足柄(あしがら)とは、神奈川県~静岡県の境にある一帯の地域名称である。
- 足柄
- あしがら
概要
神奈川県と静岡県の県境にある山地は足柄山地と呼ばれており、足柄山(金時山)、足柄峠がある。また神奈川県西部には足柄平野と呼ばれる平野が広がっている。平野の南北には富士山や丹沢山地を源流とする酒匂川(鮎沢川)が流れており、南に面する相模湾に流れ込んでいる。足柄平野は酒匂川からの土砂の堆積によって形成された土地であるため水は豊富であるが、同時に洪水などの水害にも悩まされてきた歴史を持つ。
箱根の山々に混じる金時山は別名を足柄山といい、坂田金時がここの出身であるという話から、江戸時代には熊と相撲を取った金太郎伝説が生まれた。この伝説の縁で、静岡県道365号足柄峠線には金太郎ふじみラインと珍妙な名前が付けられた。
交通では足柄サービスエリア(足柄SA)が有名。入渠もとい入浴施設もある。
交通機関としては山を挟んで神奈川側に小田急小田原線足柄駅、静岡側にJR東海の御殿場線足柄駅がある。
→足柄駅
この他にも神奈川県足柄下郡には足柄村(後に足柄町)が存在したが、1940年(昭和15年)に小田原市に統合されている。神奈川県側の足柄駅の駅名は、駅の開業地がかつての足柄村であったことに由来している。
明治期の廃藩置県の流れの中では、1871年(明治4年)に相模国の西部(現在の神奈川県西部)と伊豆国(現在の静岡県東部と伊豆諸島)を統合する形で、足柄県が設置された。しかしその5年後に廃止、足柄県の領域は南北それぞれが静岡県と神奈川県に分割・統合され、現在に至っている。
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関連項目
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