MP-X86 モビルポッド[プリムローズ]とは、ガンダムシリーズの公式外伝『ADVANCE OF Ζ』に登場するモビルポッドである。この記事では完成形にあたるプリムローズⅡも解説する。
元ネタはTVアニメ版『ウォーターシップダウンのウサギたち』のオリジナルキャラクター「プリムローズ」。TV版でのハイゼンスレイの代替キャラでヘイズルの嫁。
MP-X86 モビルポッド[プリムローズ]
角ばった飛行機のような形状をしており、そのままMSの胴体ブロックに変形する。機体後部には可動式ブースターポッドを始めとしたヘイズル系統のバックパックが接続可能で、単体運用時にはそのままスラスターとして機能する。主翼(?)のバインダーにウィンチ・キャノンやミサイルポッドを追加して戦闘能力を付加することも可能。
ヘイズル改の胴体部を本機に換装した形態をガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]と呼ぶ。
様々なオプションが装着可能となっているが、肩アーマーを小型のものに換装し、高性能光学センサーユニットと腰部サブアームユニット、脚部補助スラスターユニットを追加した形態が次世代量産機と呼ばれており、『リブート』以降の設定ではこれもヘイズルアウスラに分類される。
初出時の設定画では上記に加えてプリムローズにウィンチ・キャノンとミサイルポッドを接続、バックパックをトライ・ブースター・ユニットに換装し、ロング・ブレード・ライフルを装備していた。
従来のコア・ブロック・システムとは異なり、自力での分離・合体不可能で武装も搭載されていないため、イジェクションポッドに近い(カテゴリ的には脱出用モビルポッドという)。
拡張性が高く、ヘイズルの可動式ブースター・ポッド(ウェポンラック)などを介して、フルドドをはじめとしたあらゆるオプション兵装を装着可能なのが特徴。
拡張次第ではモビルアーマーにだってなれる。これは[プリムローズ]本来の役割から外れた運用法であったが、技術者たちはプランの構築に積極的だったようだ。
フルドド装着形態
ヘイズルの可動式ブースター・ポッドを介してフルドドを装着した形態。
トライ・ブースター・ユニット装備
[プリムローズ]左右のバインダーにウィンチ・キャノンを接続、後部にトライ・ブースター・ユニットを装着した形態。
強化型シールド・ブースター装備
[プリムローズ]左右のバインダーにミサイルポッドを装着、アドバンスド・ヘイズルの可動式ブースターポッドを装着し、その左右に強化型シールド・ブースターを装着した形態。
MP-X87 プリムローズⅡ
プリムローズの完成形。
ガンダムTR-6[ウーンドウォート]やバーザム(AOΖ版)のコア・ポッドとして採用されている。
主翼を折り畳み機首を180度回転させ、胴体コックピットブロックに変形する(ウーンドウォートの背部に機首を確認できる)。プリムローズを中心に頭部や両腕、腰部ドラム・フレームが接続される。
前バージョンの[プリムローズ]と同じく、開発思想的には脱出用のイジェクションポッドに近く、あくまで緊急脱出ポッドという位置付けとなる。戦闘機風から丸みを帯びたフォルムになり、脱出ポッドに近づいたと言える。
両翼部スラスターブロック、機首部コックピットブロック、その上のブレード状センサーで構成される。スラスターの装備により機動性はある程度有するものの、コア・ファイターのような再度の合体機能は持たされておらず、武装もガトリング砲しかない。
一方でフルドドⅡやTR-6用のオプションを装着することも可能となっており、拡張次第では戦闘機やモビルアーマーにも変貌していく。
そもそもガンダムTR-6とは多数の兵器バリエーションを持つ兵器体系の総称であり、中核のプリムローズⅡから為る機体である。この形態はいわばTR-6のプリムローズⅡ形態と呼称する事ができる。
[プリムローズ]とは互換性があるため、ヘイズル・アウスラ用のオプションも装着可能。
フルドド・フレア
プリムローズⅡと飛行用スラスタ、ブーストポッド、ハイメガ粒子砲、ギガンティックアームユニット、ウェポンコンテナ等のパーツを組み合わせた形態。ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]に本機を装備した形態がガンダムTR-S[エルアライラー]とされる。
フルドドⅡ
プリムローズⅡとフルドドⅡを合体させたMA。主武装として左右に強化ウインチキャノンを装備している。ハイゼンスレイⅡ・ラー形態にはこの形態が差し込まれるが、性能としては単体でも運用出来る。
立体化
脱出ポッドというマニアックなジャンルであることから、ヘイズルやフルドドと比較するとあまり商品化に恵まれない。A.O.Z連載当時の電撃ホビーマガジンに1/144サイズのプラモデルが付属。プリムローズ本体(バックパックなし)とウィンチ・キャノン、ミサイルポッド、ヘイズル用小型肩アーマー、フルアーマー・ヘイズル用のアーマーが1つづつ付属。HGUCヘイズル改などと組み合わせることで上記の形態を再現できる(複数購入が必要)。ランナーは二枚、成型色は白一色。
2019年にはプレミアムバンダイでHGキット化。電ホビ付録版をブラッシュアップしたキットで、色分けやギミックが向上しているほか、フルアーマー・ヘイズル用のアーマーがオミットされた代わりに小型肩アーマーが左右分とヘイズルのバックパックが付属する。
モビルスーツアンサンブルのダンディライアンⅡにプリムローズⅡが付属、後にフルドドⅡとして一般販売された。2019年8月にHGフルドドⅡ拡張セットがプレミアムバンダイ限定で受注開始。既に発売済みのHGヘイズルⅡと組み合わせることでフルドドⅡを再現できる。
2020年8月27日にはMGプリムローズが受注開始。これまで発売済みのMGヘイズル改やフルドドと互換性があり、上記のバリエーションも再現可能。なおヘイズル・アウスラも同時に受注開始。
関連項目
TRシリーズ
- ガンダムTR-1[ヘイズル]
- バイザックTR-2[ビグウィグ]
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- TR-4[ダンディライアン]
- ギャプランTR-5[フライルー]
- ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
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子記事
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- ガンダムTR-6[ウーンドウォート]
- プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
- TR-4[ダンディライアン]
- バイザックTR-2[ビグウィグ]
- ギャプランTR-5[フライルー]
- Gパーツ[フルドド]
- ガンダムTR-1[ヘイズル]
- ガンダムTR-S[ヘイズル・フレア]
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