コンシュタット会戦とは、ファイナルファンタジーXIの世界「ヴァナ・ディール」の歴史上の戦争である。
概要
「第一次コンシュタット会戦」と「第二次コンシュタット会戦」の2つがあり、いずれも「コンシュタット高地」というところで起こったサンドリア王国とバストゥーク共和国の戦争である。
ゲーム中で『過去の戦争』というとまず何よりも「水晶大戦(クリスタル戦争)」が挙げられ、こちらの戦いがゲーム中で触れられることは稀である。しかし、ヴァナ・ディール史を語る上では決して無視できない歴史上の事件であることは間違いない。
第一次コンシュタット会戦
サンドリア側が「バストゥーク渓谷に立て籠もる盗賊団を討伐する」という名目で攻め込み、バストゥーク側にとっては認められない行動であったためそれを迎え撃つ形となった。
バストゥーク共和国軍の新型の石弓の活躍によりサンドリア王国軍に甚大な被害がもたらされたが、一方でサンドリア側は当初の目的であったグスゲン鉱山の破壊を達成し、痛み分けという結果に終わった。ただし少なくともサンドリア側はこの戦いを勝利としており、一番槍を付けた騎士エルディ・モニヨンの名を付けた「モニヨン銀貨」を戦勝を記念して鋳造している。
第二次コンシュタット会戦
当初、サンドリア王国軍はバストゥークの砦を次々に陥落させ、ついには首都へと迫っていた。しかしこの戦いにおいて激突前の情報戦から本戦の戦略に至るまで大敗を喫し、撤退を余儀なくされた。
第一次とは違い、バストゥークの完全な勝利という結果に終わった。
戦後の出来事
この後、バストゥークは攻勢に転じ、ロンフォール地方にまで攻め込む。これはサンドリア王国軍の善戦により撃退されているが、完全に勢いはバストゥーク側にあった。
しかしながらその後、両国はそれぞれ大きな問題を抱えることになり、互いに戦争どころではなくなってしまう。
サンドリア王国
徹底抗戦を主張するルジーグ王と、講和を主張する王弟フェレナン公が対立し、ついには国家が分裂する。
この二王時代は、フェレナン公の子孫であるランペール王によって再統一が果たされるまで、100年以上にも渡って続いた。
再統一から数十年経った現在においても東王派(ランペール王に敗れたギョホンベール王の派閥)は存在しており、度々事件を起こしている。
バストゥーク共和国
第二次コンシュタット会戦の勝利の勢いに加え、サンドリア王国が分裂したことにより、仇敵サンドリアにとどめを刺す千載一遇の好機を得る。
しかし歴史はそれを許さず、ほどなくしてバストゥーク国内にて原因不明の致死性の伝染病「鎖死病」が流行し始める。これによって国力は大幅に低下し、遠征どころか国家存亡の危機に直面することになる。
英雄
大きな戦いとなれば、そこには英雄がいるものである。
- グンサー・シュルツ
- バストゥーク共和国軍の参謀長。
- 第二次コンシュタット会戦では「シュルツの大釜」と呼ばれる大規模な包囲作戦を成功させ、バストゥークを勝利に導いた。
- 後に「シュルツ流軍学」という学派を興す。ゲーム中における冒険者(プレイヤー)のジョブ「学者」は、この学派に入門することでなることができる。また、「シュルツの戦略論」という彼の著書がアイテムとして登場する。
- ヴィジャルタール・カフュー
- サンドリア王国軍の騎士。
- 現代のサンドリアでは誰もが知る英雄だが、彼が『英雄』と称される理由は第二次コンシュタット会戦ではなく、その後の出来事によるものである。
- 第二次コンシュタット会戦にて父を、続くロンフォール地方での戦いにて兄を失い、次男でありながらカフュー伯爵家の家督を継ぐことになる。彼は家族を失った憎しみから徹底抗戦を主張するルジーグ王に付いていたが、歴史の中では「命に代えてフェレナン公を守った英雄」として伝えられている。
- 彼が何を思い、歴史の真実が何なのかは、ゲーム中のクエスト「稀なる客人」にて語られる。
関連商品
本書では「ヴァナ・ディール戦史 ~第二次コンシュタット会戦~」という見出しで、7ページにも渡って第二次コンシュタット会戦の戦況の推移とその前後の出来事が解説されている。
関連項目
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