クレイジー・D(ダイヤモンド)の悪霊的失恋とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ漫画作品である。
コミックスは全3巻。
概要
これは彼のスタンドがクレイジーダイヤモンドと呼ばれる以前の物語。
ウルトラジャンプ2022年1月号から2023年6月号まで連載。「ジョジョ」史上初の他作家によるスピンオフ漫画作品。[1]
原作は『ブギーポップは笑わない』で知られ、2011年にジョジョのスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』を発表した上遠野浩平、作画はウルトラジャンプで『ノー・ガンズ・ライフ』を連載していたカラスマタスクが手掛ける。
第4部「ダイヤモンドは砕けない」を題材に選んでおり、その時系列は東方仗助のスタンド名が空条承太郎によって「クレイジー・ダイヤモンド」と名付けられる前、つまり第4部の前日譚となっている。
ちなみに、2013年に発売された文芸情報誌「かつくら」vol.5では、上遠野浩平が現在執筆中の二次創作小説として「クレイジーDの悪霊的失恋」(仮)と仮タイトルを明かしており、本作はこの小説を漫画化という形で発表される事になる。
最終巻と同時に、本作の原作小説『クレイジーDの悪霊的失恋 -ジョジョの奇妙な冒険より-』が発売。
登場人物
- 東方仗助
- 第4部の主人公。中学3年生だが、来月入学するぶどうヶ丘高校の制服を着ている。
- 髪型や突如発現した能力で周囲に色々言われてイライラしていたようだが、ホル・ホースと出会ったことで生き方に整理がつき、ホル・ホースに協力するようになる。
- ホル・ホース
- 第3部に登場したDIOの手下。再起不能となった出来事がきっかけで、大量の腕時計を身につけている。
- オウムの調教師を息子に持つ老婆の頼みで、いなくなったオウムを捕まえる為、ボインゴと共に杜王町へ来た。
- 原作ではDIOに魂までは売ってないと主張していたが、DIOの死後も、その大きな力に恐怖している。
- ボインゴ
- 第3部に登場したDIOの手下。体格は変わっていないが、無精髭が少し生えている。
- 気弱な性格は治っておらず、DIOの呪縛から逃れるために杜王町でトト神を捨ててしまう。
- 花京院涼子
- オリジナルキャラクター。第3部に登場した花京院典明の従妹で、花京院の墓参りに杜王町を訪れていた。
- 花京院がエジプトでDIOに肉の芽を植えつけられた瞬間に居合わせており、花京院の死は自分が原因ではないかと悩んでいる。
- ボインゴの捨てたトト神から「DIO」の文字を見つけ、花京院の死の真相に近づくためにトト神の予言に従う。
- ペットサウンズ
- 第3部「暗黒の月 その①」でDIOの肩に乗っていたオウム。本作ではスタンド使いとなっている。
- 自身が見た出来事を、周囲の人間を操って再現する能力を使う。この能力で操られた者は眼球が窪みだらけのボール状になり、その姿は第5部に登場したスタンド「ムーディー・ブルース」に似ている。
- 仮頼谷一樹
- オリジナルキャラクター。第4部に登場した東方良平の部下で、同じく杜王町の交番に勤務している。
- スイスのサンモリッツァで万物を超越した者を見たという祖父の教えで、自身に「世界の高みに立つ資格がある」ことを信じており、周囲の人間を「愚民」と言い見下している。
原作との繋がり
荒木飛呂彦自ら監修しているテレビアニメ版のオリジナル要素とは繋がらない設定も一部あり、これらはあくまで本スピンオフ独自の設定と思われる。(そもそもオウム自体がアニメでは未登場。)
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 3
- 0pt

