Gパーツ[フルドド](FF-X29A)とは、『ADVANCE OF Ζ』に登場する支援戦闘機である。
名前の由来は児童小説『ウォーターシップダウンのうさぎたち』の用語。エンジンを搭載した人間が乗る機械の総称(車やコンバインなど)。本来の意味であれば機動兵器は全てフルドド扱いである。
機体設定
かつてのGファイターのコンセプトを継承した支援航宙機。
ガンダムTR-1[ヘイズル改]の支援ユニットであり、MSの“拡張”を目的とした設計によって各部がユニット化され、換装が出来るようになっている。エゥーゴ側のGディフェンサーとコンセプトは同じである。
左右非対称のバインダー(クローウイング、スラスターウイング)はAMBACとしての役割に加え、接続具、ハードポイントとして機能する。クローウイングには蛇腹構造のアームがあり、武装の保持などに使用される。クローにはビームキャノンが固定装備され、サーベルとしても機能させる事が出来る。
スラスターユニットにはジェネレータが内蔵され、各部の装甲板やウイングのスラスター等を取り付ける事により、ヘイズル改は同時期の第2世代MSと比較しても、高い能力を持った機体へと昇華される。
機首部のノーズセンサーユニットはモノアイ式でノーズビームキャノンを装備している。左右にシールド・ブースターを懸架可能である。
ロングヒートブレードはバレル部と出力増幅器をMS用ビーム・ライフルへ装着する事で、長尺の複合兵装「ロングブレードライフル」として機能する(単体では射撃ビーム兵装としては使えなかったりする)。
換装パターンとしてはフルドド+MSの他にも、フルドド+フルドドやフルドド+シールドブースター+巡航用大型ブースター等、単純にフルドド自体が強力なMAに変貌するプランもある。
フルドドを1基だけ装着した機体は機体名末尾に「ラー」が付く(例:ヘイズル・ラー)。1基装着した機体は「ラー 第二形態」と呼称される(例:ヘイズル・ラー第二形態)。
フルドド2機合体(TR-ハンブラビ)
フルドドを180度回転させ、もう一機のフルドドに合体させることでMAとして運用ができる。この形態のデータはハンブラビのMA形態に流用されたことから、TR-試作ハンブラビという愛称で呼ばれる。
ガンダムTR-6[ハンブラビⅡ]の由来の一つ。
フルドド・ホイスト
フルドドのウイングユニットをメッサーラの技術を流用した高機動ブースターに換装した機体。木星圏をはじめ高重力下での運用が想定されている。
フルドドⅡ
フルドドの改良型。ガンダムTR-6、ガンダムTR-Sの拡張用に開発され、ギャプランTR-5やヘイズル・アウスラの運用も想定されている。
一対のクロー・ユニットとスラスター・ユニット、2基のマルチ・アーム・ユニットから構成される。ジェネレータ、クローアーム(+ビームキャノン)、ドラムフレーム部が拡張のメインとなり、MSの肩部や腰部などに装着する。
サブアームとオプションラッチの増設によって拡張能力も増し、機体中心部のドラム・フレームで大型パーツを保持できるようになった(フルドドⅡ自体が接続具になる)。クローユニットはビーム発振器を搭載し、ロングブレードライフル換装時にビームキャノンとしての運用も可能となっている。
オプションとしてTR-6用強化型ウインチキャノン等を装備する形態も有名である。この形態はTR-6コアモジュールのプリムローズⅡを内蔵したTR-6[フルドドⅡ]と呼べる形態となっており、ハイゼンスレイⅡ・ラー形態ではこの形態が差し込まれる。
例外はあるが装着機は1基装備が「(機体名)・ラーⅡ」、2基装備が「(機体名)・ラーⅡ第二形態」と呼ばれる(例:ウーンドウォート・ラーⅡ第二形態)。
フルドド・フレア
プリムローズⅡにスラスター、ブーストポッド、ギガンティックアームユニット、ハイメガ粒子砲、ウェポンコンテナ、そのほか各種パーツを装着した形態。パーツ単位ではフレア・ユニットとも呼ばれる。
このフルドドフレアをガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]に2機装備したのがガンダムTR-S[エルアライラー]である。エルアライラーの腕部にフルドドフレアをもう2機装備し、巨大コンポジットシールドブースターとして組み替えたフライルー形態も存在する。
グリプス戦役後には火星のジオン残党「レジオン」に持ち込まれ、フレアユニットで構成されるガンダムTR-6[クインリィ]やTR-6ベースの疑似エルアライラーと言える形態(名称不明)が実戦運用されている。また、TRシリーズ以外のレジオン鹵獲機が運用するケースも確認されている。
関連商品
AOΖの機体としては立体化の機会に恵まれている方で、その場合はヘイズル改と同時に展開されることが多い(合体ギミックが売りとなる)。
ガンプラとしては連載当時の電ホビ付録が有名。HGUCヘイズル改やアドバンスド・ヘイズルとの組換えなどを再現しており、付録ながらもプレイバリューは高い。
プレミアムバンダイ限定でMGヘイズル改とアドバンスド・ヘイズルが発売し、それを追う形でまさかのMG化。MGらしい色分けやディティール、クローのビーム・サーベル再現など凝った商品となっている。
なお、ラー第二形態にした場合の全長は45cmにも達する。とてもじゃないが浮かせた状態でのディスプレイはできない。幸か不幸か、1/100サイズのギャプランは存在したいため巡航用大型ブースターの接続の再現はできない。
その後、プレミアムバンダイ限定でHGとして販売。上記付録版にMG版のクオリティを凝縮したような構成となっている。
フルドドⅡはHGUCフライルーにクロー・ユニットとスラスター・ユニットが付属する。
プレミアムバンダイ限定でハイゼンスレイ発売に合わせ、フルドドⅡ拡張セットが受注開始。既存のヘイズルⅡと合わせてフルドドⅡ、ウーンドウォートと合わせてウーンドウォート・ラーやウーンドウォートラーⅡが再現できる。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- TR-4[ダンディライアン]
- バイザックTR-2[ビグウィグ]
- ギャプランTR-5[フライルー]
- 緊急脱出ポッド[プリムローズ]
- ガンダムTR-1[ヘイズル]
- ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
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