フジコの奇妙な処世術―ホワイトスネイクの誤算―とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」Part6ストーンオーシャンのスピンオフ読切漫画である。
概要
漫画家・荒木飛呂彦の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」の第6部・ストーンオーシャンを舞台とし、「保健室の死神」「怪物事変」の作者・藍本松が描くスピンオフ漫画。月刊ウルトラジャンプ2022年1月号に掲載された(同誌では同時にジョジョのスピンオフ漫画「クレイジー・Dの悪霊的失恋」が連載開始)。
藍本松は好きな漫画作品に「ジョジョの奇妙な冒険」を挙げており、藍本のコミカルキュートな画風で描かれつつもジョジョへのリスペクトや細かいジョジョネタを盛り込み、原作中であまり描写されなかった徐倫、エルメェス、F・Fの貴重な日常シーンも描いた読切となっている。
あらすじ
第6部の黒幕、ホワイトスネイクの正体エンリコ・プッチ神父が空条承太郎から奪い取った2つの「DISC」のうち、スタープラチナのスタンドDISCを奪い返した空条徐倫から再び奪い返すため、囚人にスタンドDISCを与え命じた刺客の中に、あまりにも予想外というか期待外れ…誤算的だったがゆえに『なかったこと』にされてしまったスタンド使いがいた――…
『水族館』ことグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の女子監房の間で人気の絵描き・藤山富士子(通称『フジコ』)から自分のスケッチ似顔絵を買った徐倫だったが、なんだか体の調子がおかしくなり…!?
登場人物
- 空条徐倫
- 原作の第6部主人公。奪われた父・空条承太郎の記憶とスタンドを取り戻すために監獄への闘いに身を投じる。精神的余裕を自分に与えるために噂の絵描きであるフジコから絵を購入する。いつの間にかマスターベーションしている所を看守に見られた話が女囚の間で噂になっているようだ。スタンド能力『ストーン・フリー』の本作でのデザインは、原作の時系列に合わせて鼻腔と口がスリット状の顔になっている。
- エンリコ・プッチ
- 刑務所の教戒師で悪役。空条承太郎から記憶とスタンドを奪ったスタンド「ホワイトスネイク」の正体である。本作ではフジコにスタンド能力と命令をDISCとして与え、徐倫に取り返されたDISCを奪い返そうとするが、思わぬ誤算があったようだ。
- グェス
- 徐倫のセルメイト。フジコから買った絵を徐倫に見られた事で、徐倫はフジコの噂を知る。
- エルメェス・コステロ
- 徐倫と友情を持つスタンド使いの仲間。徐倫のマスターベーションの噂を流した張本人。
- F・F
- ホワイトスネイクの手下として扱われた「フー・ファイターズ」が女囚エートロの肉体を得て徐倫たちと生活している姿。エートロの記憶から徐倫のマスターベーションの噂を流した犯人をバラした。
- 藤山富士子
- 本作のオリジナルキャラクター。通称『フジコ』。日本生まれアメリカ育ちの24歳で、絵に対する病的な執着心の持ち主で、絵をかくのをやめさせようとすると癇癪を起こして暴れ出す。善意で注意したアパートの大家をナイフでメッタ刺しにして実刑判決となった。『春画描き』、いわゆるエロ絵を描いて囚人らに売りさばいて金繰りしている。プッチ神父から与えられたスタンド能力『バッド・ロマンス』はフジコの『絵』を受け取った者の精神状態を新たに描いた絵でコントロールする。つまりエロ絵を描かれて性的快感を得続ける状態にする。スタンド名の元ネタはレディー・ガガの楽曲「Bad Romance」で、本体フジコの元ネタはコスメブランドの「Fujiko」。余談だが、麿眉なので、本編中に登場する「スポーツ・マックス」と「ミュッチャー・ミューラー」との麿眉トリオとして扱われる事がある。
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関連項目
- ジョジョの奇妙な冒険
- ストーンオーシャン
- スピンオフ
- ザ・ニュー神父!!! …漫画の最後に載せられたアオリ「ザ・ニュー徐倫…??」の元ネタ。
- 漫画作品一覧
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
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