生卵とは、 卵(主に食用の鶏卵)のうち、茹でられたり調理されたりしていないものを言う。
基本的に、殻に入ったままであろうが、殻が割られて中身だけの状態になっていようが、生卵という呼称は変わらない。卵黄と卵白が攪拌されて混合してもこれは同じである。
曖昧さ回避
概要
一般的には加熱処理をされていないニワトリの卵の事を指す。卵1個が生の細胞1個であり、常温では非常に傷みやすい。一般的には殻にブツブツが無く、割ったときに黄身が立つようであれば新鮮であるといわれている。
また3千個に1個程度の割合でサルモネラ菌汚染による食中毒のリスクがあるが、仮に汚染されていたとしてもきちんと冷蔵して賞味期限内に食す分には免疫力により感染は回避できるため、ほとんど問題は無い(逆に、体調不良時・虚弱体質・乳幼児(授乳による二次感染を含む)・高齢者・妊娠中など抵抗力が弱い状態では感染のリスクが増すので、敢えて生食することはお勧めできないし、そもそも生食は加熱食に比べて蛋白質等の栄養素の吸収効率が半減することも付言しておく)。
台湾や韓国など、日本の文化の影響を受けた一部の国では生食も一般的であり生食可能な卵が普通に流通しているが、その他のほとんどの国での卵は加熱調理が前提とされているため注意が必要である。現在の日本の卵の賞味期限は生で食べられる(冷蔵保存下で、万一サルモネラ菌に汚染されていても繁殖までには至らない)ことを前提にしたものであり、多少賞味期限を過ぎていても食べる前に加熱調理(中心温度70℃以上で1分以上。目安は黄身も白身もしっかり固まった状態)するのであれば安全であるが、もちろん新しいうちに食べるのが好ましいのは言うまでもない(品質上は保存温度10℃以下で2ケ月程度まで保つが、できれば半月以内に食べるのが望ましい)。だが、ニコニコ動画には1年前の生卵を食べたという愛すべきバカもいたことを忘れてはならない(※良い子は絶対にマネしないように)。
日本では100%の国内自給率で大量に流通しており、その単価の低さからも手に入れることは容易である。長期にわたって物価の変動の影響を受けなかったことから物価の優等生といわれていたこともあるが、現在では採卵用に改良された地鶏や母鶏の飼料や生育法にこだわって品質や食味を向上させた卵など、付加価値を高めた高級ブランド卵も数多くスーパーに並んでいる。
利用法
生卵には食用を含めて多種多様な利用法が存在している。その例として以下のようなものが挙げられる。
- 醤油を混ぜてご飯にかける → 朝の定番・卵かけご飯
- 納豆・調味料・薬味と混ぜてご飯にかける → 納豆ご飯(卵入り)
- 牛丼にかける → 吉野家他
- うどんに入れる → 月見うどん、釜玉うどん
- パスタに絡めて粗挽き黒胡椒 → カルボナーラ
- ジョッキに大量に入れて一気飲み → ロッキー、ザ・ロードウォリアーズ
- 気に食わない人にぶつける → 渦中の政治家・芸能人・スポーツ選手
- 殻のまま電子レンジで加熱する → 破壊工作
- 親鶏が温める・人工孵化機にかける(受精卵限定) → ヒヨコ
ゆで卵との違い
ゆで卵は生卵を熱湯等で加熱処理したものであり、外観上は区別が付きにくい。しかしその挙動は色々と異なる。
生卵 | ゆで卵 | |
卵白・卵黄 | 液状~ゲル状 | ゲル状~固体(半固形状のものは温泉卵) |
回転 | 不安定な回転 一度止めてもまた回転を始める |
安定した回転 一度止めたらそこまで |
板東英二 | 卵かけご飯も好物 | 大好物 |
また「コロンブスの卵」のエピソードで使われた卵はゆで卵だといわれることもあるが、そもそもこのエピソード自体が創作なので、あまり意味のある話ではない。
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関連項目
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