マミさんのテーマとは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のBGMの一つである。
『マミさんのテーマ』はファンによる通称であり、DVD/BD第2巻(生産限定盤)に付属するサウンドトラックでは Credens justitiam というラテン語のタイトルがつけられている。
Credens justitiam「正義を信じる者」
(クレーデーンス・ユースティティアム/クレデンス・ユスティツィアム)
概要
「マミさんのテーマ」の名の通り、作中の登場人物の一人である巴マミの変身・戦闘シーンに使用されている。
当初は別のシーンで使う予定の曲だったが、あまりにもピッタリなので急遽マミさん専用曲となった。
作中での他の登場人物、および多くの視聴者に愛される存在の彼女にぴったりなこの曲は、多くの慈愛と、そして少しの哀愁に溢れている。
最大ヒットである以下の打ち込みカヴァー動画を震源地に、様々な歌ってみた・演奏してみたの派生が存在する。
歌詞
かつては歌詞がイタリア語やラテン語であるという意見も存在し各所で考察がなされていたが、アニメ放映終了後しばらくして、作曲者である梶浦由記がTwitter上にて架空の造語(いわゆる『梶浦語』)であると発言したためにこの説は否定された。→参照
現在ではライブのパンフレットなどから歌詞が明らかになっている。
このように梶浦語の歌詞が公になるのは異例なこと。
solti ola i
amaliche cantia masa estia
e sonti tolda i
emalita cantia mia distia
a litia dista
somelite esta dia
a ditto i della
filioche mio
sonti tola
solti ola i
amaliche cantia masa estia
e sonti tolda i
emalita cantia mia distia
a lita della
maliche sonta dia
mia sonta della
i testa mia
testi ola
solti ola
solti ola i
amaliche cantia mia
dia, dia
ah
日本語歌詞版
2012年10月6日に公開された『劇場版魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語』では、この曲に日本語歌詞をつけてKalafinaが歌った『未来』という曲が使用されている。同年10月24日に発売される後編の主題歌『ひかりふる』のシングルに前編エンディングテーマ『Magia[quattro]』と共に収録予定。
音楽的考察
マミさんのテーマはト長調(#1)から始まり、変イ長調(♭4)のメインテーマに転調する。
調性についての詳細は、Wikipediaからの引用であることとご容赦願いたい。
なお、以下の記述は公式サウンドトラック(BD/DVD限定版2巻付属)の調性に基づいた解釈である。
劇中のシーンに使われる際は曲の途中から始まる。
ト長調は(G Dur)は「甘い喜ばしさを表す」とシャルパンティエ(バロック音楽家)は述べている。「人を引きつける雄弁な性格を強く持ち、輝かしさも少なからずあり、真面目な表現にも、活気のある表現にもよく適している」とも言われる。
変イ長調(As dur)は、「墓の調性であり、死、墓、朽ち果てること、審判、永遠がその範疇にある」と18世紀の音楽理論家のシューバルトは述べた。
ショパン等、ロマン派以降の作曲家が愛用することが多々ある、現代においてはメジャーな調のひとつ。※変イ長調のポピュラー曲・・・森山直太郎「さくら」、バンプオブチキンの「真っ赤な空を見ただろうか」 、GReeeeNの「愛唄」 等
ト長調部分は、生への執着から契約したマミさんの潜在的能力を表すかのような重々しくも強いサウンドである。数多の魔法少女の中では珍しく、他者を犠牲にしたくない強い気持ちがあるためか、自分自身が「生きる」ことに対する決意のようなものが感じられる。 が、本編では使用されていない。
メインテーマの変イ長調部分は劇中でも多く使われた処刑用BGMである。当初の「死にたくない」気持ちから、自ら「生きたい」気持ちへ変化するような転調。彼女の華やかな趣味とも相まって、とてもスケールが大きくなったように感じられる。
これは筆者の主観でしかないのだが、マミさんは全体的に戦闘が軽やかで優雅である。自身がエレガントな趣味(厨二病)の持ち主であるからか?まるで広々とした場所で舞うかのような主旋律が一貫として続く。その一本筋の通った旋律は、屈強そうで案外脆い一面もある、年相応の少女のちょっと頑固な意地のようにも感じる。
ようするに、不屈の正義に基づいた魔女退治をするマミさんにピッタリな曲なのである。
サウンドトラック版と地上波放送時版の違い
1話のみ、地上波で放送された時に全BGMのテンポが遅くなってしまう(約92~93%)というミスが起こった。その後のニコニコ版、BD/DVD版では修正され、それに合わせて出だしも変わった。ミス版の方が1話に合っていたと、修正を残念がる声も。
空耳歌詞
歌詞が公開される以前に、ファンによって作られたもの。参考までに。
カタカナ擬音表記→参照(男声注意)
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
(ホァ)グーリーーターリーィヤ ピーラーリーフー サーファリーハー
(ュイ)ヤーソーリーィヤ (ィル)ゼェーイ ファーリーヤー(サールティー ロイヤー) サールーティー オーーアネー
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パースティアラーヤー レースティングァー
(ホァ)グーリーーターリーィヤ ピーラーリーフー サーファーリーハー
(ュイ)ヤーソーリーィヤ (ィル)ゼェーイ ファーリーヤー(サールティー ロイヤー) サールーティー オーーアネー
ミーティアリーチョ ソルイージョーォ サーイーリョー (ホァ)ミートーイレージョ ノイチャヒュイアーレー
ミーティアリーチョ ソルイージョーォ サーイーリョー (ホァ)ミートーイレージョ ノイチャヒュイアーレー
(サールティー ロイヤー) サールーティー オーーアネー
サールティー ロイヤーリー タマリーエ パーッティアライアーリーーィヤーー
イタリア語
原文salti reali |
和訳真実へ踏み出そう |
マミさんのテーマに該当する曲
曲名 | 曲名のカナ表記の一例 | 使用された回 | 使用シーン例 |
---|---|---|---|
Credens justitiam | クレーデーンス・ユースティティアム(古典式ラテン語発音) クレデンス・ユスティツィアム(教会式ラテン語発音) クレドン・ジュスティスィアン(フランス式ラテン語発音) |
1話~3話、10話、 始まり、永遠 |
マミさんの戦闘シーン |
未来 | 始まり | シャルロッテ戦 |
マミさんのテーマに該当しないけど一部、もしくは全部流用された曲
曲名 | 曲名のカナ表記の一例 | 使用された回 | 使用シーン例 |
---|---|---|---|
no more fear | ノー・モアー・フィアー | 始まり? | |
叛逆 | ナイトメア戦 |
関連動画
原曲が聴ける動画
歌ってみた
耳コピ・打ち込みカヴァー
演奏してみた
合わせてみた
アレンジ等
流れてた
ネタ系
耐久系
関連商品
"Credens justitiam"
「ORIGINAL SOUNDTRACK VOL.1」(DVD&Blu-ray2巻初回版)に収録されている他、着うたも配信されている。なお、着うたはニコニコ市場にある「まどか☆マギカ」BGMの中で、一番売れている。流石マミさんである。
マミさん
関連コミュニティ
関連項目
- 魔法少女まどか☆マギカ
- まどか☆マギカBGMリンク
- 営業のテーマ(Sis puella magica! / Desiderium /Signum malum)
- ぱらりらぴっぽっぴー(Salve, terrae magicae)
- マミさんのテーマ(Credens justitiam)
- さやかのテーマ(Conturbatio / Decretum)
- ほむらのテーマ(Puella in somnio / Inevitabilis)
- 杏子のテーマ(Anima mala)
- 魔女さやかのテーマ(Symposium magarum)
- もう誰にも頼らない(Numquam vincar)
- ワルプルギスのテーマ(Surgam identidem)
- Nux Walpurgis(絶望のテーマ)
- Sagitta luminis(救済のテーマ)
- 未来(kalafina)
- 巴マミ
- 梶浦由記
- もう何も恐くない
- ティロ・フィナーレ
- 変身
- マミさんが好きすぎる人
- 群馬語
- ヤンマーニ
- トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV 538(フーガのテーマが出だし部分と同じ)
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
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