17歩とは、漫画「賭博堕天録カイジ」に登場するゲームである。
概要
後述のルールにある通り通常の麻雀とは違って、手牌は開始時に完成させてしまい、後は相手のロン牌を避けてひたすら牌を捨てて行くゲーム。
この様子を、地雷原を慎重に歩いて走破する様子に例え、地雷ゲームと言う。
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帝愛の地下強制労働施設から生還したカイジら45組のうち、三好・前田が勤めていた裏カジノ店のオーナーである村岡が考案したゲーム。
自ら考案したゲームであるため村岡はこのゲームについて熟知しており、さらに三好・前田ら自分の部下を使って「通し」をさせることで、何も知らない者に勝負を持ちかけカモにして大金をせしめてきた。
後に三好・前田から知り合いであるカイジの話を聞き、当初は頑なにカイジを信頼していた三好・前田を言葉巧みに騙しカイジに対して不信感を持たせた上で勝負に誘う。
今までと同様の手口に加えて三好・前田がカイジと親しい仲であったという事を利用して「三好・前田がカイジに通しを送って逆に村岡をハメる」と言う偽の作戦を持ちかけさせる事でカイジをハメようとしたが、様々な策略の末にカイジに逆襲される。
17歩の流れ
- 通常の4人麻雀と同様に、136枚の牌を使い4つの山を積む。
- 先手番と後手番を決める。(決め方はじゃんけんでもサイコロでも何でもいい)
- お互いに対面になるように座った後、先手番は上家・下家の席(要するに左右)の前にある山のどこか好きなところを1枚めくり、そこをドラ表示牌とする。(左右の山のうち、ドラとしてめくられなかった部分はその局の間は使わない)
- 自分の前に来た山を1つ全て開ける。
- 開けた山の34枚の中から制限時間3分で13枚を選び出し、聴牌状態の手牌を作る。
- 手牌として使わなかった21枚の牌を捨て牌用として、先手番から1枚ずつ捨てて行き、どちらかがアガるか17巡終えて流局するまで繰り返す。
得点の扱い
通常の麻雀と違い、半荘を終えるまでやりきってから精算・・・と言った形ではなく、一局ごとに精算を行う。
そのため点棒のやり取りによって途中経過を記録する必要が無く、点棒そのものを使わない。
局ごとに両者合意の金額をお互いに賭け、アガりが出たらアガった手役の高さに応じた金額を相手から受け取る。
アガった手が満貫なら相手が賭けた金額をそのまま(1倍)、跳満なら1.5倍、倍満なら2倍、三倍満なら3倍、役満なら4倍の金額を受け取る。
作中ではカイジが1億6千万円の賭けられた最終戦において三倍満の手をアガり、4億8千万の金を得る事に成功している。
通常の麻雀と違うルール
- 満貫縛り
- 手牌を34枚と言う非常に広いプールから構成出来るため、低い役は出来て当たり前と言うバランスを考慮したもの。
また、開始時にリーチをする事が前提で1飜確定である事もある。 - この「縛り」は、通常の麻雀における縛りとは違い、ドラを数に入れても良い。(例:リーチ・平和・ドラ2でもOK)
ただし裏ドラは「アガリが確定した後にめくるもの」であるため、数えていいのは表ドラだけ。 - 「先付け」である必要も無く、例えば「両面待ちの高目でのみ満貫に届く」と言った待ちでも、実際にその高目でロン出来ればOK。
また「一発」や「海底」などの、リーチの時点で付くかどうか分からない不確定な役を含めての満貫でも良い。 - なお、満貫は4飜が一般的にボーダーラインであるが、ちょうど4飜で符数が低いと(30符以下)満貫に届かない事がある。しかし「カイジ」作中では符数に言及しているシーンは無く、単純に4飜で条件を満たしているかのように話が進んでいた。可能性としては「切り上げ満貫」(親の11,600点ならびに子の7,700点をそれぞれ12,000点・8,000点に切り上げる)ルールを採用しているというものが考えられる。
- 手牌を34枚と言う非常に広いプールから構成出来るため、低い役は出来て当たり前と言うバランスを考慮したもの。
- ゲームの性質上、不可能な役や採用していない役がある。天和・地和・人和・ダブリー・海底・三槓子・四槓子・嶺上開花・槍槓・門前自摸和・流し満貫が無い。
- 親と子のルールは無い。
先手番・後手番は単純にどちらが先に牌を切るか(と、ドラ表示牌をどこにするか決める権利)の違いだけで、アガった時の得点に違いが生じる事は無い。 - 場風は常に東固定、自風は先手番は東・後手番は西で固定。
- ノーテンリーチのチョンボは無し。
制限時間内に手を纏められなかった等の理由で、聴牌でない状態でゲームを開始するハメになってもリーチはしなければならないが、その場合は流局してもノーテンリーチチョンボを取られるといった事は無い。単に、アガり放棄してその局をやり過ごさなければならなくなるだけである。
フリテンに関するルールは通常の麻雀と全く同じ。
ただし、先述のように第1巡でリーチをするのが前提なので、実質的に自分と相手の捨て牌全てがフリテンの対象になる。
また、「高目でアガった時のみ満貫に届く」と言う待ちをしている時、安目のロン牌が切られてしまった場合、満貫に届かないのでアガれないがフリテンにはなってしまうので、その後満貫に届く方の高目のロン牌が切られてもアガれない。(リーチ後に山越しロンが出来ないのと同じ理屈)
17歩の戦略
- 捨て牌候補になる牌が21なのに対して切らなければならないのは17枚であるため、相手のロン牌を捨て牌候補の中に5枚以上残してしまった場合、先にこちらがアガってしまわない限り、流局までに必ず相手に振り込んでしまう事になる。
そのため、スジ牌がまとまって来てしまった場合(例えば3-6萬が合わせて7枚など)、それが相手のロン牌だった場合は致命的になるため、多少愚形の待ちにしてでもそれらを手役の方で使い切るようにした方が有利になる場合もある。 - 字牌は3枚以上まとまって来た場合、殆どの場合において手役で使うよりも捨て牌として使ったほうが有利である。
字牌で待つ場合は単騎待ちかシャボ待ちのどちらかしか無いが、こちらに3枚来た時点でシャボ待ちが無くなる。しかし、単騎待ち(に限らず待ちの種類が少ない形)は「アガり牌が全て使われない山に入ってしまった」と言う事態に陥るリスクが高いため、元々可能性が低い。4枚とも引き当てている場合は国士無双の単騎待ちしかあり得なくなるのでより確実である。
また、相手に振り込むか否かが全てであるこのゲームにおいて、「相手が捨てた牌に合わせ打ちできる」と言う状況はとても有難いが、自分が1枚も持っていない字牌が切られた場合は合わせ打ちのしようが無い。3枚以上引いたという事は高確率で相手はその牌を1枚も持っていないという事であり、しかもそれを3巡以上連続出来るという事は、17歩のうち3歩以上をノーリスクでスルー出来るという事でもあり、相手に合わせ打ちの機会を与えずに自分がロンするチャンスを3回も得られるという事でもあるため極めて有効。
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関連項目
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