フィッシュ&チップスとは、英国が誇る伝統的な名物料理である。
概要
フィッシュ&チップスはその名の通り、魚のフライとフライドポテトを組み合わせたものである。
その魚のフライを最初に持ち込んだのは、一説ではスペイン系のユダヤ人だと言われている。
その時は、魚のフライのみでフライドポテトは含まれていなかった。
その後、19世紀ごろにフィッシュ&チップスとして確立したのは、ロンドンの「ジョセフ・マリン」というお店とのことだ。
魚のフライとフライドポテトは既に売られていたが、このお店は二つを合わせて販売を始めた最初のお店で、フィッシュ&チップスを取り扱った第一号店となったのだ。
日本でいえばトンカツとカレーを合わせて提供を開始したカツカレーの誕生と似ている気がする。
英国伝統の歴史と味
20世紀に入ると、フィッシュ&チップスを取り扱っているお店は1000軒を超えるまでに至った。
ちょうど、英国における産業革命が18世紀後半から始まっていた時期と重なり、労働者にとっては手軽なファーストフードになっていたのである。
第二次世界大戦下で日本の戦時下にはお米の支給があったように、
英国では配給にフィッシュ&チップスが出されているくらい庶民から愛されてそして栄養の補給源になっているのである。
なお、そんな英国に観光に行った際に、フィッシュ&チップスを食べたことがあり、美味しいとは言えないと思っている方もいるかもしれない。
それは、ほぼ冷凍食品である。
伝統に倣った料理法では基本的に下味などがないので、ほぼ揚げた芋と魚をそのまま食べている気分となる。
もし、英国に旅行に行った時に「今風に美味しいフィッシュ&チップス」を食べたい時は、
事前に下調べしていくか現地の友人知人または通りすがりの人にでも訪ねてみてはいかがだろうか。
特に金曜日は、宗教的な理由からフィッシュ&チップスを食べる人が多くなるため、情報は得やすいだろう。
無論伝統の味を楽しむ方向もよい。
補足だが、英国以外にもヨーロッパ諸国やイギリス連邦のメンバーであるオーストラリアやニュージーランドでも広く食されている。
関連動画
関連コミュニティ
フィッシュ&チップスに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
- 1
- 0pt