打数(At bat)とは、野球とソフトボールの記録であり、打席数から四死球、犠打、犠飛、打撃妨害、走塁妨害を除いた数である。
概要
打者が打席に立ち、四死球、犠打、犠飛、打撃妨害、走塁妨害のいずれかの結果が記録された場合、打席は1加えられるが、打数は加えられない。
打率や長打率などの計算に用いられ、試合のボックススコアにも野手ごとに記載される（スペースの都合で「打」、英語なら「AB」と省略されることが多い）。
かつてのメジャーリーグにおいて首位打者の条件に規定打数が導入されていた。試合数×2.6を打数で超える必要があったが、1954年、テッド・ウィリアムズは首位打者を上回る打率を残したにもかかわらず、リーグトップとなる136四球が影響して規定打数に届かずタイトルを逃した。これを受けて規定打席を用いるようルール変更が行われた。
日本プロ野球も追随して規定打席を導入するまでは規定打数を基準に首位打者を表彰していた。打率の通算記録の規定は4000打数以上となっている。
記録
通算記録
- （2023年終了時点）
| 日本プロ野球 | メジャーリーグベースボール | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 順位 | 選手名 | 打数 | 順位 | 選手名 | 打数 |
| 1 | 野村克也 | 10472 | 1 | ピート・ローズ | 14053 |
| 2 | 張本勲 | 9666 | 2 | ハンク・アーロン | 12364 |
| 3 | 衣笠祥雄 | 9404 | 3 | カール・ヤストレムスキー | 11988 |
| 4 | 王貞治 | 9250 | 4 | カル・リプケン・ジュニア | 11551 |
| 5 | 金本知憲 | 8915 | 5 | タイ・カッブ | 11440 |
| 6 | 門田博光 | 8868 | 6 | アルバート・プホルス | 11421 |
| 7 | 谷繁元信 | 8774 | 7 | エディ・マレー | 11336 |
| 8 | 福本豊 | 8745 | 8 | デレク・ジーター | 11195 |
| 9 | 立浪和義 | 8716 | 9 | エイドリアン・ベルトレ | 11068 |
| 10 | 土井正博 | 8694 | 10 | ロビン・ヨーント | 11008 |
シーズン記録
- （2023年終了時点）
- 太字は現役選手
| 日本プロ野球 | メジャーリーグベースボール | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 順位 | 選手名 | 年度 | 打数 | 順位 | 選手名 | 年度 | 打数 |
| 1 | 広瀬叔功 | 1963年 | 626 | 1 | ジミー・ロリンズ | 2007年 | 716 |
| 2 | 荒木雅博 | 2005年 | 623 | 2 | ウィリー・ウィルソン | 1980年 | 705 |
| 3 | 佐々木信也 | 1956年 | 622 | 3 | イチロー | 2004年 | 704 |
| 4 | マット・マートン | 2010年 | 613 | 4 | フアン・サミュエル | 1984年 | 701 |
| 5 | 石井琢朗 | 2005年 | 612 | 5 | デーブ・キャッシュ | 1975年 | 699 |
| フアン・ピエール | 2006年 | ||||||
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