「あいつはギャグ漫画の人間だ……!!!」とは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』30周年記念本「超こち亀」に収録された、漫画『DRAGON BALL』とのコラボ漫画『こちらナメック星ドラゴン公園前派出所』の登場人物、アプールの台詞である。
概要
こち亀第69巻「新たなる旅立ちの巻」のオチで、部長によって「ほかの漫画」に飛ばされた両さんは、左遷という形でナメック星に駐在していた。
渋々ナメック星をパトロールしていた両さんは、ドラゴンボールを探すフリーザとアプールを発見する。
彼らが停めていた宇宙船は駐禁であるとフリーザに注意する両さんだったが、フリーザは話を聞かずに両さんを吹っ飛ばす。
このまま終わったと思われたが、両さんはボロボロになりながらも生還し、フリーザの仕打ちにブチギレる。
最初は両さんを舐めていたフリーザだったが、その後どれだけ攻撃しても一時的にボロボロになるだけで一向にやられることはない両さんに、フリーザは焦りを覚える。
完全にキレた両さんは、何もないところからロケットランチャーを出し、フリーザへ攻撃を図る。
これを見たアプールは、ある事実に気づき、戦慄する。
ああっ!!!さっきまで持っていなかった武器がとつぜん…!!
まっまちがいない…!!ギャグだ!!!
あ、あいつはギャグ漫画の人間だ……!!!
身も蓋もないメタ発言。
この展開や、その後の「し、しかもあの雰囲気はそうとうのベテランですよ!フリーザさま!」という台詞から、ギャグ漫画家である鳥山明が、ギャグ漫画界の重鎮であるこち亀を彼なりにリスペクトしていることがわかる。
そして、どうやっても倒れる気配のない両さんに特上寿司を奢らされそうになったフリーザは、そのまま逃走。「わたしはだれとも会っていない…」と、宇宙船内で現実逃避をするのだった。
余談
- 週刊少年ジャンプのコラボゲーム『ジェイスターズビクトリーバーサス』で、対戦相手をフリーザと両さんで組み合わせると、本話について言及するようになっている。
- この両さんとフリーザの戦いを陰で見ていたベジータは「踏み込んではいけない世界があった………」と悟るが、ベジータはベジータでギャグ漫画との戦いに何度か巻き込まれている。
- 鳥山明のギャグ漫画『ネコマジンZ3』にベジータが登場。ネコマジンの無茶苦茶なパワーを目にしたベジータは、電話がかかってきたフリをして逃走し、「二度とギャグマンガには出ない…!」と呟いた。ちなみにこの回は2004年発売の月刊少年ジャンプに掲載されており、ギャグ漫画ネタは超こち亀よりこちらが先。
- テレビアニメ『ドラゴンボール超』第69話にて、鳥山明のギャグ漫画『Dr.スランプ』の則巻アラレと遭遇。アラレちゃんの猛攻を受け、すぐにギャグ漫画の人間であることを察知したベジータだったが、結局勝つことはできず、「二度とギャグ漫画のやつとは戦わん!」と誓った。ちなみにこの回でアラレちゃんがベジータに食らわせたキックからの頭突きは、原作第83話でブルー将軍を倒した時と同じ攻撃であり、この回は『DRAGON BALL』で初めてギャグ補正をネタにした回でもある。
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関連項目
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