おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!とは、漫画『衛府の七忍』にする蜷尻左近の台詞である。
概要
第17話[霹鬼編三](単行本4巻)にて登場。
登場からわずか6ページで切腹に至った薩摩藩士の台詞。
標準語では「私は恥ずかしい!もう生きていられない!」の意味。
本作の薩摩武士のヤバさがスピーディかつ濃厚に描写された一節として有名である。
顛末
左近「七手組は出陣しなかったが貴殿は片腕。さてどのように働きもした?」
左近「(すとんて)」
数馬「浪花の細腕に撫でられて腰から落ちっとは!おはん寝ぼけちょるんか?」
左近「おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!」
(左近が切腹する)
(左近の首が飛ぶ)
- シーン終了 -
経緯
先に言ってしまうと左近の切腹は話の本筋とあまり関係がない。
本作は江戸時代初期を舞台としたフィクションである。
暗君・豊臣秀頼の親衛隊「七手組」に属する犬養幻之介は、大坂の陣にて主君の「余の側を離れてはならぬ」という愚命により、出陣叶わぬまま敗走し琉球に落ち延びる。
秀頼の存命を聞きつけた薩摩藩の島津義弘により秀頼は保護されるも、幻之介は随行の薩摩武士(蜷尻左近・入来鹿太郎・樋脇数馬)に因縁をつけられる。
大阪の陣で結局出陣しなかったことを、先の戦で失った片腕の事も絡めてしつこく煽られ、幻之介はついに手を出す。
顎に鋭く虎拳を叩き込まれた左近は、「すとん」と尻餅をついてしまう。これには仲間の薩摩武士からも嘲笑を浴びせられるが、左近としては生き恥級に堪えたらしく、即座に「おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!」と切腹を決行してしまった。そして早くも次のコマで「介錯しもす!」と鹿太郎に首を切り落とされ、死亡した。
生首を前に「笑うたこと許せ」「合掌ばい!」と弔う薩摩武士2人をよそに、一連の狂気じみた流れにドン引きした幻之介は「薩摩の狂犬ども 獣とは貴様らの如きを言う!」と心中で発しながらその場から走り去っている。
ちなみに、残った薩摩藩士2名によく似た人物が次編「宮本武蔵編」冒頭にも登場し、そちらでも誤チェストという常軌を逸した行為を働いている(詳しくは「誤チェストにごわす」の記事を参照)が、若干顔が違うようでもあり、同一人物かは明言されていない。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 16
- 0pt


