概要
ドン勝(どんかつ)とは、バトルロイヤルゲーム「PlayerUnknown's Battlegrounds(PUBG)」の日本語設定で優勝時に表示されるメッセージの一部。
PUBGは最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで戦い抜くゲームである。熾烈な激闘に勝ち抜いて見事一位のプレイヤーとして優勝したときに以下のようなメッセージが表示される。
勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!
この微妙な訳と語呂の良さが日本人プレイヤー間で話題になり、PUBGや他のバトルロイヤルゲームでの一位や優勝を意味する定型句として親しまれるようになった。今日もプレイヤーが「ドン勝食うぞ!」「今日こそドン勝だ!」を合言葉にゲームをプレイするわけである。
日本国内の専用窓口であるDMM.comでは、DMM版のPUBGを初期購入したプレイヤーにゲーム内で利用できるスキン(衣装)として日本語で”ドン勝”と書かれたTシャツが配布されていた。
意味
この"ドン勝"という言葉が一体何を意味するのか、何の訳なのか、日本国内のコミュニティでは話題になることは多く、本記事の過去の版では以下のような考察がされていた。
日本人が縁起で食べる「とんかつ」あるいは「カツ丼」にかけて、うまい事翻訳しようとした結果「ドン勝」という謎の食べ物が生まれてしまったのではないだろうか。ちなみに開発元の韓国では、韓国風のとんかつを日本風とは区別して「DONKATSU」と表記する場合があり、そこから翻訳チームが混同した可能性もある。
このように誤訳だと推測されていたがTGS2017でのインタビューにおいて
日本語が分かるスタッフに聞いたところ,「カツ」が「勝つ」に似ていると教えてもらい,ある程度意図したダジャレとしてドン勝と表記しました。
と語っており、意図的なものであることが判明した。
また、BlueHoleのSammie Kang氏もツイッターで
it was intentional hehe. Mistranslated for fun! We won't change it.
(それは意図的にやりました(笑)。面白半分で誤訳にしたよ。私達はそれを直すつもりはないよ。)
と語っており、誤訳であることは確かだがジョークとして意図されたものだったようだ。
ちなみに、原文である英語版で表示される文章は以下の通りである。
これは、昔のカジノのブラックジャックで使われていた決まり文句である。ブラックジャックでは最低賭け金が$2であったこと、レストランのチキン定食の相場が$2であったことから、プレイヤーが勝った時にディーラーが賞賛の意味を込めて送った言葉である。それがいつしかプレイヤー自身が歓喜して使うようになったらしい。
上記の理由と語感から日本国内のコミュニティ間では概ね"どんぶり飯"のような意味合いで定着しているようだ。
ドン勝という言葉の印象から、PUBG関連のファンアートにはカツ丼やどんぶり飯が描かれていることも多い。もちろんこれは日本独自のものであって、一方の英語圏では焼きあがったチキンやニワトリがファンアートとして描かれており、ゲーム内の建物に描かれたグラフィティアートにもそうしたイラストを見つけることが出来る。
ちなみに、同じ形式のバトルロイヤルゲームであるApexLegendsでも、1位の称号「チャンピオン」を取ったことをして同じく食べ物になぞらえて「ちゃんぽん」と呼称することがある。こちらは非公式。
関連動画
ドン勝という言葉は、その出自ゆえに勝利確定ネタバレタグとして機能する可能性がある。 しかし、動画のタイトルや内容に「ドン勝」という言葉が使われているだけだったり、タグに使われてないから負け確定とも限らない。このタグをどう扱っていくかは視聴者と投稿者に委ねられてもいる。
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