プリンタとは、印刷機のことである。
概要
文字や画像といったデジタルデータを紙やシートなどに印刷する装置。マウスやキーボードに次いで普及率の高いパソコン周辺機器であり、家電量販店ではパソコンとセット販売する光景がよく見られる。
個人向けに販売されているものはインクジェットタイプが大半を占め、近年はスキャナーと一体型になった複合機が主流になってきている。一方、企業のオフィスでは印刷速度や文字の視認性、耐久性に優れたレーザープリンタを採用するところが多い。
種類
インクジェットプリンタ
インクを微細な粒子にして印刷面に吹きつける方式。一般家庭や小規模のオフィスに広く普及している。写真印刷のように繊細な色の表現を得意とし、他の方式と比較して本体価格が安い。
鮮やかな発色で写真印刷に適した染料インクと、滲みにくく耐久性の強い顔料インクの2種類がある(ただし近年は技術開発によってそれぞれの短所を克服しつつあり、その差は縮まっている)。
ページプリンタ(レーザープリンタ)
光を円筒形のドラムにあててトナー(粉末状のインク)を吸着し、そのトナーを紙に熱転写する方式。レーザー光源ではなくLEDを用いるものもあり、その場合はレーザープリンタではなくLEDプリンタと呼ばれる。高速で、滲みのないくっきりとした印刷が可能。本体が大型で高価になりやすいが、最近は個人向けに小型で比較的安価なモデルも登場している。
熱転写プリンタ
熱によってシート状の固形インクを紙面へ転写する方式。昇華型プリンタもこれに含まれる。小型化が容易で、メンテナンスが楽。インクリボンのランニングコストが高いため、近年は感熱紙を用いたもの(レシート、チケット等)がよく用いられる。
ドットインパクトプリンタ
ピンをインクリボンに叩きつけて印刷する方式。構造上、解像度が上げにくく動作音が大きい。初期のパソコン用プリンタはほとんどがこのタイプだったが、個人用途としてはインクジェットや熱転写式に取って代わられた。叩きつけるという動作特性から複写紙が利用できるというメリットがあるため、商業分野では現役で使われ続けている。
3Dプリンタ
上記のプリンタとは異なり、3D CADデータなどを元に樹脂や石膏を積層させて立体を造形する装置。本体が大型で高価なため、ほとんどが企業や研究機関などで使用されている。
余談
概して、プリンタのインク代は本体価格と比較して高価である。5千円の特価で買ったプリンタの交換インクが5千円だった、という話も珍しくはない。これはプリンタメーカーが消耗品(インク)で開発費を回収し、利益をあげているためである。例えるなら携帯電話の通信費のようなもので、仮にインクを安くした場合、本体価格を現在の数倍に引き上げないと採算が取れないらしい。そういうわけで、プリンタ購入者は純正インクを買ってあげてください。
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関連項目
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