レイトン教授と奇跡の仮面とは、レベルファイブより2011年2月26日に発売されたナゾトキゲームである。
レイトン教授シリーズ第5弾で、シリーズ初のニンテンドー3DS向け作品。
キャッチコピーは『ナゾトキ×3D新次元 全てがとびだす』
テーマソング
松任谷由美 『Mysterious Flower』
概要
当初は従来通りニンテンドーDS向けに開発され、2010年秋に発売される予定だったが、3DSにプラットフォームを移してローンチタイトルとして発売されることになった。
プラットフォーム変更に伴い、そのゲーム内容は多くの変更がなされている。
- グラフィックが3Dに
背景なども3Dに書き換えられたが、中でも、キャラクターは全てトゥーンシェーディングによる3Dモデルになった。
このため会話シーンなどでは、従来のような一枚絵ではなく、キャラクターは常に動くようになった。調査で話しかけられる人以外のキャラクターも、背景の中で動くようになっている。
また、アニメシーンは従来通り取り入れられているが、それに加えて、3Dモデルのキャラクターによるデモシーンも新たに取り入れられた。
3DSへの移行をアナウンスした時点では、キャラクターは従来通り2Dの立ち絵だったのだが、他社のソフトを見たレベルファイブ日野社長の指摘などによって位置から作り直された。 - 調査方法が変更
従来は、レイトン達のいる場所は下画面に表示され、直にタッチして調査を進めていたが、今作では上画面に表示され、下画面をトラックパッドのように使って調査を進めることになった。
これによって、それぞれの場所は3Dで表現されるようになっている。また、これを活かして、特定のオブジェクトの後ろにある新たなアングルに『ズーム』することでさらに調査を進められるというギミックも取り入れられた。 - ジャイロセンサーを使ったナゾの追加
3DSのジャイロセンサーを利用し、本体を傾けて解くナゾが追加された。
~あらすじ~
『魔神の笛』・『永遠の歌姫』から約1年後。
レイトン達の下に1通の手紙が届く。
それは、レイトンの旧友、シャロアからのものだった。
『奇跡の仮面を被った“奇跡の紳士”と呼ばれる人物の起こす奇跡によって、モンテドールの町が脅かされている』
モンテドールは、砂漠の中のオアシスとその横にある小さな宿から、わずか18年で、カーニバルとカジノで賑わう大都市に発展した、まさに奇跡の町であった。
早速訪れたレイトン達。まさにその前に、奇跡の紳士が現れる。
奇跡の紳士が被っている仮面を見て驚くレイトン。
『奇跡をお見せしよう』
奇跡の紳士はそう言うと、カーニバルの観光客達を一瞬で石像に変えてしまう。
レイトン達は彼を追うが、逃げられてしまった。
ひとまずレイトン達は、依頼主であるシャロアの元を訪れる。
18年ぶりに再会したレイトンとシャロア。
レイトンは、奇跡の仮面についてシャロアにたずねる。
奇跡の仮面は、18年前、確かに失われたはずなのだ。
レイトンとシャロアの親友、ランドの命と共に……。
登場キャラクター
- エルシャール・レイトン(cv:大泉洋)
本作では、現代のモンテドールでの彼の活躍に加えて、ハイスクール時代――17歳の時の彼の活躍も描かれる。『最後の時間旅行』で描かれた過去は彼が27歳の頃のものであるから、そのさらに10年前の出来事である。
当時の彼はナゾにも考古学にも全く興味を持っていなかったという衝撃の事実が明かされる。また、彼の両親の姿も明らかになる。
ちなみに、若い頃のレイトンの髪型のモデルは大泉。
「ランド、悪いけど、僕は考古学には興味が無いんだ」 - ルーク・トライトン(cv:堀北真希)
前作ラストでレイトンに弟子入りした少年。11歳。
従来通りの、明るく快活な性格になっている。
「この町がモンテドールなんですね!」 - レミ・アルタワ(cv:相武紗季)
前作に引き続き登場するレイトンの助手。26歳。
レイトン達に先駆けてモンテドールを訪れる。
「アスラント文明……」 - シャロア・レドール(cv:吉瀬美智子)
今回の依頼主。レイトンのハイスクール時代の旧友である。
町一番の富豪、ヘンリー・レドールの妻であり、奇跡の紳士の起こす奇跡を解決してもらうためにレイトンに手紙を出した。
ハイスクール時代は、モンテドールの近くの町――ステビアノで暮らしていた。レイトン・ランドと仲がよく、無茶ばかりするランドを心配しつつも彼に惹かれていた。
「そう。そうやって、いつも離れたところから見守ってくれる。それがあなたよね、エルシャール」 - ランド・アスコッド(cv:山本裕典)
レイトンのハイスクール時代の親友。考古学に熱中する、大富豪のお坊ちゃん。
ステビアノにある古壁『イエット・デストリー』の暗号から、超古代文明・アスラント文明の遺跡『アクバーダイン』のナゾにたどり着き、レイトンと共にその調査に向かう。
しかし、その調査の最後で……。
「お前に考古学の素晴らしさを伝えたいんだ!」 - ヘンリー・レドール(cv:関智一)
モンテドールで一番の大富豪で、シャロアの夫。
カジノ、ホテル、遊園地など、モンテドールの町の至る所に彼の作った施設がある。
元々はランドの家に仕える執事であった。
「お話しすることは何もありません」 - ジャン・デスコール(cv:渡部篤郎)
セカンドシーズンを通じて登場するレイトンのライバル。
今作では、彼の目的が垣間明らかになる。
「流石だな、エルシャール」 - ブロネフ(cv:市村正親)
軍隊のような組織を率いる謎の男。
本作にはわずかしか登場しないが……。
「奪うためには手段は選ばん……」 - ユーミン
東洋から息抜きにモンテドールにやってきたアーティスト。
ちょっと物言いがストレートだが、それを後に引きずらないサバサバした性格。
もちろんモデルは松任谷由美。
テーマソング『Mysterious Flower』のPVは、モンテドールのパレードの中をユーミンが歩いていくという内容のアニメPVである。
関連動画
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