メタルホークとは。
本項目は2.について述べる。
概要
ヘリのコクピットを模した大型筐体に乗り込み戦闘ヘリ『メタルホーク』を操る二次元シューティング。各ステージは縦にも横にも広がる都市や飛行場といったマップでメタルホークを操りマップ上にある『高得点目標』を破壊していくことになる。各マップには『目標ポイント』と『制限時間』が定められており、時間内に敵を倒しまくって目標ポイントに到達することが求められる。
操作は対空機銃と対地ミサイルのボタンが付いた操縦かんとスロットルレバーと呼ばれるレバーが特徴。このスロットルレバーを引くとメタルホークのゲーム内での高度が上昇。倒すと高度を下げる。どういうことかというと、このゲーム、高度の概念があり単位は不明だが高度50から400まで好きな高度で飛ぶことができるのである。この高度はそのままマップ内の速度、すなわち高度が高いほどマップ内の速度が上がる。このため、
というサイクルを繰り返し目標ポイントを制限以内に達成することになる。
ナムコご自慢の基板『システムⅡ』をさらにカスタマイズした専用基板を用い、操縦かんの左右に合わせマップの方が回転、スロットルレバーに合わせマップが拡大縮小するというその臨場感は尋常ではなく、ぶっちゃけ実際にメタルホークに乗ってプレイしないとこの面白さはわかんねえよ!
東京ならばアーケードゲームの聖地、『高田馬場ゲーセン ミカド』にあるそうなので(2018年3月現在)ぜひプレイされたし。
……但し。
全面クリアにはマップ丸覚え&マップ選択の順番(後述)が重要なんで敷居は案外高いでっせ。
各面解説
最初は必ず『H-3』と呼ばれるマップから始まる。H-3をクリアすると『E-4』と『K-5』のどっちに行くかという選択肢が現れ、次のマップをクリアするとまた選択肢が……、という感じで全8面のマップをクリアしていく。但し最終マップ『G-11』だけは最後しか選べない。後述するが鬼畜かと思えるほど難度が高いマップがあり、そこを先にクリアするか、あえて後に回すか、プレイヤーは頭を絞ることになる。
エリアH-3『THE FIRST POINT』
『第一目標』。ゲーム開始直後に自機の右上方に見える敵巡洋艦(仮称)めがけて操縦かんをひねり急降下、いきなりメタルホークの醍醐味を味わうことができる。うまい人だと急降下せずに沈めちゃうんだけどな!
エリアK-5『THE TASK FORCE』
『任務部隊』。海ばっかりの面で小型艦艇や小島にある建物やアンテナを対地ミサイルで破壊しまくる。目標は巨大空母で砲台やらパネルやら艦橋やらを破壊したらあっという間に目標ポイント。時々空母から飛び上がってくるヘリや戦闘機の体当たりだけは気を付けよう。最低高度で飛んでていきなり空母や地面から浮かび上がった敵とごっつんこ、ワンミスはメタルホークあるある。初見では一体何が起きたんだとパニックになること請け合い。
エリアJ-9『CROSS FIRE』
『十字砲火』。メタルホークの誇る鬼畜面その1。高得点目標は三か所ある油田(?)と敵艦隊なのだが、脅威なのは油田。油田には四か所あるタンクが高得点なのだが油田の隅にある砲台が固く文字通りの十字砲火を味わうことができる。あとに回すと確実に泣く。
エリアF-7『TANK BUSTER』
『戦車殺し』。鬼畜面その2。高得点目標は戦車なのだが、後述する運河地帯同様高得点目標の戦車が動き回るので殺すのが大変。おまけに高得点目標を破壊しただけでは目標ポイントに到達しない(設定による気はするが……)ため時間切れにも注意しなければならないなど正直泣きたくなる。余談だがこの面のBGM『BGM4』はこの面だけの専用BGMでファンは多い。
エリアD-9『ATTACK THE AIRBASE』
『空軍基地襲撃』。だだっ広い飛行場に点在するガスタンクやらレーダーやら格納庫やらを破壊しまくる。破壊目標は十分にあるがとにかくだだっ広いので目標探しに一苦労。時間切れになることが多い。上昇下降を駆使しないと制限時間以内のクリアは至難の業。あとヘリと戦闘機がうざい。
エリアB-6『FORTRESS IN THE SKY』
B-17『空の要塞』。敵はマップ内を周回する空中空母。空中空母を破壊するだけで目標ポイント達成できてしまう事実上空母との一騎打ち。お前はR-TYPE三面か。なお空母ではエリアJ-9でも出てきた糞固い砲台二基&普通の砲台六基がお待ちしています……、人によっては鬼畜面かも知れない。なお記事主の記憶が確かならば、別に空中空母を破壊しなくても川に浮かんでる小型艦艇と森の中にも建物があってそれらを破壊するだけでも目標ポイントを達成できた気がする。
エリアE-4『CANAL ZONE』
『運河地帯』。運河というか大都市でそこを走り回ってるトラックや都市に紛れた軍事施設を破壊する。都市の建物は全部破壊できるのだがポイントが全然入らないのでおとなしくトラックとかを破壊しましょう。
エリアG-11『THE LAST TARGET』
『最終目標』。飛行場+油田+空中空母全部乗せ。目標ポイントは高いが高得点目標も多いのでそれほど苦労はないと思う。敵の砲火はし烈だが……。
余談
- よくしゃべるオペレーターの声は岡本麻弥さん。冗談抜きで『エマ・シーンの声でお願いします』と発注されたとか。
- デラックス筐体は前が固定、後ろを二本の油圧シリンダーで上げ下げして前後左右に傾けさせている。試作段階では前も油圧シリンダーで上げ下げさせてたがテストプレイでみんな酔ったため没になったらしい。
- 開発当初は高度0以下で墜落という設定だったが難度が上がりすぎた(=墜落によるミス多発)ためこちらも没、高度50以下にはならないようになっている。それでもまだ難しいけどな!
- BGMの作曲はめがてんこと細江慎治氏と野口和雄氏。一曲当たり二分弱とかなり長く、ゲーム中に全部聞きたきゃゲームオーバーを覚悟すること。
- 但し初期設定では制限時間120秒のはずが、100秒とか90秒とかの店があり記事主の記憶では60秒なんて店があった当時の『マイコンBASICマガジン』誌でのハイスコア集計ではこのせいで集計が不公平ではないかという声があったとか。
- 敵弾は高度に関係なくXY軸が合うだけで命中判定になってしまう。通称『誘導弾』。弾を避けるには急降下後左か右に機体を振って弾を画面から消さないといけない。急上昇は逆効果。
関連動画
音楽関係。
太鼓の達人ではエリアH-3やD-4で用いられている『BGM1』が移植されている。『BGM4』はどうした。
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関連項目
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