ガンダムアストレイ ブルーフレームDとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY B』第10話より登場するモビルスーツである。
素体と他のバリエーションについては「ガンダムアストレイ ブルーフレーム」や、当記事の関連項目を参照。
ガンダムアストレイ ブルーフレームD
| GUNDAM ASTRAY BLUE FLAME D ガンダムアストレイ ブルーフレームD |
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| 型番 | MBF-P03D |
| 全高 | 17.53m |
| 重量 | 53.9t |
| 搭乗者 | 叢雲劾 ダンテ・ゴルディジャーニ |
| 装甲 | 発泡金属装甲 トランスフェイズ装甲 |
| 特殊 | ミラージュコロイド・デテクター ミラージュコロイド・ステルス |
| 武装 | |
ブルーフレームセカンドから派生した竜騎兵の名を冠する最強のブルーフレーム。
本機はアメノミハシラのファクトリーで対ダンテ(アストレイノワール)戦に備えて秘密裏に改造した形態である。
ブルーフレームセカンドの装備を全て外してコロニー・ヘリオポリスで開発された当時のノーマルアストレイにデチューンし、全身に新規パーツを装着。作中でわざわざノーマル状態に戻していたのも本形態への移行の為であった。
背部にはエールストライカーの改良型である「ヴィーヴルストライカー」を背負う。ヴィーブルとはワイバーンと語源を同じくする翼竜であり、ウィーブルとも呼ばれる。
ちなみに、電撃ホビーマガジン2015年1月号掲載のショートストーリーではヴィーヴルではなくウィーブルストライカーと記載された。
ヴィーヴルストライカーは特に前方への加速に優れる。劾が対ダンテ戦をシミュレートし、直線状・突進性能の向上を意識して製作したものである。ストライカーはアストレイの背部プラグを介して接続される。
全身には多数の実体剣を装備。実体剣は頭部2基+肩部4基+ストライカー上部2基、腰部2基の計10基装備、部位ごとに違った形状のものを懸架している。(特に頭部の短剣と腰サイドの大型の差異が顕著)。
エールの飛行能力を活かした格闘特化機にも思えるのだが、機体の真価は新調したパーツに隠されていた。
実は全身に装備する実体剣は、量子通信を利用した無線遠隔操作兵装「ドラグーン」の改良型なのである。
(※機体名と型番の“D”はドラグーンを意味する。)
時系列上で後に位置する「VS ASTRAY」の描写から、劾はドラグーンを操るために必要な空間認識力が無いと思われていたが、実際はダンテの教えを受けて「自身の最も得意とする能力」を隠し通していた事が判明した。
「Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network・system」・・・頭文字から取って「ドラグーン・システム」と呼ばれる遠隔操作兵装は、高い空間認識力を欲する『第一世代』と、使用者の空間認識力を必要としない改良仕様の『第二世代』に分けられる。
Dに採用された物がどれに該当するかは明かされていないが、劾が空間認識力に長けるのは確かだろう。
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「分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム(ドラグーン・システム)」
ブルーフレームDが装備した10基のドラグーン端末は独自の改良型であり、頭部・腰部・肩部・背部ストライカーパーツそれぞれに異なる機能・役割を持たせていた。- 頭部2基は柄の先端部にカメラアイと複合センサーを装備し、ブルーフレームの『目』となるセンサー型。ただしこちらはビーム兵器は持たされていない。センサードラグーンにはジャンク屋組合製のミラージュコロイド・デテクターも搭載されており、ミラージュコロイドステルスを展開した別機が近くにいた場合には反応を示す。
- 肩部4基はビーム形成・隠密行動に優れる「ミラージュコロイド」を内蔵したミラージュコロイド型。従来のミラージュコロイド機と同様に本体の姿を消せるが、やはりスラスター噴射時にコロイド粒子が剥がれ落ちてステルス性が落ちるようだ。
両肩部装着時は本体の推進機構を担い、セカンドLのフィンスラスターと同等の性能を発揮する。また、ミラージュコロイド技術を応用したビーム偏向機能も備えており、ある程度の曲射が可能。 - ヴィーヴルストライカー上部は大出力ビーム兵器でもあるビームキャノン型。ミラージュコロイド型との併用で大出力ビームを曲げる事もでき、この曲射による変幻自在な戦法も取れる。
- 両腰部2基のソード型はドラグーンの中ではかなり大型で、携行武器としても優れている。
- 「ブレイドガン(シペールソード)」
劾とダンテの戦闘から数カ月後、エルザの前に姿を現したブルーフレームDは、両腕部にカートリッジ式の2連装銃を装備していた。これは当初、ダンテ戦では必要ないと判断して未製作に終わった武装でもある。
この銃はドラグーン・プラットフォームとしての役割を持つ特殊な銃であり、ドラグーン・パーツの装着が可能。小説に収録された設定資料では単に2連装銃だったが、MG「ブルーフレームD」発売に合わせてブレイドガンに改称、ドラグーンパーツを全て装着した複合兵装形態の巨大な剣にもシペールソードという名がつけられた。
シペールという名称はギリシャ語の鱗(lepis)の逆読みで、“逆鱗”という意味を持たせたネーミング。
エルザ(アストレイノワールD)との一騎打ちでは、主にミラージュコロイド型パーツをソード型パーツのビーム収束・形成に利用し、ビーム剣と実体剣の性質を併せ持った武器として利用した。
武装に隠された意図は、『DESTINY ASTRAY B』のフィナーレを飾るに相応しい真実へと繋がっている。
最強のブルーフレーム
Dは時系列上、サードやセカンドリバイの登場前とはいえ“最強のブルーフレーム”と明記されている。
その多様性・マルチロール性はマルチツール「カレトヴルッフ」や、レッドフレーム改の「タクティカルアームズⅡL」にも匹敵する。そういった意味では最強のブルーフレームと呼ぶに値する出来ではある。
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関連項目
プロトアストレイ単記事リンク
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