さやかのテーマは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のBGMのひとつ。ただし、「さやかのテーマ」というのはファンによる通称であり、サウンドトラックにおけるタイトルとは異なる。
サウンドトラックでは編曲ごとに別のタイトルがつけられており、一つは Conturbatio 、楽器の増えたもう一つは Decretum という呼ばれている。どちらもラテン語であり、 "Conturbatio" は「悩み」や「狼狽」、"Decretum" は「決断」や「決心」といった意味である。
また、ゲーム『魔法少女まどか☆マギカポータブル』では原作のBGMを大人の事情で使えなかったため、ほぼ全曲が新曲となっている。その中で Feliciter という曲が、事実上のさやかのテーマとなっている。"Feliciter"とはラテン語で「幸福に」「幸せに」という意味の副詞。
概要
その名の通り、美樹さやかに関する重要な場面によく使われている。
第7話のクライマックスにこの曲が流れたことで注目を集めたが、実はかなり早い段階からBGMに使われていた。初期に流れたバージョン(Conturbatio)はややテンポが遅く、メロディーは鉄琴が中心となっているが、さやかの思い人である上条恭介がさやかの魔法によって指のケガが治ってからは、まるで上条が奏でているかのように、バイオリンの旋律が入るようになった(Decretum)。
しかし、華やかになったアレンジとは裏腹に、これ以降はさやかが破滅への道を突き進んでいく辛いシーンに使われるようになり、第7・8話終盤の悲劇的な展開をより際だたせている。
その悲愴的な曲調から、イギリス民謡のグリーンスリーブスやフォーレのシシリエンヌっぽいという意見もあり、梶浦由記がクラシック音楽への造詣が深いことや、グリーンスリーブスの歌詞の内容がさやかの境遇と重なるからこれらの曲に構想を得て作曲したとも考えられる。
PSP版のFeliciterには、明るい曲調のバージョンと哀愁を含んだバージョンの二つがある。明るい方は日常の明るいさやかや、正義の魔法少女として活躍するさやかを意識した曲調になっている。一方の哀愁バージョンは上条恭介の演奏時などで流れており、原作とはまた一味違った感動を味わえることだろう。
さやかのテーマに該当する曲
| 曲名 | 曲名のカナ表記の一例 | 使用された回 | 使用シーン例 |
|---|---|---|---|
| Conturbatio | コントゥルバーティオー | 1話、3話~5話、始まり | 恭介の病院での会話 |
| Decretum | デークレートゥム | 7話、8話、始まり、永遠 | あたしって、ほんとバカ |
| 叛逆 | 変身シーン | ||
| 叛逆 | 胸糞悪くなる夢を見たんだ |
さやかのテーマに該当するけどConturbatioのアレンジじゃない曲
| 曲名 | 曲名のカナ表記の一例 | 使用された回 | 使用シーン例 |
|---|---|---|---|
| she is a witch | シー・イズ・ア・ウィッチ | 始まり、永遠 | あたしって、ほんとバカ |
関連動画
関連商品
Conturbatioは、BD/DVD完全生産限定版第2巻の特典CDに収録されている。一方、Decretumは第4巻の特典CDに収録されている。
関連コミュニティ
関連項目
- 魔法少女まどか☆マギカ
- まどか☆マギカBGMリンク
- 梶浦由記
- 美樹さやか
- もう何も痛くない
- あたしって、ほんとバカ
- Oktavia von Seckendorff
- 処刑用BGM
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
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