過去に大手牛丼チェーン「吉野家」のアルバイト従業員によって投稿された動画のタイトルである。
内容
「えっ?すき家がメガ豚丼だした?」というテロップからはじまり、吉野家の厨房と思われる場所で吉野家の制服を着た男が、丼一杯に肉を乗せていくという内容である。
丼に乗せた肉が縁を伝って鍋に落ちていく等、大変不衛生であり、また食べ物を扱う職業として不謹慎であるため、「食べ物を粗末にするな」等批判が相次いだ。
各方面に波紋が広がり、ニュース等にも取り上げられる事態にまで発展している。
なお吉野家からも「弊社商品を悪用した動画『テラ豚丼』がWeb上に投稿され、お客様には大変不安・不快な思いをさせてしまったことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪が出ている。
その上で、該当従業員は処分された。
動画が撮影された状況について
肉が入れられていた鍋は豚丼を煮る大型鍋の洗浄をする際に使用する保温鍋であり、それ自体は(昼や夕方のピークに対応するには)容量も少なければ、新しく肉を煮る機能も付いていないため、よほどの事が無い限り深夜にしか使われない。
(と言うか、出来上がった(?)テラ丼を炊飯器の上に置く時に一瞬店内の窓が映るが、外は夜である)
責任のある社員やリーダー的な立場にあるアルバイトは15時に売り上げの精算をしなければならない他、ピークのある昼もしくは夕方に優先的に入るため、深夜はアルバイトだけに任されると言った事が少なくない。
一時的にとは言え店舗を運営するのだからアルバイトと言えどそれなりの知識と責任が付いて回るが、社員などの目が無い以上、監視カメラの死角に隠れてしまえば基本的にやりたい放題である。
横抜きと呼ばれている盛り付け方法について
動画内の従業員が、肉の盛り付けを行う際におたまを勢い良く横に滑らせて引き抜く盛り付け方をしている。
これを「横抜き」「横盛り」などと呼んで、その従業員がかなり慣れたベテランであるとする指摘があるが、これは正しくない。
あのような盛り付け方をする従業員は確かに存在する。横抜きにはツユを満遍なくご飯に行き渡らせる、連続で簡単に盛ることができる、鍋の中で肉をおたまの形にあわせて丸くまとめ、それを崩さずにそのまま盛ればどんぶりの縁からはみ出さずに綺麗に盛れるなどの様々な利点がある。(おたまの直径は並盛りどんぶりの直径とほぼ同じであり、おたまの大きさを肉の量を測る目安としている従業員は多い。)
「横抜き」(吉野家でこのような名称があるわけでは無いが)はダルマ落としのようにおたまを真横に引き抜くのではなく、おたまを下に引き抜く事で肉を宙に放り出すようにした上でおたまを横に引き抜くのが正しい。
少なくとも動画内の従業員のように、弧を描くようにおたまを真横に引き抜いて振り回していたら肉が綺麗に盛れないどころか汁が飛び散って汚れるだけである。見た目が派手なので、経験が浅く盛り付けなどを覚えたばかりのアルバイト等は社員やその他ベテランがやっているのを見て真似ると言う事があるが、動画の従業員もそのように真似ただけである可能性が高い。
賄い
吉野家にも従業員の食事として賄い(まかない)を食べる事ができるシステムがある。
商品として用意されているご飯・肉を、商品と同じように盛り付けて食べる。
そのため誰がいつ賄いを食べたかレジで登録する必要があるし、勤務時間何時間につき何食までと決められている。また、食べた分は定価より遥かに割安ではあるが給料から天引きされる。
従って、このテラ豚丼が賄いとして用意されているのであれば、売り物から肉を取っていることに限っては問題は無い。(鍋の中に肉がボトボト落ちているのは見ていて気持ちのいい物ではないのでその点では問題大有りだが)
しかし賄いの豚丼をテラ盛りにして良いなどと言った規則は全く無いため、内規としては明らかに違反である。
そもそも、使用されているどんぶりは特盛りのどんぶりであるが、ご飯自体は普通に盛っている。特盛りはご飯の量自体は大盛りと同じ320gなのでそんなに多くないのだが、動画では明らかに肉が多く、また汁を切っている様子が特に無いため中はツユダク以上にダクダクのはずであり、まともに食べたかどうかも怪しい。
なお普通に「ツユヌキ」を注文した場合、動画よりももっと念入りに汁を切られる。汁を切っているかのように見えても、あれで結構な量の汁が入るのである。
動画
補足
本来このうp主が期待していた通りのコメントをする動画が存在する。
関連項目
- 16
- 0pt