『ダブルブリッド』は、中村恵理加/著のライトノベル
。電撃文庫より刊行。全10巻+外伝1巻。完結済み。
イラストは1~2巻が藤倉和音、3巻以降はたけひと(原田たけひと)が担当。
また、しろーの作画で原作1巻の物語が「電撃大王」で漫画化されている(電撃コミックス、全2巻)。
(内容はライトノベル1巻の内容のみ。上・下巻の2巻構成)
2010年には「ダブルブリッド depth break」というイメージアルバムが販売。
そちらにもハードカバーの短編小説がで同梱されている。
みとせのりこ氏が企画・作成・作詞・歌唱という八面六臂の活躍を堪能できる、ボーカル付きのミニアルバムである。
本編の文章が躍動する活字となった表現と紙片のように組み合わさる挿絵が飛び交うPVは一見の価値あり。
概要
第6回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作品。中村恵理加のデビュー作にして(2012年現在のところ)代表作である。
怪(アヤカシ)と呼ばれる人間とも動物とも異なる生物が存在する世界の物語。
怪には人間と同等の知能と姿を持つものから獣と変わらないものまでいる。そんな怪が起こした事件を解決するために存在する、警視庁刑事部捜査第6課の面々を中心に、怪と人間のふれ合いを描いたポリスストーリー。
比較的ライトノベルでは黎明期に当たる作品で、あまりお色気描写などがないのも特徴。
ジャンル的にはポリスストーリーではあるがホラーにも分類されることもあり、多少のグロ表現がなされる。
(ライトノベルなので、そこはややマイルドだが)
「怪」という生き物が人間と違う生き物として描写されるため、価値観の違いとしての描写が成されることが多く
登場人物のやり取りが「人間から見たら狂気的」な会話であることもこの作品の持ち味である。
また作品の特徴...ではないが、刊行された際に9巻と10巻の間が大きく開いてしまったことがある。
特に8巻9巻はそれぞれ最後のクライマックス前・中編だっただけに、10巻が出なかったことは非常に心配されていた。
2000年に第1巻が発売され、徐々に鬱展開にシフトしつつも2003年には9巻が出るなど順調な刊行ペースを保っていたが、しかし2007年末に突如として息を吹き返し、2008年5月に最終巻が無事刊行された。同11月に「電撃hp」掲載分に書き下ろしを加えた外伝(短篇集)が発売、更に2010年夏にはイメージアルバムが発売された。
関係性があるかどうかは不明だが、作者の中村恵理加はセガのゲーム機ドリームキャストの熱心なファンであった。
そのディープさはあとがきのたびに最近かったドリームキャスト関連の話をすることが常というほどである。
セガのドリームキャスト撤退以来低調が進み、ソフト販売がほぼ終了(厳密には2008年でも一応新作が出ているので終了していない)してからさっぱり音沙汰がなくなった(とは云えときおり他の作品は出ていた)。
もう一度言うが、関係性は不明。
関連動画
関連商品
漫画化作品
関連項目
- 3
- 0pt
- ページ番号: 459374
- リビジョン番号: 2162971
- 編集内容についての説明/コメント: