3つの「密」(みっつのみつ)とは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団発生が生じやすい条件」を表す言葉であり、集団発生を予防するために避けるべき状況を端的に表した標語である。
その3つの「密」とは、密閉・密集・密接であるという。
すなわち、
は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が沈静化していない状況では避けるべきだとされる。
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概要
2019年に中華人民共和国の武漢市で最初の患者が発見された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。この疾患は、その後2020年に入ると徐々に世界中に広がり、パンデミック(世界的大流行)状態となった。本邦でも感染者や死亡者が発生している。
この疾患の拡大の条件や予防策については感染症や公衆衛生の専門家らによって様々な検討がなされてきたが、特に「集団(クラスター)感染の発生が、この疾患の拡大のカギとなっている」ということがクローズアップされ始めた。「集団感染が次の集団感染を呼ぶ」ということが連鎖していくと、爆発的な患者数の増加(オーバーシュート)が生じてしまい、事態が制御困難になると考えられるためである。
そして、日本の厚生労働省の「新型コロナウイルス対策本部」に2020年2月25日に設置された専門家集団「クラスター対策班」が日本で既に生じた集団感染の実例を検討した。
すると、それらの場所で感染者数が多くなるリスク要因がわかってきた。つまり、「①換気の悪い密閉空間であった」「②多くの人が密集していた」「③近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声が行われた」という条件が重なった場所で集団感染が起きていることが多かったのである。
そこで2020年3月18日からは首相官邸および厚生労働省が共同で、この「3つの「密」」を避けるよう、日本国民に呼びかけている。
なお、これはあくまでも集団感染(クラスター)や爆発的な感染者の増加(オーバーシュート)の確率や増加の可能性を「下げる可能性がある」というだけで、3密を避けることで新型コロナウイルスに感染することを完全に防げるということではない。
関連リンク
- 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(2020年3月19日)[リンク先はPDFファイル]
- 新型コロナウイルス感染症に関連する関係省庁のお役立ち情報 | 首相官邸ホームページ
関連項目
- SARS-CoV-2 (新型コロナウイルス、COVID-19)
- 新型コロナウイルス関連用語
- 厚生労働省
- クラスタ
- オーバーシュート
- ロックダウン
- 社会的距離
- #うちで過ごそう
- 家でプレイステーションをしてろ!
- 密です
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