放課後等デイサービス単語

1件
ホウカゴトウデイサービス
3.4千文字の記事
  • 0
  • 0pt
掲示板へ

放課後等デイサービス(ほうかごとう-)とは、児童福法を根拠法とする障害児通所支援事業である。

略称「放デー」

概要

2012年に児童デイサービスから分離して誕生した事業。

障碍のある就学児を対とする。
放課後休日などに通所し、自立のための訓練や居場所づくりなどを行う。

対象となる障碍

身体障害、知的障害または精障害のある児童(発達障碍含む)が対である。

障害者手帳などはあれば申請が通りやすくなるが、必須ではない。

正前は障碍の種類によって利用できる施設が限られていたが、現在は種類を問わず通所が可である。

法律上はそうであっても、事業所によって受け入れられる児童や得意とする障碍の種類が異なるため、入所前に十分な調と管理責任者との話し合いの上で決めれば安心である。

内容

事業所内では、児童は導員と一緒に課題や遊びを行う。

内容や得意とする分野は事業所ごとに異なるが、以下に一例を示す。

ホームルーム

はじまりの会・帰りの会・○○タイム(○○には事業所の名前が入る)など、事業所によって名前は異なる。

学校の「の会」「帰りの会」とやることはほぼ同じだが、これも立な療育である。
あいさつをする」「きちんと座る」「先生の話を聞く」「スケジュールや周りの様子を意識する」「おともだち先生の顔と名前を覚える」「約束を守る」など、ここで学べるソーシャルスキルは多い。

集団課題

利用者全員で同じことを行う課題。

身体や問題解決などと共に、友達と協して一つのことをする社会を養う。

個別課題

利用者ごとに設定された課題をこなす。

個人のに合わせて、必要なを育成する。

お弁当・おやつ

楽しい時間だが、これも立な療育である。
近年「食育」という言葉が注されているが、障碍児の場合はさらに基本的なものも対である。

「食べる前にトイレ手洗いを済ませる」「いただきますとごちそうさまをいう」「座って食べる」「地面に落としたものは食べない」「スプーンフォークの使い方」「食事中にしてはいけない話題がある」「他人の者を盗らない」「時間内に食べ終わる」「はみがきをきちんとする」など、食事に必要なことを学ぶ。

それ以外の(上記ホームルームで挙げたような)ソーシャルスキルも、食べ物がかかると児童が真剣に守り出すので、達成感をつけるチャンスでもある。

例えば、「ロッカーから必要なものを出し、座って先生示を待つ」が苦手な児童も、おやつの時間にはすばやく水筒を出し、先生の呼び出しを待てることがある。

感覚過敏の強い児童の場合、好き嫌いがしいことがある。理に食べさせるのではなく、興味を示したタイミングを見計らってうまく挑戦できるようにする。
事業所が食事を用意する場合、アレルギーを持つ児童には特に注意しなければならない。

お弁当おやつは、事業所で用意する場合と庭で用意する場合がある。
事業所が用意する場合、お弁当代やおやつ代が別途必要である。

職員は、児童を見守り、一緒に食事を取ってコミュニケーションを楽しむ。
つまり、昼休みの時間に仕事をしているようなものなので労働基準法に抵触するんでは…

自由遊び

楽しい時間だが、これも立な療育である。

遊ぶおもちゃは原則として事業所の備品を用いる。職員に貸してもらう際に「貸してください」返すときは「ありがとうがきちんと言えなければ何らかのペナルティがある(通常、貸してもらえない)。

また、状況によっては遊ばない方がいいおもちゃがある(終了5分前で片付けに時間のかかるおもちゃ、人数が多い場合に場所を取るおもちゃ、食後の自由時間にしい運動を伴うものなど)こと、そのような場合は慢して別の方法をとるとも学ぶ。

自由時間は友達との付き合い方を学ぶ機会でもある。一人だけで遊ばずに仲間に入れてもらうことや、逆の立場からは仲間はずれにせず一緒に遊ぶことを学ぶ。ただし程度の問題はある。

何かを貸してもらう際には「貸して」、間違って傷つけてしまったら「ごめんなさい」をいう等、最低限の礼儀はここでも必要である。

職員は、遊びの為に必要なソーシャルスキルを教え込むことも重要だが、それ以上に「息抜き」が大切であることを踏まえ、基本的な規則は守らせつつあまりがんじがらめにしないことも要される。

また、職員は子どもたちの間に入って遊び、コミュニケーションをとることで着や信頼関係を築く。

送迎

保護者が直接送迎してもよいが、多くのケースで職員が送迎を行う。

基本的には、学校(休日の場合は自宅)にで迎えに行き、自宅へで送りに行く。
徒歩や公共交通機関が使われることは極めて稀と考えられる。

危険感知が極端に乏しい児童が多い。
職員は、受け渡しの際に、児童の急な飛び出しやシートベルトを正しく装着しているかどうかなど、安全面に充分注意しなければならない。にはチャイルドロックが必須である。

スケジュール例

以下に、スケジュールの例を示す。

保育園や学童保育に似ているが、療育施設のため、自訓練のための課題がある。

平日

午前中は、職員が教材づくりや準備等を行う。
児童発達支援事業を兼業している場合は、そちらを行う。

土日・祝日・長期休暇

学校の休業日は午前中から夕方頃までの預かりとなる。
児童発達支援を兼業する場合、一緒に過ごすこともある。

学校の振替休業日や、県民の日などの自治体独自の休みも同様のスケジュールとなる。

利用条件

市区町村に申請し、障害児通所受給者を交付されると利用することができる。
民間の施設であっても同様に申請が必要なことに注意。

これは、いわゆる障害手帳」を持つことは必須ではなく、そこまでではないが療育の必要がある児童も対である。詳しくは自治体に相談されたい。

この際、収入に応じた一定の条件の下都道府県および市区町村から障害児通所給付費が支給され、原則として1割負担で利用可である。

用日数は受給者に定められた範囲内で可。その際、の利用限度をえなければ、複数の事業所を掛け持ちしてもかまわない

採用資格

児童発達管理責任者(自発管)と、半数以上の保育士または導員の配置が必須である。

児童導員および導員としての任用条件は、大学専門学校などで児童福学・教育学など所定の単位を取得していればよく、このような国家資格があるわけではない。
したがって実際は、教員免許看護師免許・保健師免許の取得や、福施設・教育施設での実務経験を人条件としている事業所が多い。詳しくは各事業所の情報を参照されたい。

児童の送迎があるため、特に地方の事業所では普通自動車免許がほぼ必須である。

関連動画

関連商品

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 0
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

放課後等デイサービス

まだ掲示板に書き込みがありません…以下のようなことを書き込んでもらえると嬉しいでーす!

  • 記事を編集した人の応援(応援されると喜びます)
  • 記事に追加して欲しい動画・商品・記述についての情報提供(具体的だと嬉しいです)
  • 放課後等デイサービスについての雑談(ダラダラとゆるい感じで)

書き込みを行うには、ニコニコのアカウントが必要です!