スポーツ・マックスとは、「ジョジョの奇妙な冒険」の第6部「ストーンオーシャン」の登場人物である。
スポーツ・マックス!おまえに……思い出させろという「概要」
「水族館」ことグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に服役中の男囚。囚人番号MA-26156。全身勾玉模様の服を着ており、眉毛まで勾玉のような形(麻呂眉)になっているのが特徴。名前の元ネタは、イタリアのファッションブランドグループ「Max Mara(マックスマーラ)」の一つ「Sportmax」より。
表向きは車のディーラーで、本当はフロリダ州のある街を縄張りに持つヤクザだったが、3年ほど前(アニメ版では6年前)にスラム街の廃墟のマンション前で男をリンチして殺害する現場をエルメェス・コステロの姉グロリア・コステロに目撃されてしまう。グロリアは物陰に隠れ見なかった事にしようとするが、たまたま付近を通りがかってしまった妹エルメェスの身を守るためそれを通報。
スポーツ・マックスは報復として手下にグロリアを殺害させ、ドブ川に遺棄した。
スポーツ・マックスには50以上の犯罪容疑があり、街の警察も長年追っていたのだが、証人グロリアが失われたため警察は殺人を立証できず、有罪に出来たのは脱税や恐喝・傷害などの微罪だけで重くても刑期5年にしかならなかった。一方、姉を殺されたエルメェスは「復讐」を果たすため、全てをなげうって意図的に刑務所に収監され、そのチャンスを伺っていたのだった。
刑務所内では弱い囚人をどついたり、看守に隠れて麻薬を売りさばき、または看守に賄賂を払って女囚とイチャついたりするなど、男囚の中でもかなり自由に行動できる力をもっていると思われる。後にエルメェスが尾行した時は、毎朝のように所内礼拝堂に通い、隣の旧刑務所時代の霊廟を掃除したり花を供えたりしている。またある日は一日中工作室を借りて小鳥やワニなどの剥製を作る趣味を始めたようだ。
そしてエルメェスは工作室前の排水パイプに「キッスのシール」を貼って2つにし、スポーツ・マックスにグロリアの事を思い出しながら閉じ込められるように仕掛け、ドブ水を流して溺れさせるように「復讐」を果たしたはずだったが…
闇の中から甦りし者リンプ・ビズキット……ぶつぶつ ぶつぶつ
リンプ・ビズキット
【破壊力:なし / スピード:B / 射程距離:B / 持続力:A / 精密動作性:C / 成長性:E】
ホワイトスネイク(エンリコ・プッチ神父)から与えられた、スポーツ・マックスのスタンド。能力の特性上か、明確なスタンド像を持たない。
死体(死骸)を「透明なゾンビ」として甦らせる能力。人間のみならず、動物も剥製などからゾンビとして甦らせることができる。自分自身すら死んだ後にゾンビとして復活させられるあたり、スタンド能力としては特殊な部類に入る。
ゾンビたちは非常に凶暴で、本能的に血肉を求めて対象に喰らいつく。そのどう猛さは人から蘇らせたゾンビでも人の頭蓋骨をかみ砕くほど。また透明なだけでなく、重力に縛られず動き回り上も下も床も壁も関係なく襲い掛かる。一見幽霊のようだが打撃がすり抜けるわけではないため、いかにして位置を特定できるかが攻略のカギになる。
自業自得で復讐されたにも関わらず、凄まじく逆恨みしていたスポーツ・マックスの気質に非常にマッチしたスタンド能力と言える。
プッチ神父がスポーツ・マックスにこのスタンドDISCを与えたのは「DIOの骨」にこの能力を使わせることが目的だった。多少目論見と違う結果になったものの、結果的に「天国へ行く方法」を本格始動させた人物と言えるかもしれない。
スタンド名の元ネタは、アメリカのメタルバンド「Limp Bizkit」。
作中での顛末
下水パイプに閉じ込められたスポーツ・マックスは「リンプ・ビズキット」を発動。小鳥やワニの剥製から透明なゾンビを動かしてエルメェスや心配してやって来た空条徐倫やF・Fらを攻撃、パイプを破壊して脱出を図ろうとする。
しかし、透明なゾンビワニを戦闘させている途中でパイプのドブ水に溺れてスポーツ・マックスは溺死。普通は本体が死亡すればスタンドは消滅するのだが、自分自身が死体となった事で、スポーツ・マックスは自分が死んだ事にも気づかず、自身のスタンド能力で自分を透明なゾンビへと変化させてしまっていたのだった。
無性に渇くノドを潤そうと飲み物を求めてほっつき歩いていたスポーツ・マックスは、所内で売春している名前は忘れた女「ビッチ系ビッチ(TVアニメ版では「シャロン」と命名。CV:髙野麻美)」に声をかけるも無視され、しばらく透明人間コントを繰り広げたのち、自分が既に死んでいることを理解。全てを思い出したスポーツ・マックスはビッチ系ビッチを喰い殺し、エルメェスへの報復に向かう。
ビッチ系ビッチの死体で徐倫・エルメェスを所内霊廟におびき寄せて閉じ込め、5~7体の蘇らせた透明なゾンビで取り囲み、絶体絶命の危機に陥らせる。徐倫は一時撤退を勧告するが、エルメェスはそれを振り切ってスポーツ・マックスに挑む。
「復讐」なんかをして失った姉が戻るわけではないと
知ったフウな事を言う者もいるだろう
許すことが大切なんだという者もいるだが
自分の肉親をドブに捨てられて
その事を無理矢理忘れて生活するなんて人生はあたしはまっぴらごめんだし…
あたしはその覚悟をして来た!!
エルメェスはスポーツ・マックスの心にもある「復讐」の気持ちを利用し、自分を囮にしてスポーツ・マックス自身の牙でとどめを刺しに来るチャンスを狙った。
「キッス」のシールの性質を互いに利用した攻防を繰り広げ、最後にはエルメェスが「グロリアのぶん」の拳のラッシュを叩き込み、2つになったスポーツ・マックスの頭がひとつに戻った事でスタンドと記憶のDISCが飛び出しリンプ・ビズキットは解除。蘇らせたゾンビとともに消滅して退場となった。
その後、スポーツ・マックスのDISCを見た徐倫は、ホワイトスネイクが何者かの骨(DIOの骨)をリンプ・ビズキットで甦らせようとしている記憶が残っていた。その蘇らせた「骨」はスポーツ・マックスの力でコントロールできずひとりでに動いてしまうが、ホワイトスネイクは「骨」が何をするか観察することを決める。そしてその「骨」はG.D.st刑務所の『厳正懲罰隔離房棟』に気配を感じるという。
徐倫はその「骨」をホワイトスネイクから先に奪い、「空条承太郎の記憶DISC」を取り戻す為わざと罰を受け「懲罰房棟」に向かうのである。
のちのドナテロ・ヴェルサス戦では、掘り起こされた記憶としてエルメェスの前に再登場する一幕がある。
ちょっとくつろぎて――― 何か関連動画をみてーぜ
スカッとするものをよォ…
お…あそこにあるイラストは…関連系静画の…えーと名前はなんだっけな
そのあと…関連コミュティで何か楽しい事しよーぜ
コントロールできねーッ『関連項目』そのものがひとりでに動くなんて!!
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- 「復讐」とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!
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