ヒットアンドアウェイ(hit and away)とは、以下のことを指す。「ヒットアンドアウェー」とも表記する。
- ボクシング用語。接近して打って離れるという一連の動作を基本とする戦法のこと。
- 戦いにおける戦術の一つ。できる限り遠くから攻撃を仕掛け、即座に撤退する戦術。
- 2から転じてシミュレーションRPGで行われる戦法の一つ。
上記1~3いずれも意味合いはほぼ同じで、要するに「一撃離脱」のことである。
この「hit and away」という言葉が広く用いられているのは主に日本のみであり、和製英語に近い。英語ではこういった「一撃離脱」については「hit and run」と言う。インターネット上の英語サイトでの「hit and away」の使用例を探してみても、その多くはゲームや漫画関係で日本から影響を受けたとみられるサイトでの使用が多く、それ以外の例は皆無ではないが非常に少数である。
とはいえ、昭和7年(1932年)の書籍『拳闘読本 : 一問一答』(川嶋清, 木村書房)に既に「ヒット・アンド・アウエイ」という項目がある[1]ため、日本のボクシング界では戦前から使用されていた歴史の長い言葉であるようだ。
本記事では上記の1~3のうち3について説明する。
ヒットアンドアウェイとは、シミュレーションRPGで実施される戦い方である。
概要
シミュレーションRPGで行われる戦法の一つである。ヒットアンドアウェイ戦法とも呼ばれる。
読んで字の如くヒット(攻撃)してアウェイ(逃げる)することであり、敵も実施することがある単純な戦法である。
これを行うためには攻撃した後で移動できるユニットである必要がある。
実施方法
以下のような状況であるとする。
壁壁壁壁壁
壁壁敵壁壁 味:味方(攻撃後に移動できるユニットであるとする)
床床①床床 敵:敵
味味味味味 壁:障害物
- 味方が①に移動し敵に攻撃する
- 味方は攻撃後、①から移動して待機する
- 1に戻る
この例のように1体に集中攻撃する場面でも使われるが、敵に攻撃し敵の行動範囲外まで下がることで敵ターン時の反撃を防ぐという意味で運用されることも多い。
関連項目
脚注
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