幻想御手(レベルアッパー)とは、学園都市内で密かに流通していた、能力者のレベルを簡単に引き上げることのできるプログラムである。
概要
「使うだけで能力が上がる」という実に都合のいい話だけに、当初はただの都市伝説にすぎないとみられていたが、とある科学の超電磁砲第8話で初めてその「実在」が確認された(それ以前から伏線っぽいものはあった)。
レベルアッパーの正体は、使用者の脳波に直接干渉し脳波パターンを統一させ、一つの巨大なネットワークを作ることによって高度な演算能力をもつ演算装置を作るプログラムであった。例えるならば「複数のパソコンをつないで並列処理させることで、スパコン並みの演算能力を持たせるプログラム」と同じ。また、共感覚性(ある感覚に対する刺激が別の感覚でも知覚されること)を応用し、音楽ファイルとしてインターネット上に配信されていたため、使用者は多数と考えられる(製作者の発言より約1万名が使用したとみられている)。
このことによって、巨大なネットワークに多くの能力者の脳が繋がったため、能力を使う際に通常(一人で)なら発動できなかった能力も、多くの人にその処理を分担させることで、より大きな能力をより効率的に発動させることができるようになった。具体例としては、レベル2程度の能力者がレベル4相当の能力を扱えるようになったり、無能力者(レベル0)である佐天涙子に能力の発現が見られたりした。
しかし、常時ネットワークに接続しているため、常に自分の脳で誰かの能力の演算をさせられていることになるので、最終的には脳がネットワークにやられて意識不明の昏睡状態に陥る。
このようなとんでもない代物を作り上げてしまったのは、大脳生理学の専門家である木山春生。教師時代にある実験によって植物状態にされてしまった教え子を救う目的で開発した。そのため、レベルアッパーで使用されている基準の脳波パターンは木山の脳波である。また、レベルアッパーの副産物として、木山は個人で複数の能力を同時に使用できる多才能力(マルチスキル)を行使できるようになった。
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