かぐや(SELENE, SELenological and Engineering Explorer、セレーネ)とは、日本の月周回衛星。2009年6月11日まで宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用を行っていた。
正式名称の「SELENE」はギリシャ神話に登場する月の女神セレネにちなむ。「かぐや」という愛称はJAXAの一般公募によって決定された。竹取物語のかぐや姫に由来する。某アダルトゲームブランドとは無関係。
概要
2007年9月14日 10時31分01秒 (日本時間)に H-ⅡA 13号機によって種子島宇宙センターから打ち上げられた。アポロ計画以来、最大級の月探査計画と言われる SELENE計画のさきがけとなる探査機。工学実験衛星ひてん(MUSES-A)に続く日本で二番目の月探査である。ちなみにSELENEの前にLUNAR-Aという探査機による月探査計画もあったが中止され、SELENE計画に統合された。
月の起源と進化の解明のためと将来の月利用のため、月の詳細な調査を行うことを目的としている。様々な観測機器が搭載され、月の組成や詳細な地形などが明らかになった。またNHKが開発した宇宙撮影用ハイビジョンカメラが2台搭載され、美しい月の光景が撮影された。
また、リレー衛星「おきな」(2009年2月12日に月へ落着した)とVRAD衛星「おうな」を搭載し、月軌道投入時に切り離すことで電波を中継して月の裏側からも地球と交信を行うことができる。これら衛星の中継により、有名な地球の出の映像をはじめ月の裏側の様々な映像や情報が得られた。
2008年2月20日には雨の海のアペニン山脈麓のハドレー谷にアポロ15号の残した噴射跡がかぐやによって確認され、月着陸捏造論(ムーン・ホークス論)に終止符を打った。
定常運用期間は2008年11月に終了しているが、その後も低軌道で運用された。そして1年10ヶ月に及んだ探査を全て終えたかぐやは、2009年6月11日午前3時25分ごろ(日本時間)に月の東経80.4度、南緯65.5度付近(リンク先の☆印の場所)に落着し、探査機としての使命を終えた。
いつの日にか人類がかぐやと再会できる日が来る事を願って・・・お疲れ様、かぐや(ノД`)・゜・。
2009年10月にかぐやの撮影した画像データから嵐の大洋中心部のマリウスの丘に巨大な地下空洞に繋がると推測される竪穴が発見された。
関連動画
関連MAD かぐや!かぐや!( ゚∀゚)o彡゜
その名前が東方シリーズに登場するキャラクター、蓬莱山輝夜(かぐや姫本人という設定)と同じ事から、ニコニコ動画にかぐや打ち上げの動画がアップロードされた当初は話題になった。関連MADも作られている。
関連曲
関連外部リンク
関連項目
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