VF-17とは、マクロスシリーズに登場する架空の可変戦闘機である。
本記事ではVF-17の再設計機であるVF-171 ナイトメアプラスと、改良型であるVF-171EX ナイトメアプラスEXについても説明する。
概要
VF-17
ゼントラーディ系の企業であるゼネラル・ギャラクシー社が開発した可変戦闘機。VF-17は当時の新統合軍の主力機であるVF-11では対応困難な、敵拠点へのピンポイント攻撃などを作戦を行う特殊部隊向けの機体となっている。
本機の特徴はステルス性で、レーダー波の影響を受けないよう機体形状や特殊塗料などのパッシブステルス技術をふんだんに使用している。その姿勢は従来の可変戦闘機のものより徹底されており、火器類はすべて内装式でバトロイドの脚にあたるエンジンブロックも90度に寝かせレーダー波の影響を最小限に留めている。
空力面こそVF-11に劣るものの、熱核バーストタービンエンジンによる大推力と大気圏外の運用に絞ることにより、旧来の可変戦闘機を上回る機動性と火力を得ることになった。
2037年に運用が開始された本機だが、操縦性や整備性が悪く機体単価も高い。数年後のスーパーノヴァ計画でより高性能なVF-19、VF-22が開発されたので総生産数は少ない。
VF-171
政治的な理由から配備が進まないVF-19、VF-22に代わり、AVF以前の機体の中でもっとも性能が高かったVF-17を再設計した機体。カラーリングは新統合軍がブルーグリーン、辺境宙域仕様はサンドイエロー。
一般兵でも扱いやすいように操縦性や整備性が見直され、AVFの産物であるピンポイントバリア、アクティブステルスなどの技術をフィードバックし、機体形状も見直され原型機より空力面が改善されている。現場からの評判も上々で、2050年代には上の2機を抑え新統合軍の主力機となり、各移民船団や辺境惑星にも配備されている。
ゴースト(無人戦闘機)との連携を主眼に置き運用されていたが、2048年の超時空生命体バジュラとの初遭遇ではなす術もなく護衛中の船団ごと壊滅させられたため、本機より高性能な次世代機の必要性を証明してしまった。
VF-171EX
マクロス・フロンティア船団がバジュラ戦役の終盤にVF-171を耐バジュラ用に改修した機体。
エンジンを高出力のものに乗せ換え、倍増したパイロットのG負荷対策にVF-25 メサイアに採用されたEX-ギアシステムを導入している。しかし機体設計の限界からISC(慣性蓄積コンバーター)は搭載できず、限界性能の低さからVF-25に登場経験があるパイロットは「間に合わせの機体」と酷評している。
武装は対バジュラ用追加武装パックが標準化されている。白いカラーリングはバジュラ対策の対ビーム用気化コーティングであり、パーソナルカラーはワンポイントに留められている。
バリエーション
VF-17
- VF-17A
初期生産型。エンジンの開発が遅れ代用品を装備している。 - VF-17C
A型のアビオニクスを改良した機体。 - VF-17D
C型に当初予定されていたエンジンを搭載した標準型。171の登場までは最も生産数が多かった。頭部レーザー砲を2門を装備する。マクロス7では主にダイヤモンドフォースで運用されていた。 - VF-17S
指揮官機。D型のエンジンを改良し出力も向上。頭部レーザー砲は指揮官機の伝統により4門装備されている。マクロス7では金龍、ミリア、ガムリンが搭乗していた。 - VF-17T
訓練用の複座型。後述のストームバルキリーの原型機。 - VF-17T改 ストームバルキリー
Fire Bomberのメンバーであるレイ・ラブロックとビヒーダ・フィーズが搭乗するサウンドフォース所属の機体。エンジンはS型に準ずるが、サウンドジェネレーターなどの追加装備の影響で性能はD型並。
頭部にはサウンドフォース機共通の「口」が使用されており、楽器を模した操縦桿も設置されている(前席がキーボード、後席がドラムセット一式)。 - VF-17F
小説『マクロスフロンティア』に登場するマクロス・ギャラクシー所属機。
VF-171・VF-171EX
- VF-171
一般生産機。アクティブステルスの恩恵でパイロンでミサイルポッドを追加する事が増えた。
劇中ではもっぱらやられ役だが、マクロスΔ1話ではハヤテが搭乗。類稀な操縦センスでリガード数機を手玉に取った。 - RVF-171
早期警戒用のイージスパックを装備した機体。 - VB-171
戦闘爆撃機に改良した機体。 - VF-171 スナイパー仕様
VF-25Gに似たスナイパーライフルを装備している。マクロスFではミハエルの姉のジェシカが搭乗していた。 - VT-171改
VF-17T改の流れを組む機体。小説『マクロスF フロンティア・メモリーズ』のシェリルのコンサート用に用意された。
シェリルの派手な水着姿をペイントしてる為ステルス性は皆無。 - VF-171EX
VF-171EXの標準仕様。一般機はグレー、アルト機は赤のラインがカラーリングされている。
アルト機はアーマードパックも装備している。 - RVF-171EX
EXにイージスパックを装備した機体。ルカ機はRVF-25から引き続きゴーストを使用し、緑のラインがカラーリングされている。 - VF-171EX ガネス機
マクロス30に登場。惑星ウロボロスの治安を乱すバンディットのガネス・モードラーが搭乗している。濃緑色のカラーリング以外の性能はEXに準ずると思われる。
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関連項目
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