STGとは──
- シューティングゲーム(Shooting Game)の略称 (スクロールシューティングは本記事にて記述、その他ジャンルのSTGはシューティングゲームを参照)
- ドイツ語「シュトルムゲヴェール(突撃銃)」の省略表記 → 「アサルトライフル」を参照
STGの概要
その名の通り、敵を撃ったり弾を避けたりするゲームである。
海外ではSTGよりshumpと表現することが多い。これは"shoot them up"(撃ち合い、銃撃戦などの意)が省略されて"shoot'em up"→"shump"と変化したものである。STGも通じるが主流はshump。
ちなみに、後述の弾幕シューティングと呼ばれるジャンルの場合は日本語のdanmakuでも通じる場合がある。もっと直接的にbullet hell(弾幕地獄)とも。
ゲームによっては自機の撃つ弾や敵弾が速かったり小さかったり遅かったり大きかったり直進したりホーミングしたり曲がったり自爆したりHDDのデータを全削除したりする。
広義でのSTGは、2D(縦横軸のみの移動)の画面上方に向かっていく縦シュー(縦スクロールシューティング)と、画面右に向かって進んでいく横シュー(横スクロールシューティング)のほか、3Dあるいは擬似3Dによる一人称視点のFPS(自機の目線=ゲーム画面のシューティング)、三人称視点のTPS(自機の後やや上方=ゲーム画面のシューティング)、戦闘機などの3次元挙動による戦闘を楽しむフライトアクションなど、敵をなんらかの火器で撃つ全てのゲームをさす。
しかし、FPSやTPS、フライトアクション等3Dシューティングゲームはそれ自体が各ジャンルとして半ば独立しており、単にSTGとだけ言った場合、これらを含まない。そのため、狭義でのSTGは2DSTGの縦シューと横シューを指し、ニコニコ動画のタグとしてもおおむねこれらの作品を示す。ここから下記の説明文はだいたい縦シューと横シューのことを言っていると思ってくれれば良い。
※イメージ図(縦シュー どう見てもFPSが混ざっているのは仕様)
ゲームルールのシンプルさから、長い間コンピューターゲームで開発されてきたジャンルである。
が、固定されたシューティングゲームファン(いわゆるシューター)が満足できるようなゲーム設計=高難易度化が進み、最も初心者離れを起こしてしまったジャンルとも言われる。
いわゆる「敷居が高いゲーム」の代表ジャンル。
スペースインベーダー以来、アーケードゲームとして提供される事が極めて多いジャンルなのだが、ゲームセンターでの設置位置は対戦格闘ゲームや、昨今ではクイズや麻雀などネットワーク連動大型筐体等に押されて隅っこの方に設置されている事が多い。対戦ゲームと違って2台セットで設置する必要が無いから、余ったスペースに追いやられるという事もあるのだが……。
ゲーム的な人気とは別に、以下のような回転率の悪さやリピート率の低さも、ゲームセンターからSTGが姿を消しつつある要因として頻繁に挙げられる。
①1クレジットが非常に長い
STGはクリアするまでに20~30分かかるものが多く、それゆえ時間あたりの収入がどうしても少ない。それだけならまだしも、特にレトロゲームに多い高次周の存在は収入を格段に減らしてしまう。1クレ1時間2時間はザラ、極端な例ではエブリエクステンド(一定得点ごとの残機補充)が容易すぎるため(ギャラガ)、あるいはそもそも終わりが存在しないため(初代ゼビウス)、開店から閉店まで10時間以上1人がワンコインでプレイし続けるという事態さえある。
②インフレする難易度
前述の通り、STGは高難易度化を続けた。上達したシューターに①の理由で長時間プレイされては収入は減ってしまうのだから、STG開発としては早く被弾して次のコインを入れてほしいのだ。当然ながらその結果は明白で、何度コインを入れてもまるで進めない新規プレイヤーはリピートしづらくなってしまった。真ボスを倒す人類がいるからもっと強い真ボスが出るのだ
しかしながら、近年SteamなどPC媒体で若干ながら息を吹き返しつつある。アーケードゲームとして相性が悪くとも、買い切りであれば練習し放題というのが非常に大きく、敷居は随分低くなると考えられるからだ。
昨今ではキャラクターが会話するストーリー展開や、萌え要素等を取り入れたり、初心者向けのイージーモードを増やすといった対策も取られるケースがある。が、そういう作品ほど逆に硬派なシューターには敬遠されがちだったりして……。
ニコニコ動画におけるSTG
STGのスーパープレイ動画に対する需要はかなり古くからあり、私製のプレイビデオが即売会等で売られていた他、公式の攻略ビデオが販売されたり、移植版に同梱されることが少なくなかった。
このため、ニコニコ動画においても、他のゲームプレイ動画に比べてプレイ内容が問われることが多いため、初期は実況動画やMADといった、うp主のセンスで楽しませる類の動画はほとんど見られなかった。
2008年頃からこういった動画も徐々に増え始め、新作の発売直後はプレイ動画が続々投稿されたり、初心者がアドバイスを求めるのに利用されたりしている。ニコニコ生放送でも、STG実況プレイを配信する主が増えつつあるようだ。
関連動画
STGの関連するリンク
関連会社(五十音順)・代表作
主な同人タイトル
その他のタイトルとして「フリーゲーム」の記事内にいくつか有り。
用語
その他 関連項目
STGの関連コミュニティ
- 16
- 0pt