「松島徹」(まつしま・てつ)とは、中学生時代にPC-6001用「タイニーゼビウス」を制作した伝説のプログラマである。
概要
中学生時代に、ナムコのSTG「ゼビウス」をPC-6001に移植したプロトタイプのプログラムを電波新聞社のマイコンベージックマガジンに投稿し、藤岡忠の尽力と時には父親同伴で上京して制作を続行し、「タイニーゼビウス」と言うタイトル名で発売した。
当時「ゼビウス」は人気タイトルではあったが、当時としては高性能な基板設計と、パソコンとはいえ当時は業務用基板とは圧倒的な性能差のあったPC-6001では、完全移植はほぼ無理と考えられていたが、松島徹は発想を転換し、ゼビウスの美麗なゲームグラフィックを捨ててキャラクターを拡大してキメを粗くすることで、ゲーム性の根幹にかかわるゲームスピードはゼビウスを再現するという設計思想で開発を行った。大事な事なので繰り返すが、これが当時中学生だったパソコン少年が考え実行した事である。
松島徹が生み出したPC-6001版ゼビウスは、見た目の問題等いくつかの点から「ゼビウス」として販売する許諾はえられなかったものの、藤岡忠の交渉と松島徹によるアップデート作業により「タイニーゼビウス」として販売する事が許可され、ゼビウスのコンシューマ移植としては最速タイトルであったこと、そしてグラフィックを犠牲にしたことで容量が小さくなり、一度の読み込みで全て遊べることからPC-6001のキラーコンテンツとなった。
※その後、X-1とFM-7用ゼビウスが続くことになる。なお、X-1用ゼビウスは藤岡忠が率いる電波新聞社スタッフが苦労して移植作業を行ったものの、見た目の再現を重視するあまりに、タイニーゼビウスで克服していたゲームスピードがおざなりになっている点を遠藤雅伸から指摘され、発売を1ヶ月延期して再調整した後に無事発売されている。
その後は、PC-6001mkIIやX68000用「スペースハリアー」の移植や、移植職人集団「るつぼチーム」に所属してメガドライブ版「アフターバーナー」の移植を行い、「ゲームのるつぼ」によるセガサターン版スペースハリアーで移植を担当した際は、スペースハリアーの歴史上はじめてコンシューマ機への完全移植達成と評価されている。
現在でもPC-6001には愛着をもっているらしく、2007年12月末に、
はじめまして、T.Matsushimaと申します。
PC-6001系サイトの皆様、楽しく拝見させて頂いています。
今日現在でも6001を使った面白実験やゲーム制作など、
パワーユーザーの皆様の情熱と工夫は感動的です。
当方も奮起して、全国の4色ローレゾとPSG大好きな人たちへの
クリスマスプレゼントを制作してみました。
とPC-6001仕様のWindows用アクションSTG「特攻空母ベルーガ」を、PC-6001の私設ファンサイト「PC-6001CGのページ 飾り窓の出来事」宛に送り、
素人考えに、ダウンした人がさらに次の人に公開していけば、
クリスマスまでに欲しい人全てに行き渡るのも夢ではないかと。
なので転載自由とかのレベルではなくて、下さいと言った人には
転載「しない」の禁止くらいの意気込みなのですが。
突然のお願いではありますが、クリスマスという事でサンタクロース役を
引き受けて頂ければ感無量であります。
と「転載しないの禁止」なうえに、解析も改造もさらには販売すらも自由(無償で入手可能な為)と言う入手者の自由裁量で拡大するのを推奨した素敵なクリスマスプレゼントを提供した。
【入手先】「PC-6001CGのページ 飾り窓の出来事」内「beluga(ベルーガ)」
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▼PC-6001系パワーユーザーへのクリスマスプレゼント兼ローレゾ25周年記念作品「特攻空母ベルーガ」
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