RX-107+NRX-005X TR-4[ダンディライアン]とは、公式外伝『ADVANCE OF Ζ』に登場するガンダムシリーズのモビルスーツ/モビルアーマー。ロゼットTR-4[ダンディライアン]とも。
名称は『ウォーターシップダウンのうさぎたち』の登場キャラ「ダンディライアン」に由来。
解説
ティターンズが開発した試作機群TRシリーズの4号機。
ダンディライアンとは、AE社の新型機RX-107[ロゼット]に大気圏突入モジュールの増加アーマーを装着した状態を指す。
「バリュートシステム」は安価で大量生産が効くものの、 調整作業や衛星軌道上までの母艦の輸送といった降下シークエンスに手間取り、また展開時の隙という最大の弱点も浮上していた。Ζガンダムのアニメ本編を見てもそれが原因で撃墜される機体もあったのは知っての通り。
その対策として単独でのスムーズな大気圏突入が考案された。大気圏突入が可能なウェイブライダーが生まれたが、そうした画期的な機体もこの問題に真っ向から取り組んでいたと言える。
RX-78-2「ガンダム2号機」のように冷却ガスによる耐熱性フィールドを発生させ、降下シークエンスを簡略化して自由度の高い突入状態に移行する。耐熱フィールド発生装置はMS形態時にシールドユニットとなる上部パーツに張られ、突入の際に上下逆さまになり、胴体表面のガンダリウム合金系耐熱装甲を突入させたい所へ方向付けして突入→胴部ダクトから耐熱フィールドの噴射を行う。
大気圏突入後には機首やカーゴ・ベイなど複数箇所のカバーパネルを全て展開し、エアーブレーキとして降下後の減速に用いる。なお、カーゴ・ベイには武装に限らずMSまで搭載可能で、カバーを折りたたんでMSを搭載する。乗せたまま大気圏突入できるし、降下後もキハールの構想等で見られたサブ・フライト・システムとしても利用可能。
TR-4は増加アーマー方式で突入後に不要となればパージできる。一度変形してしまうと自力で戻ることは不可能なので、変形ではなく「形態移行」といった方が適切。これはTR-4の欠点でもある。
本機の運用データはガンダムTR-SやガンダムTR-6のオプションに受け継がれた。バウンド・ドックの関連機とも推測されている。
→ガンダムTR-S[ラブスカトル]
→ガンダムTR-6[ダンディライアンⅡ]
巡航形態
大気圏内飛行、サブフライトシステムとして運用出来る形態。
下面4基のスラスターノズルは水平に360°、巡航形態時には進行方向に合わせて180°回転する推力偏向型となる。カーゴ・ベイの強化ロング・ライフルを搭載機に使わせたりもできる。さらに以下の形態への移行も可能なダンディライアンは、ギャプランTR-5に匹敵する多様性を有する機体と言えよう。
戦闘用MA形態
巡航形態から格闘クローアームを前方に展開することで、宇宙戦に適した戦闘用MAになる。記事では便宜的にこの形態をダンディライアン戦闘用MA形態と呼称する。近似的なイメージはビグロ系列やバウンド・ドック。TR-4がAOZ版バウンド・ドックと言われる所以であろう。
MS形態
コアMSであるロゼットの上半身が顔を覗かせる、下半身のみモジュールを装着している状態。MA形態時の正面アーマーがMS時のスカートアーマーや高機動バインダーとして機能する。
MA形態時の胴体収納クローアームは脚部ユニット。四方に分かれ一見脆そうな印象を受ける。やはり歩行には適しておらず、ホバリングが主だが少なくとも接地(飛翔から着地の衝撃)に耐えるだけの強度は備えている。巨大なシールド・ユニットはMSの盾としてはかなり大きく、ロゼットの関節が重量を支えきれないため中央モジュールの固定用フレキシブル・アームと腕部ラッチを結合する(ギプスのようなパーツで固定している)。
関連動画
関連項目
TRシリーズ
- ガンダムTR-1[ヘイズル]
- バイザックTR-2[ビグウィグ]
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- TR-4[ダンディライアン]
- ギャプランTR-5[フライルー]
- ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ガンダムTR-1[ヘイズル]
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
- バイザックTR-2[ビグウィグ]
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- ギャプランTR-5[フライルー]
- 緊急脱出ポッド[プリムローズ]
- ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
- Gパーツ[フルドド]
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