リアリストとは、
- 現実主義者。現実に即して物事を考え、処理する人のこと。
- 芸術において、写実主義者。写実主義は現実をありのままに捉えようとする主張のこと。
- 哲学において、実在論者。実在論とは、言葉に対応するものが実際に存在するのだという考え方。
- たぶん、デュエリストの対義語。デュエルで何でも解決しようとするデュエリストに対して、デュエル以外で物事を解決しようとする人。おそらくは1.からとられたのだろう。
1.の概要
対義語は理想主義者。
国際関係論に置いては、理想主義が平和こそが万国の利益であると考え、道義、倫理、国際法や国際機関による国際強調を重視するものであるのに対し、現実主義は、世界は無政府状態であり、国際関係の行為主体は国家以外になく、国家の至上目標である生き残りのため、安全保障が最優先となり、そのために国際的な様々な事象が発生するという考えである。
2.の概要
広義には、対象の主観による改変などを排し、あるがままに、対象の特徴を正確に再現しようとする考え方をする人。
狭義には歴史、アレゴリーを主題とせず、庶民の生活や労働などを描くクールベのように、美醜を問わずに真の姿を表そうとする人。
社会主義国に置いて展開した社会的リアリズム、1960-70年代の欧米で現れたスーパーリアリズムなどもある。
3.の概要
起源となるのは古代ギリシャのプラトンが論じたイデア論。
感覚することができる世界は実在するものではなくイデアの射影であると考えた。
善とか悪とか徳とか人間が感じるものはイデアが全てであり、肉体的に感覚しているものはあくまでイデアの似像に過ぎないというものである。
4.の概要
ニコニコ動画に置いて、遊戯王関連でこの言葉を目にしたらこちらである可能性が高い。
由来はアニメ「遊☆戯☆王ファイブディーズ」のキャラクター、ロットンの発言から。
カードゲームアニメである遊戯王ファイブディーズの中では基本的に物事はデュエル(カードゲームの対戦)によって解決されるのだが、ロットンはデュエルそっちのけでダイナマイトで吹き飛ばして解決しようとしたり、デュエルで自分が不利になると人質で脅したり、追い詰められれば部下を見捨てて逃走したり、(作中における)デュエリストの風上にも置けないような人間であった。
そしてついに問われた「それでもデュエリストか!」に対するロットンの返答が
「リアリストだ」
この言葉がカードゲームアニメのはずなのに突然殴り合いのリアルファイトを始めたりするアニメ「遊戯王」シリーズに対する突っ込みとしてぴったりであったため、ファンの間で用いられるようになった。
今でこそカードゲームとしての印象が強い遊戯王だが、元々はカードゲームに限定されたものではなく、さらに原作「遊☆戯☆王」ではどうみてもリアリストとしか思えないやつも多いのだが、シリーズが進むごとにリアリストはすみにくい世界になっている。
関連動画
関連商品
関連項目
- 6
- 0pt