リンクロスとはアニメ「遊戯王VRAINS」および遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
概要
リンクロス/Linkross
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リンク・効果モンスター(2020/7/1から禁止カード)
リンク1/光属性/サイバース族/攻 900
【リンクマーカー:下】
リンク2以上のリンクモンスター1体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
そのリンク素材としたリンクモンスターのリンクマーカーの数まで、
自分フィールドに「リンクトークン」(サイバース族・光・星1・攻/守0)を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「リンクトークン」をリンク素材にできない。
2020年1月11日発売のETERNITY CODEで登場。
性能
リンクモンスターとしては珍しく、「LINK○→LINK1」となる召喚条件を有している。
そして、素材となるリンクモンスターのマーカーの数までトークンを召喚することが可能。
トークンはターン終了時までリンク素材に出来ないが、《幻獣機アウローラドン》と異なりリンク召喚は可能、リンクロス自身もリンク素材に出来るので、トークン1体をリリースして墓地から《リンクリボー》を蘇生すればリンク2に繋げることが可能。
まともな使い方をするならば以下の通りといったところか。
- 《I.Pマスカレーナ》で相手ターンにリンクトークンを素材にする。
- 《トークン復活祭》で破壊した自身トークンの数だけ相手カードを破壊する。
- リンクロス・リンクトークン・リンクリボーを除外して《氷獄龍 トリシューラ》を特殊召喚。
だが、実際にはリンクロスと相性の良い……どころでは済まされないリンクモンスターが存在した。
そう、《水晶機巧-ハリファイバー》である。
ハリクロス
ハリファイバーは「チューナーを含めたモンスター2体」で召喚可能、更に召喚後にチューナー1体を効果を無効にしてデッキから特殊召喚する大量展開でお馴染みのリンク2モンスター。
レベル2チューナーをリクルートした後、ハリファイバーを素材にリンクロスを召喚、レベル2チューナーとリンクトークンで《武力の軍奏》をシンクロ召喚。武力の軍奏の効果でレベル2チューナーを蘇生すると、フィールドは以下のようになる。
その後の展開についてだが、最早何でもありの一言に尽きる。
この時期は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が健在だったため、展開の最後にドラグーンを出して相手の戦意を奪うことも可能だった。
結果、ハリファイバーとのコンボとなるハリクロスが注目されたせいで、リンクロスは81日で制限カードに指定された。発売直後のカードが次のリミットレギュレーション改訂(遊戯王は3か月に1度改訂するため、最長で90日程度)で規制対象に加わることは稀である。《ユニコールの影霊衣》といった例外は存在するが、リンクロスはユニコール(82日)を抜いて最短で規制対象となってしまった。
これに追い打ちを掛けたのがリミットレギュレーション改訂と同日実装されたルール改訂(マスタールール)である。
今までのルール(新マスタールール)では、エクストラモンスターをEXデッキから召喚する際、EXモンスターゾーンかリンクモンスターのマーカー先に限定されていた。しかし、マスタールールでは融合・シンクロ・エクシーズモンスターの召喚先が通常のモンスターゾーンでも無条件で召喚可能となったのだ。
これに伴い、融合・シンクロ・エクシーズ召喚を主体とするデッキはマスタールール3同様の展開が再び出来るようになった。しかしそれは、リンクロスの展開の幅がより広くなったことを意味する。
そもそも制限を加えたところで、ピン挿し可能なリンクモンスターには全く無意味だった。
結果、次の改訂(2020年7月1日)で禁止となった。172日という日数はEXモンスターとしては過去最短、全体でも歴代5番目であり、【EMEm】【征竜】に次ぐ早さである。
TCGでも同年12月に禁止となったため、向こうの環境でも許されなかった。
リンクロスの存在意義
ここまでリンクロスの性能や登場から禁止について説明したが、こう疑問に思った方もいるかもしれない。
「大量展開に使えるのは理解したが、実際にどのようなデッキで使われてきたかわからない。」と。
その答えとしては、「どのようなデッキで使われてきたか不明」と返さざるを得ない。
理由として、2020年初頭より新型コロナウイルスが流行。その影響で当時はOCGの大会が殆ど開かれていなかった。開かれていない以上、実戦で使いようがないのだ。
では売り上げへの貢献はというと……そもそもリンクロスはノーマルなので当時のOCGプレイヤーの手元には大量のリンクロスが残っていた。そして禁止カードになった以上、最早紙屑同然なのでコレクションとしての要素も皆無である。
以上よりリンクロスは、
という、最早何のために刷られたのか意味不明なカードと化してしまった。
アニメでの活躍
アニメ「遊戯王VRAINS」で「遊作/Playmaker vs Ai」戦でPlaymakerが使用。
リンク2の《エクスレイヤー》(OCG未登場)を素材にリンクロスをリンク召喚、2体のリンクトークンを生成。
その後、《メタル・モール・フォーゼ》(OCG未登場)と共に《プロキシー・F・マジシャン》の召喚素材にされた。
最終的に《アクセスコード・トーカー》の効果で除外された。
なお、アニメでは特殊召喚されたリンクトークンはリンク召喚の素材に出来ないとされていた。
関連動画
関連項目
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