たったひとつの冴えたやりかた(原題:The Only Neat Thing to Do)とは、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアのSF短編小説である。
概要
16歳の少女コーティーは、誕生日に貰った宇宙船で星々の世界への冒険へ旅立つ。そこで出会った宇宙生命体シロベーンとの友情、そして拾った通信カプセルを追って辿り着いた遭難船のある惑星。その先で彼女が知ってしまった秘密と、彼女が選んだ「たったひとつの冴えたやりかた」とは――。
ローカス賞、および星雲賞海外短編部門受賞作。SFのオールタイムベストランキングなどでも上位の常連(SFマガジンの海外短編部門投票では、1998年1位、2006年5位、2014年3位)である、ティプトリー晩年の代表作。書評において「この小説を読み終わる前にハンカチがほしくならなかったら、あなたは人間ではない」という名文句を生んだ作品でもある。
収録書籍は「たったひとつの冴えたやりかた」「グッドナイト、スイートハーツ」「衝突」の3編を収録した中編集。原題は『The Starry Rift』。1986年発表。日本語版は浅倉久志訳で『たったひとつの冴えたやりかた』として1987年にハヤカワ文庫から刊行、四半世紀以上が経過した現在も書店で入手可能。2008年には表題作のみを収録した改訳単行本が刊行されている。
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