Welcome to The Fantasy Zone! Get Ready?

概要
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1985年にセガが発売した、体感ゲームの第2弾。略称は「スペハリ」。開発者は鈴木裕氏。
アナログスティックで主人公の超能力少年「ハリアー」を操作し、迫り来る障害物や敵を避けたり倒したりしながら進む
擬似3Dシューティングゲーム。地平線の3D表現、背景や障害物の多重・高速スクロールなど、当時のゲームとしては
圧倒的な性能を誇っていた。
サウンド面では、Hiro師匠こと川口博史氏の作曲した、FM音源とPCMによる素晴らしい音楽の数々がこのゲームの
世界観を巧みに演出している。
筐体は、コックピット型で前後左右に可動する筐体、コックピット型で非可動の筐体、アップライト筐体の3種類。
ステージは全部で18ステージ。それぞれのステージの終わりにはボスが待ち構えており、それを倒すとステージクリアとなる。(ただしSTAGE 5とSTAGE 12はボーナスステージで、ボスはいない。)
ストーリー
昔々、宇宙で最も遠い銀河の果てに、「ドラゴンランド」という美しいユートピアがありました。
そこは平和で生命と光に満ち溢れ、かつては「エデンの園」と謳われていました。
しかし宇宙暦6226年、突然邪悪な組織による卑劣な計画がドラゴンランドに放たれたのです。
超自然現象によってドラゴンランドは荒廃し、野蛮で邪悪な生き物があちこちに現れるようになってしまいました。
ドラゴンランドのありとあらゆる全てのものが破壊されたかのように見えましたが、
ユーライアという善のドラゴンは、悪の力に抵抗し続けました。
彼は共に戦ってくれる救世主を必死に探しました。
そしてついに、彼の願いを聞いた地球の超能力戦士が、ドラゴンランドにやってきたのです!
移植作品
このゲームは非常に多くの機種に移植されているが、ここでは国内で発売・発表されたものを年代順に紹介する。
()内は移植開発メーカー。
- セガマークIII(セガ)
大容量2メガbitのROMカートリッジを採用し、敵キャラクターをスプライトではなく全て背景で描画することで、スピード感を損なわずに移植することに成功した。ただし地平線は上下しない。また、タイトルにBGMとオリジナルボス「HAYA-OH」が追加された。裏技で自機を戦闘機に変更することができる(理由は後述の「余談」を参照)。
- PC-6001mkII(電波新聞社)
タイニーゼビウスなどで知られる松島徹氏による移植。敵キャラクターを全て四角形で描画することで、アーケードのスピード感を実現することに成功した。市松模様の地面は省略されているが、地平線の上下移動も再現している。
- X68000(電波新聞社)
PC-6001mkII版と同じく松島徹氏が移植を手がけた。地面の市松模様はやはり省略されているが、当時の移植作品では最高峰の出来を誇っていた。マークIII版のボス「HAYA-OH」も登場する。
- PC-8801mkIISR(電波新聞社)
スピード感を実現するためにショットは四角形、敵は単色表示になっている。オリジナルと同じYM2203が搭載されているため、サウンドの再現性はまあまあ高い。
PC-8801FH/MH以降の8MHzモードで遊ぶとかなり速い。
- X1(電波新聞社)
PC-8801mkIISR版と同じくショットは四角形、敵は単色表示になっている。PCG機能を補完的に使っており、グラフィックは88版よりややカラフル。オリジナルより高性能のYM2151が搭載されているため、サウンドはかなりの高品質である。
- FM77AV(電波新聞社)
8Bit機ながら、グラフィックサブシステムにもCPUのある同機の性能を発揮した移植。他の8Bit機移植版が見た目を割り切り実現しているのに対し、敵や弾のグラフィックは通常の形状になっている。X68000版で再現できなかった敵の影も再現されている。オリジナルと同じYM2203が搭載されているが、サウンドの再現性はあまり良くない。
- MZ-700(個人移植)
古籏一浩氏が雑誌「Oh! X」に発表したもの。「MZ-700に不可能はない」の一言が全てを物語る。
ゲームオプションとしてBGM、キャラクターの陰、地形の模様の有無も選択が可能。
- ファミリーコンピュータ(タカラ)
マークIII版をベースにしている…が、マークIII版では背景で描画していた敵をスプライトで描画しているため、処理落ちがひどく、一部のBGMやボスキャラクター、ハリアーのボイスがカットされているなど大幅に劣化している。
- スーパー32X(ゲームのるつぼ)
アーケード稼動から約10年、ついにほぼ完全な移植が実現した。アーケードとの相違点は、上下が数ドット切れていること、30FPSであること、アナログ入力ではないことぐらいか。
- セガサターン(ゲームのるつぼ)
ついに移植はアーケードを超えた。アーケード版では同時発音数の制約上、効果音が鳴るとBGMが1チャンネル犠牲になったり、一部の場面で処理落ちが発生していたが、セガサターン版ではその問題を克服した。さらにアナログミッションスティックに対応している。ただし、初期ロットは白サターンでは正しく動作しないため、白サターンしかもっていない人は購入の際は注意。
- ドリームキャスト(ゲームのるつぼ)
「シェンムー 一章 横須賀」と「シェンムーII」の本編内にあるゲームセンターで遊べるほか、スペースハリアーの開発者 鈴木裕氏の自伝「鈴木裕ゲームワークス Vol.1」の付録ディスクにも収録されている。内蔵音源でBGMを演奏しているため、アーケード版と音色が異なっている。
- プレイステーション2(セガ/スリーディー・エイジス)
PS2用ラインナップ、「SEGA AGES 2500シリーズ」の第4弾。オリジナルステージやHAYA-OHが登場するが、擬似3Dではなくフルポリゴンの3Dゲームであることや、サポートアイテムの追加、BGMのアレンジ、そして名物敵キャラクターの「ドム」が大人の事情によってデザインが変わってしまったことがファンから不評だった。※ドムは『機動戦士ガンダム』の方とほぼ被るので、著作権侵害で訴えられるのを避けるため
- プレイステーション2(M2)
正式名称は「スペースハリアーII ~スペースハリアーコンプリートコレクション~」。
「SEGA AGES 2500シリーズ」の第20弾。前述の通り、フルポリゴンによるリメイクが不評だったため、今度は移植会社を変更し、完全移植を目標に製作された。アーケード版のほか、マークIII版「スペースハリアー」、「スペースハリアー3D(後述の「続編」を参照)」、メガドライブ用「スペースハリアー2(同じく「続編」を参照)」、さらに隠し要素としてゲームギア版「スペースハリアー」、マスターシステムの「ソフトを挿さずに起動したときの画面(「余談」を参照)」まで移植されている。
- 3DS(M2)
正式名称は「3D スペースハリアー」。
ニンテンドーeショップで600ポイントで購入できる3DSの配信用タイトル。また、セガ3D復刻アーカイブスには細部を作り直した開発者いわくVer.2版を収録。
3DSの立体視を活用した恩恵で柱などの位置がわかりやすく、難易度は下がっているとされている(開発者談)。
その他にも、レバーの経年劣化の再現(ハリアーの移動範囲に影響)、環境音の導入(筐体の操縦桿やボタンの音が聞こえる)、筐体の傾きの再現(画面がハリアーの位置によって傾く)などアーケードの雰囲気の再現に拘った力作である。
十字キー・スライドパッドの他タッチパネルの操作にも対応。 - PS4/PS3
2015年3月12日発売予定の「龍が如く0 誓いの場所」(PS4/PS3)に収録されることが決定している。
同作は1988年を舞台としており、当時のゲームセンターが再現され、そこでスペースハリアーなどのセガの名作を遊べるようになっている。
ここで紹介したもの以外には、海外のコンピュータ向け(主にElite社による移植)や、北米限定のGBA版がある。
余談
- このゲームが発表された段階では、自機は戦闘機だったが、ハードの限界のためにキャラクターが人間に変更された。筐体が戦闘機のコックピットを模しているのはこのためである。マークIII版では裏技によって自機を戦闘機に変更できるが、やられのパターンが作られていないため、やられ時は人間の姿に戻る。
- マスターシステムにソフトをいれずに電源を入れると、スペースハリアーのテーマ曲と共に、電源をOFFにしてソフトを入れるよう促すデモが流れる。
- 3DS版ではマークIII版オリジナルボスの『HAYA-OH』がAC版登場を意識したグラフィックで登場し、なおかつAC版の音源でBGMが奏でられるという隠し要素がある。全18ステージを最後までクリアするか、ステージセレクトでステージ18を選び登場するボス全てをノーミスで撃破すると現れる。マークIII版にあった浮遊物が崩壊して出現するデモがないため、ステージ18をクリアし、さぁエンディングだと油断しているといきなり背景が赤くなってHAYA-OHの強烈な歓迎を受ける初見殺し仕様である。当時のAC版に登場する事を意識した試みとしてはこれは初となる。HAYA-OHを撃破してクリアすると、メニューにスペシャルの項目が出現し、オンにすると条件を満たすとHAYA-OHが出る初期設定(コンティニューが3回まで)、オフにするとHAYA-OHが出現しないAC設定にできる(コンティニューに制限なし)。また、サウンドテストに16番目のBGM『HAYA-OH』が追加される。先述の可動範囲はそれまでの移植作品で度々言われてきた違和感の正体がなんなのかわからず、セガに永久保存用筐体(限りなく新品同様)として残されているスペハリ筐体をもってしても突き止められなかったのだが巷で現在でも稼働する筐体を複数調査した結果、レバーの経年劣化による可動範囲の違いである事を突き止めた事から実装されたものである。それまでは新品同様の保存用筐体を参考にする事で完全な移植に繋がるという発想を覆した形となった。この経験から開発元のM2は3D復刻プロジェクトシリーズの体感筐体作品は可能な限り現在も稼働中の筐体も取材していたようである。
続編
- スペースハリアー3D(セガマークIII)
スペースハリアーの5年前の物語。3Dグラス・FM音源に対応したほか、地平線の上下が再現されている。
全14ステージ。セガ3D復刻アーカイブスに裸眼3Dに対応した形で日本では幻に終わったアウトラン3Dと共に収録された。
ファンタジーゾーンとの繋がり
- ファンタジーゾーンの7面には「IDA-2」という、スペースハリアーの敵キャラクター「IDA」を元にしたボスが登場する。
- X68000版のファンタジーゾーンにはスペースハリアーを模したステージがある。
- PCエンジンで「スペースファンタジーゾーン」というゲームが発売される予定だった。
- Welcome to The Fantasy Zone! Get Ready?
関連動画
関連商品
ピコカキコ
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HAYA-OH (セガマークIII版) |
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HAYA-OH (FC版) |
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関連コミュニティ
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関連項目
- 7
- 0pt