SCP-5153とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
Revision 1 : 1908/06/10
ASCI-5153 | |
基本情報 | |
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脅威レベル | Black |
著者 | TheMightyMcB |
作成日 | 2020年3月11日 |
タグ | asci ペンタグラム ループ 世界オカルト連合 岩石 瞬間移動 空中 |
リンク | SCP-5153 |
SCPテンプレート |
最初の報告書が書かれたのは、まだ財団が存在していなかったころ。その前身組織の全米確保収容イニシアチブ (ASCI) が執筆した報告書がアーカイブされ残されている。
ASCI-5153 (現:SCP-5153) は巨大な小惑星であり、1908年6月下旬頃に地球との衝突が予想される軌道を進んでいた。衝突すればもちろん、地球上の全生命はひとたまりもない。
しかし全米確保収容イニシアチブには為す術もなかった。彼らができることは、神頼みだけ。
神が我ら皆を御守りくださいますよう。
SCP-5153 - SCP財団より, 2024/02/23閲覧
彼らはただ脅威が奇跡的になにもなく通り過ぎることを願うしかなかった。もちろん、それだけではどうにもならないので、ASCI-2000の起動準備は進めていたのだが――。
Revision 2 : 1923/02/02
SCP-5153 | |
基本情報 | |
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OC | Safe |
著者 | TheMightyMcB |
作成日 | 2020年3月11日 |
タグ | asci ペンタグラム ループ 世界オカルト連合 岩石 瞬間移動 空中 |
リンク | SCP-5153 |
SCPテンプレート |
しかし衝突が予想された日、SCP-5153 (このときにはASCIは財団に合流していた) は地球の大気圏に突入したあと、ロシアのポドカメンナヤ・ツングースカ川の近隣、地表から約7 - 10km上空で自然に消失した (正確にはSCP-5153は「隕石」ではなく「隕石消失事象」を指すが、わかりやすさのために不正確な表記を行っていることに留意されたい。) 。
もちろん、隕石がただ消失したわけではなく、その消失に伴ってエネルギーが発生し、15メガトン相当の爆発が引き起こされたため、3名の尊い人命は失われてしまった。とはいえ、財団からしたら「地球上の全生命」が死ぬところが「3人」で済んだとも言える。
Revision 3 : 1947/01/14
SCP-5153 | |
基本情報 | |
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OC | Keter |
著者 | TheMightyMcB |
作成日 | 2020年3月11日 |
タグ | asci ペンタグラム ループ 世界オカルト連合 岩石 瞬間移動 空中 |
リンク | SCP-5153 |
SCPテンプレート |
SCP-5153は直径約13kmの小惑星である。――さっき消失してなかったかと思った読者諸賢も多かろう。そう、また、来たのである。
1945年に確認されたこの隕石は、1947年2月12日に地球と衝突する軌道を進行している。最大で地球上の生命の75%の生命が絶滅することが予測されている。流石にASCIが想定していたような地球全部終了というわけにはならないようだが、それでも地球の3/4の生命がなくなってしまうというのは大惨事であることにはかわりはない。
このような状況に手をこまねいている場合ではなく、財団は世界オカルト連合やアメリカ軍政省[1]、その他様々な要注意団体と協力して人類存続に動いており、財団人工知能コンスクリプトAlexandria.aicがSCP-5153進行状況を追跡している。要注意団体だろうがなんだろうが、地球人類が死ぬ瀬戸際に付き合う友人を選別している余裕は財団にはないのである――。
Revision 4 : 2018/08/12
SCP-5153 | |
基本情報 | |
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OC | Safe |
著者 | TheMightyMcB |
作成日 | 2020年3月11日 |
タグ | asci ペンタグラム ループ 世界オカルト連合 岩石 瞬間移動 空中 |
リンク | SCP-5153 |
SCPテンプレート |
――と驚かしてみたものの、実際には先の隕石はソビエト連邦 (当時) に落ちることはなかった。2018年の時点で最初の隕石をふくめ8回も、隕石は地球に落ちる軌道を描いては、結局は落ちる前にロシアの上空で消失したのである。多少の負傷者が出ることもないわけではなかったが、被害はほぼ軽微であり、取り立てて危険な存在とはもはや言えなくなっていた。
こうなると財団も慣れたもので、毎回起きるたびに偽情報活動に専念するだけである。確かに地球に衝突すれば大問題だが、当たらなければどうということはない。
つまり人類の存続にも、ヴェール政策の維持にも全く脅威にならないため、ただ予測日時を追跡して、それで終了。わざわざ破壊の試みをする必要もない。だって、どうせ消失するのだから。
あとは最終版を読めばこのSCPは終わりである。といっても、どうせ消える隕石がまた消えました、という話に決まっていよう。つまり、面白みもない話に終止するのが見えているので、最後に余談でも語っておこう。
このSCPのメタタイトルは『The Meteor Who Cried Wolf』というものである。はて、作品に狼なんて出てきたっけ?と思われるであろうが、これは元々『The Boy Who Cried Wolf』という訓話の題名が由来なのだ。
羊飼いの少年は度々村人を驚かすため、「狼が来たぞ」と嘘をついていた。そんなある日、本当に狼が来たので少年は叫ぶが、村人たちはどうせまたいつもの嘘だと行かなかった。そのため、羊も少年も狼に食べられてしまった。
日本でも知名度のあるこの訓話は「羊飼いの少年」「狼と少年」などさまざまなタイトルで訳されているが、「狼が来たぞーッ!」というセリフは非常に著名であろう。
SCP-5153
「隕石が来たぞーッ!」
関連動画
関連項目
脚注
- *国家軍政省(NME)はアメリカ国防総省の前身。SCP財団の世界ではその国防総省のオカルト部門としてペンタグラムという要注意団体が設定されている。NME時代のペンタグラムが登場する作品(特別収容プロトコル)は大変珍しい。
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