概要
九州新幹線初代車両として2004年に登場。当初は6両5本だったが、検査時の予備編成が必要となり2005年夏に1本増備されている。また、JR九州に新幹線車両の開発技術がないことからJR東海とJR西日本に技術供与してもらっている。パンタグラフについてはJR東日本のE2系1000番台採用のシングルアームパンタグラフを採用している。
先頭部デザインは700系製造時に日立が提案したデザインがベースである。モーター制御等はベースとなっている700系とほぼ共通であるが、エクステリア及びインテリアデザインはJR九州の在来線特急のデザインでもお馴染みの水戸岡鋭治氏とドーンデザイン研究所が担当。車内音楽は向谷実氏が担当している。
現在、細部を変更した800系1000・2000番台(新800系)が設計・製造されており、既存の800系も今後1000・2000番台に装置などを合わせることになる。
また、暫定開業時にドクターイエローが無かった為検査機器を800系に搭載出来るようにする事で対処した。当初は機器搭載車両を区別する為にU001編成には「K」が付加されていたが、U007~U009にも搭載可能とした事で「K」は外されている。なお、ドクターイエローは博多延伸後も車両性能上九州新幹線への入線はない。
九州新幹線(鹿児島ルート)全線開業後は九州新幹線内のみの運用となり、山陽新幹線直通列車はN700系7000・8000番台が担当する事になる(※但し、800系も山陽新幹線への乗り入れには対応している為山陽新幹線の一部区間へ乗り入れる可能性はあり、新下関駅発着の「さくら」に関しては800系で運行される可能性があった。実際に小倉駅ホームには九州新幹線博多開業時には6両「さくら」の停車位置案内が存在していたが、2012年6月現在は6両編成の停車位置案内はなくなって16両・8両のみとなっている)。
なお、山陽新幹線乗り入れ時の最高速度は230km/h。これは山陽区間ではATC信号に260信号が無い関係上かつての100系と同様に220信号を230に読み替えている為であるが、これが高速化の進む山陽新幹線に乗り入れない理由と言われる事もある。また、山陽新幹線走行時にパンタグラフ部の騒音が想定以上でパンタグラフカバーを付けないと乗り入れられないからとも言われている(但し、真偽は不明)。
※ちなみに、JR西日本の形式付番ルールでは新幹線の百の位は「0~7・9」となっており8は使用しない。
また、登場時より車体には「つばめ」の文字が入っているが博多開業後は九州新幹線内の「さくら」運用に就く事もある為2011年1月より形式名の「800」を表す標記に順次変更されている。
番台区分
0番台
U001~006編成。開業時に配備された5編成と2005年に増備された1編成が該当する。今後1000番台同様に山陽新幹線乗り入れに必要な機器が搭載される。
2016年に発生した平成28年熊本地震にてU005編成が回送中に脱線。熊本総合車両所に収容されたのち、除籍されU005は欠番となった。
1000・2000番台(新800系)
U007~009編成。山陽新幹線乗り入れに必要な機器をあらかじめ搭載している。この1000・2000番台で800系の増備は終了し、N700系8000番台へと移行する。
なお、U009編成のみ川内新幹線車両センターではなくN700系8000番台R編成と共に熊本総合車両所への配置となる(※U001~U008編成も全線開業後には熊本に転属となっている)。
編成図
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 |
821 | 826 | 827 | 827-1 | 826-1 | 822-1 |
関連動画
関連項目
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の使用車両 |
0系 - 100系 - 300系 - 500系(WIN350) - 700系 - 800系 - N700系 - N700S - ドクターイエロー |
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の列車名 |
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