勝利投手単語

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勝利投手とは、野球における勝ち試合の責任投手のことである。勝ち投手とも言う。

概要

先発投手の場合は初回から5回まで投げ、チームが勝利した場合に勝利投手となる。さらに1回から9回まで完投して勝利した場合に完投勝利、無失点で投げた場合は完封勝利、無安打で投げた場合はノーヒットノーラン、無安打無四球で投げた場合は完全試合も記録される。

中継ぎ投手、抑え投手の場合は先発投手が5回満たずに降板し、1人と対戦して抑えると勝利投手の権利を得られる。複数の中継ぎ投手が登板した場合は、投球回が多い中継ぎ投手が勝利投手となる。
または同点の場面で登板し、その後の攻撃でチームが逆転した場合に勝利投手の権利を得られ、サヨナラゲームの場合は無条件で勝ち投手となる。

オールスターゲームの場合は、チームが勝ち越し点を挙げた時に登板していた投手が勝利投手となる。

日本プロ野球における勝利投手の歴代最多は金田正一の400勝、シーズン最多は須田博と稲尾和久の42勝だが、優秀な投手が増加し先発投手が整備された後は、1シーズンで多くても15勝～20勝ぐらいとなる。
日本プロ野球のみ、または日本プロ野球とメジャーリーグベースボール双方でプレーした投手が通算200勝を達成すると日本プロ野球名球会への入会資格を得られる。メジャーリーグベースボールにおいて通算300勝を達成した場合は300勝クラブへの入会資格を得られ、大半がアメリカ野球殿堂入りの資格も得られる。

シーズンに置いて最も多くの勝利投手になれた投手が最多勝利のタイトルを得られるが、規定投球回に達していなくても獲得できる。

記録

シーズン記録

• （2023年終了時点）

日本プロ野球				メジャーリーグベースボール
順位	選手名	勝利	年度	順位	選手名	勝利	年度
1	須田博	42	1939	1	チャールズ・ラドボーン	60	1884
	稲尾和久		1961	2	ジョン・クラークソン	53	1885
3	野口二郎	40	1942	3	ガイ・ヘッカー	52	1884
4	真田重男	39	1950	4	ジョン・クラークソン	49	1880
5	須田博	38	1940	5	チャールズ・ラドボーン	48	1883
	杉浦忠		1959		チャーリー・パフィントン		1884
7	稲尾和久	35	1947	7	アルバート・スポルディング	47	1876
8	権藤博		1946		モンテ・ウォード		1879
9	藤本英雄	34	1942	9	パッド・ガルヴィン	46	1883 1884
					マット・キルロイ		1887

通算記録

日本プロ野球			メジャーリーグベースボール
順位	選手名	勝利	順位	選手名	勝利
1	金田正一	400		サイ・ヤング	511
2	米田哲也	350	2	ウォルター・ジョンソン	417
3	小山正明	320	3	ピート・アレクサンダー	373
4	鈴木啓示	317		クリスティ・マシューソン
5	別所毅彦	310	5	パッド・ガルヴィン	365
6	ヴィクトル・スタルヒン	303	6	ウォーレン・スパーン	363
7	山田久志	284	7	キッド・ニコルズ	361
8	稲尾和久	276	8	グレッグ・マダックス	355
9	梶本隆夫	254	9	ロジャー・クレメンス	354
10	東尾修	251	10	ティム・キーフ	342

関連動画

関連項目

• 投手
• 最多勝利（野球）

外部リンク

• 歴代最高記録 勝利【通算記録】
• 歴代最高記録 勝利【シーズン記録】

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