村上絵美(むらかみ えみ)とは、川岸殴魚によるライトノベル『人生』(小学館・ガガガ文庫)に登場する人物である。
『人生』を原作としたアニメ『人生相談テレビアニメーション「人生」』でのCVは大西沙織。
概要
『人生』ならびにテレビアニメ『人生相談テレビアニメーション「人生」』における追加ヒロイン。
「お悩み相談コーナー」4人目の回答者で美術系代表。九文学園1年3組 → 2年1組。
ピンク色の髪をツーサイドアップにした、物静かだが情熱を秘めた眼差しの少女。語尾は基本「~の」「~なの」。
初登場は原作4巻(アニメでは1話)。 ある相談で第二新聞部と知り合い……彩香のお悩み相談コーナー設立の真意に共鳴し加入。
美術部員らしくその感性は実にアーティスティック。想像力豊かなふみや野生の勘を持ついくみとはまた違った方向に突き抜けた思考回路の持ち主であり、当然ながら理論派の梨乃とも噛み合わない。要するに何を考えているか誰にもまったく分からない少女。何かにつけて脱ごうとするため、赤松の注目度は高い。
お悩み相談では、美や芸術に拘った回答が多いが、表現が抽象的すぎるため理解される事は少ない。ただし画力は非常に高く、第二新聞部の問題解決にしばしば貢献している。
性格
普段は物静かだが、絵筆を執ったりカメラを回したりの芸術的行動に移ると豹変してハイになる。彩香曰くさほど戦闘力は上がっていないそうだが、それでも趙雲の首を刎ねるぐらい朝飯前。ふみの持ってきたクリスマスツリーのオーナメントに合掌。そしてとにかく脱ごうとする。
大人しい通常モードでも、敵や体制を無表情で壊しにかかるパンクな一面があり、ある意味いくみよりも危険な人物。常識にも囚われず、ふみが怯える水着で校内一周の罰ゲームすらご褒美と錯覚し、それが解けるや「勝ったほうは全裸に?」と本気で聞き返すほど脱ぐのが大好き。さらに、梨乃、ふみ、いくみが戦慄する台所の悪魔を平然とスルーする胆力の持ち主。
一方、美術に対しては繊細で、原作6巻では(反転)初めて純粋に他者のために作品を手がける事になったが、プレッシャーからスランプに陥っている。相談の結果、初心を取り戻し立ち上がったが、しかしそこには綺麗な気持ちのみならず、因縁深い相手への怒りも含まれていた……。
絵画だけでなく、造形や現代アートにも秀でている。ただしロボットには毎回苦労させられている模様。他にも衣装や演出に拘りを見せるが、肌色桃色が多くなりがち。いくみと選んだクリスマス衣装が妙にエロかったりスライム責めを敢行したり。寝る時は全裸にナイトキャップの淑女スタイル。
初期メンバーの中では、同じく人の内面重視なふみと相性が良さそうだが……意外にもいくみと合うようだ。加入当初は「同じ魂を持つ者」と慕っており、そのメッキが剥がれてからも時々訳の分からぬ前衛的な芸術で通じ合ったり2人して騒いだりとペアになる事が多い。理系に関しても同レベルで、よく一緒に補習を受けるらしい。(反転)原作7巻の遊園地では、赤松と梨乃の関係にタッグで嫉妬した。
影響を受けた人物は(反転)近所のおばあさん。元は画家志望で、小学校時代の絵美の唯一の話相手。毎日一緒に絵を描いていたが、絵美の中学進学と共に疎遠になり、ほどなくして死別。何度も疎遠を悔いた絵美は、やがて彼女の分まで絵を描く事を決意した。いつも身につけているペンダントには、彼女の絵の中で最も好きな作品が入っている。絵美はずっと一緒なのだ。生前いつも『死ねぇぇ』と叫びながらグロい作品を製造していたおばあさんと。『結局最後はエログロじゃい!』が口癖だったおばあさんと。ペンダントの絵は無数の髑髏に囲まれ怪しく蠢く全裸の女。(原作5巻より)
最後に一言メッセージ
「……すぃむ」
関連動画
関連チャンネル・コミュニティ
関連項目
外部リンク
- 人生相談コメディ『人生』原作特設サイト
- 人生 マンガの章 作:川岸殴魚 画:松山せいじ キャラクター原案:ななせめるち | 小学館コミック -サンデーGENE-X-
- 人生相談テレビアニメーション「人生」公式サイト
- 人生相談テレビアニメーション「人生」|読売テレビ
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