金田一耕助(きんだいち こうすけ)とは、横溝正史の小説作品に登場する名探偵である。
概要
身長5尺4寸(約163.6cm)、体重14貫(約52.5kg)以下という貧相な体格の男だが、その実は高い推理能力を持った名探偵。登場する作品は基本的に作家のYが金田一本人から聞いた話を纏めた物という形式を取っている。初登場は『本陣殺人事件』。
作中当時の人間らしく煙草が好きなヘビースモーカーだが、一方で酒は好みではない(飲み会で騒ぐのは好き)、ギャンブルの類も殆どせず、「飲む打つ買うの三拍子」とは遠い存在である。
彼が最初に登場する時から最後の事件まで30年ほど経過しているが、周囲からは「びっくりするほど老けてない」と言われている。
よく人が死ぬ探偵
ミステリーの中で金字塔と言えるほどの活躍を見せた彼だが、死者が大量に出てくるでも有名である。
ミステリーだから殺人の被害者が出るのは当たり前だし仕方ないとしても、やたらと殺される死者の数が多く、さらに犯人がよく自殺して終わることでも有名。
このうち、犯人の自殺はあえて見過ごしていることも多かった。なお、当時のミステリーはアガサ・クリスティー作品を始め、犯人の自殺を見過ごす作品が比較的多かったことを述べておく。
孫はいるのか
作者である横溝正史氏の死後、金田一耕助の孫が主人公を務める漫画作品、「金田一少年の事件簿」が発表された。
このことで金田一耕助のファンの間で議論になったことがある。
というのも、金田一耕助が作中で結婚している描写が全くないのである。本人が惚れた女性が二人作中にいるが、諸事情があって両方ともフラれてしまった。
なので、本来なら結婚しておらず、孫どころか子供もいないはずなのである。
(周りが「金田一家が終わるのは忍びない」として養子を取ることを勧めた可能性はある。)
この事があってか「金田一少年の事件簿は無許可で孫を出した横溝正史の著作権を侵害している作品」という話が流れたことがあるが、全くのデマである。金田一少年の事件簿の作者は著作権を継承した横溝正史の親族からきちんと許可を受けている。
演じた俳優
金田一耕助シリーズは実写化に恵まれている作品であり、多くの俳優に演じられている。
この演じた俳優の一覧はwikipediaに存在しているのだが、その数はなんと54人!
このうち市川崑監督の映画で金田一耕助役を務めた石坂浩二氏、テレビドラマで演じた古谷一行氏が有名。他にも志村けん氏がコントの中で演じたり、声優の関智一氏が自ら主宰する劇団で演じたりする。
関連動画
関連静画
関連項目
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