にキシリアによる暗殺と看破、直後に離脱する算段をはじめ、揮下の艦艇に準備させることを示した(9:25)。ドロワ撃沈、母艦を失い当時大尉だったアナベル・ガトーが死して忠義を示そうとしていたため、その生命を預かる形で強引に引き止めた(10:20)。デラーズ艦隊、アバオアクーを離脱(11:00)。公式百科事典においてはミライの感じた軍の防御の乱れがこのデラーズの撤退によるものとの推察があるが、あくまで推察であり確定といえるものではなく、従来通りのギレンによる混乱が原因とするのが流である。

終戦後、カラマポイントに集結した残党のうち、戦力の充実を図りつつ連邦に対し付け入る隙を模索しようとした者たちはアクシズへ退避することとなった。一方、連邦に対して地球圏に残っての徹底抗戦を選んだ者たちを糾合し再編成したのがデラーズであった。その後デラーズは艦隊を暗礁宙域に移動、茨の園と呼ばれる繋留基地の設営に入った。中将への昇進時期は不明であるが、糾合した軍残党の中での推挙、アクシズとの共闘関係立の際の昇進、あるいはその両者(推挙後、アクシズによる承認)であると推測される。軍残党中、地球圏最大の戦力を率いる人物であるから、相応の階級が必要とされたため昇進したのは間違いない。(機動戦士ガンダム公式百科事典GUNDAM OFFICIALSより)

人柄・活躍など

0083劇中の事件を起こした本人であり、敵側における最大のキーパーソンである。後に0083での一件は彼の名をとってデラーズ紛争と呼ばれるようになった。
作戦を計画し、核兵器を発射することが可ガンダム試作2号機RX-78GP02)を強奪。地球連邦軍などに対して「戦争はまだ終わっていない。降宣言は売国奴によるものだ」として宣戦布告した。

人物的には、ギレンのように絶対的な思想を基軸としたカリスマがあるというよりは、部下を慮った行動や言動で厚い信頼を受けるタイプである。それは生き恥す羽になったアナベル・ガトーが絶対的な忠を誓っていることからも伺え、他の部下たちからも本当の意味で信頼されている。

思想面では前史にも記述される通り、ギレンの像を置くなどしてギレン・ザビを信奉しており、連邦軍のコーウェンからはギレン・ザビの亡霊と揶揄される一方で、公式設定資料等では「単にスペースノイドの自治権獲得」というに賛同していただけかもしれない、とも記述されている。

性格面では作戦といったネーミングセンスから伺えるように、ロマンに走りがちな傾向があるようだ。またかなりの理想な部分もあり、それは汚れ仕事専門かつデラーズ・フリートと肌が合わないであろうシーマ・ガラハウを引き入れ、アナベル・ガトーにも諫言されたにも関わらず「自分が導く」と語するといった点に表れている。

軍略としては大変優秀であり作戦という困難作戦を成功させた一方で、作戦結果をジャミトフらに利用された点から政治的な力には欠けていたという評価もある。

作中では、作戦的であるコロニー落とし計画までこぎつけるが、そんな自分が導くとしていたシーマに大事な局面において裏切られてしまう。
さらにバスク・オムが展開したソーラ・システムの存在により、作戦の本懐であるコロニー落とし計画すらもご破産になると思われた
しかし、シーマの裏切りによって人質にされたデラーズを前に迷うガトーを見て、「屍を乗り越えて行け」と叱。彼にコロニー落とし遂の決意を抱かせたものの、それに激怒したシーマに射殺されてその動の生涯を終える。

作戦は、当初の狙い通り北倉地帯をコロニー落としで壊滅させることにより確かに食料自給を宇宙側に傾けることに成功した。だが一方でコロニー落としではなくコロニー落下事故であるという名バスク・オムジャミトフによってティターンズ結成に利用されることとなり、スペースノイドの発言権上昇という的は抑え込まれ、Zの物語へと続くことになる。

ちなみにコロニー落下事故として発表された理由としては、反連邦プロパガンダとしての役も持っていたコロニー落とし事故として処理することにより、そのプロパガンダとしての機を失わせる意図であった。

その後の内乱や連邦の疲弊、アクシズの帰還等も含め、の結果をどう見るかは視点や個人により評価の分かれるところであるが、勝利者などいない物語に相応しいラストと言えるかもしれない。

余談

関連動画

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 4
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

ニコニ広告 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: もぎもぎバナナ♂とろ~り練乳添え
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

エギーユ・デラーズ

906 ななしのよっしん
2024/04/02(火) 23:43:17 ID: cHkGNDKjVd
ここだと高評価黄色低評価数字のみで灰色だからポチ言われても分からなかったよ
呼び名はどうあれ低評価のみで何も言ってこないなら具体的に文句はない程度のことだろうし
下手すると読んですらいないヤツが愉快犯的に押してるだけって可性さえあるから気にするだけエネルギー駄よな
言葉で語れないのことまで面等見てられん
👍
高評価
2
👎
低評価
4
907 ななしのよっしん
2024/04/23(火) 10:24:10 ID: KKMWPoVU9I
0083 rebellionは結構中立的にデラーズを描いているなーと感じた。

ガチガチギレンギレン石像に話しかけるという奇行もあるけど)
閥関係での差別意識は絶。(ゲールが自分に反旗を翻し、シーマが撃墜したと思った際には安心してシーマ作戦概要を伝えるなど)
・軍人としての力は本物。作中でも連邦側から「知将」と呼ばれる。
・同胞想いなのは事実だが、あくまでデラーズの償いは死者達に向けられている側面が強い。(作戦的を達成し、死者たちの犠牲は駄ではいと明したい)
・そのため戦犯として苦しんでいるシーマやゲールにとって救いにはならなかった。
・最終的には虐殺者の汚名と部下を全て失ってしまったゲールによって射殺される。(彼く理由があれば勝つまで悲劇を繰り返す男)

と、美点も欠点もしっかり描かれているので、本編デラーズよりバランスが取れていて好き。
👍
高評価
5
👎
低評価
0
908 ななしのよっしん
2024/04/24(水) 00:01:52 ID: cHkGNDKjVd
本編に居ないオリキャラのゲールが本編キャラに断罪するかのような台詞吐いて射殺までしてしまう展開に、ええ…それは色々不味いじゃね?
あとシーマの活躍をかすめ取るでねえ!そこはデラーズの見せ場かつシーマの見せ場でもあるとこだろ!!(←個人の見解です)
って思ったのもあり個人的にはrebellionは少々苦手なんだが

そうやってまとめてみると少なくとも一方的に悪く描くとかしてるわけじゃないって点でバランスがいいのはその通りなのよな
連載誌がガンダムファン向けだから当然かもしれないけど…
ゲールにしても射殺した直後にグロい苦しい死に方という報いは受けてるの考えると別に善とは描かれていないっぽいし

ただやっぱ本編があってのものであるし、やはりOVA版のが一番好きかな自分は
先生は絵は上手なので、だからこそあの絵で見てみたい本編の見せ場とか結構あったのだけど、あの漫画の後半はどそれがわなかったってのが自分の中で不満になっているのかもしれん
👍
高評価
3
👎
低評価
4
909 アッシュ
2024/04/24(水) 23:17:27 ID: rqxtoTy5ac
ギレン石像に話しかけるのは別に奇行でもなんでもなくないかなぁ
形代的な物を通して死者に話しかける(墓石だったり仏壇だったり)なんてことは世界的に見ても結構ある文化だし、なにより日本がやってるし
👍
高評価
3
👎
低評価
3
910 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 08:45:22 ID: KKMWPoVU9I
>>908
ゲール・ハントは今西監督原作スタッフが関わるドラマCD 宇宙蜉蝣2のからの登場人物だから一応は原作よりのキャラクターではあります。
ドラマCDでは戦犯と苦しめられ、部下全員ア・バオア・クーで戦死。そしてデラーズ演説で嫌悪感のあまりに連邦自首。処刑されるというジオン民全てが一年戦争を肯定している訳ではない、というキャラrebellionでは結構上手く落とし込んだな、と思ってました。
👍
高評価
4
👎
低評価
0
911 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 12:47:23 ID: cHkGNDKjVd
>>910
BDは持ってるし宇宙蜉蝣2も見たからそこは知ってる
ただ蜉蝣2ではゲールはシーマが呼び出したバーに来なかった以降はそのままフェードアウトだからシーマの昔の知り合い以上のキャラにはならなかったし
シーマはその蜉蝣2ではアニメどおり自らの手でデラーズ撃ち殺して、ウラキのデンドロと交戦して死ぬ流れもアニメと変わらずだから
やはりリベリオン本編は別々って捉えてる
👍
高評価
2
👎
低評価
3
912 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 22:33:16 ID: xC0G+hg0uO
こんな人たちもいるのか。すげえな、面いなあ」で良いでしょう。そこで較したり傷付く必要ないと思う。
自分の好きなものを好きなように楽しみ続ければ楽しい。それが全てではないかと。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
913 ななしのよっしん
2024/04/25(木) 23:21:44 ID: cHkGNDKjVd
>>909
確かに…遺影とか形見に向かって語り掛けるとかの類だわな

>>912
今のところはその流れで推移できてると思うよ
意見違う部分もあるけどあくまで互いに自分の感じたことの提示してるって感じだし
違う意見・感想を聞くことの面さは感じてる、なるほどな部分も多いし
👍
高評価
0
👎
低評価
2
914 ななしのよっしん
2024/08/31(土) 18:20:48 ID: UE1CvmujUj
本編映像内に実在製品に例えたハゲいじりネタなんてよく入れようと思ったな・・・
👍
高評価
0
👎
低評価
0
915 ななしのよっしん
2024/09/01(日) 21:05:29 ID: cHkGNDKjVd
昔のアニメは需要じゃない背景作画班が遊ぶのしくはないよ、この作品に限った話じゃないさ
ただKURE-556も含めあの単語を書いた直接の理由なんて正直この先も分らんだろうな
0083OVAの発売ペース考えると製作現場とか修羅場修羅場だろうから上層部やら過密スケジュールへの恨み節とか撮機材にKURE-556が必要だったとかもありえそうで
👍
高評価
0
👎
低評価
0

おすすめトレンド