信心深きコットンとは、TCG『デュエル・マスターズ』に登場するクリーチャー(キャラクター)カードである。
私たちの信仰が、ついにドラゴンのオラクリオン様を降臨させたのだわ……
ー 信心深きコットン
信心深きコットンとは、TCG『デュエル・マスターズ』に登場するクリーチャー(キャラクター)カードである。
信心深きコットン C 光文明 (2)
クリーチャー:オラクル 2500
ブロッカー
このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
DMR-09 「エピソード3 レイジVSゴッド」で登場したオラクルで、自分のターン終了時にアンタップする効果、通称『警戒[1]』を持つ。
オラクルではタップ状態で効果を発揮する効果が多いものの、一応そちらの効果の発動タイミング後でアンタップされるのでアンチシナジーというわけでもない。ただし、全体的に見てオラクルデッキではウィニーブロッカーという立ち位置を超えるものではない。オラクルを主体としたデッキでは採用されるが、それも「オラクルの軽量に優良なクリーチャーが少ないから」と言わざるを得ない。
とはいえ、ブロッカー持ちの光文明で3コスト以下のクリーチャーなので、《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》を主体とした【サザン・ルネッサンス】などのデッキで採用されることもある。
とまあ語ってきたところで、ぶっちゃけ本カードの着目すべきポイントはそこではない。本カードはデュエル・マスターズでも非常に類稀な『目を出していて、獣人でも人形でもなければ寄生もされていない人形クリーチャー』という重要な立ち位置のクリーチャーなのである。本クリーチャーが登場した2013年まで、このようなカードは本当に存在せず、あるのはヒューマノイドやスノーフェアリーのメカクレ系か、ビーストフォークやティラノ・ドレイクの獣人・竜人系、さもなくば《封魔グレミー》(寄生)や《解体人形ジェニー》(人形)といったかなり人を選ぶカードばかりであった。2013年、アウトレイジと並びオラクルはこの貴重な「ドストレートな萌え」という、他のTCGならまっさきに開拓しているはずのエリアを開拓し始めたのである。翌年にデュエマの販売元であるタカラトミーより新規TCGとしてWIXOSSが登場したが、そちらにいても違和感のないデザインが何例か見られた。
《信心深きコットン》はというと、オラクルは宗教であるという設定より信徒らしい衣装(フードはネコ耳様だが)を纏っているものの、ピンク髪のロリっ子であった。たった1枚、アニメでも特にフィーチャーすらされず、なんなら再録まで口調もわかっていない[2]という圧倒的供給のなさにもかかわらず、オリジナルカードスリーブが作られたり、イラストサイトで人気を博し、無限回収をはじめるプレイヤーが現れるなど、デュエル・マスターズの代表的なアイドルカードとして名が挙がるに至った。公式でも把握していたのか、一時期は光文明の代表として公式サイトで彼女のイラストが使われていたこともある。
アニメでも『デュエル・マスターズ ビクトリーV3』では《神人類 ヨミ》が勝太戦で使用したり、『デュエル・マスターズ VSR』では地下葉原なる秋葉原丸パクリの地下空間での広告に彼女似の萌キャラが配されるなど公式も《信心深きコットン》の需要を理解している模様。
後に公式が『デュエデミー賞』なるイベントで《ヘブンズ・ゲート》のスタイルチェンジをどうするかというアンケートを取り、ツインテールが最多得票を得たことから、元のイラストに上からツインテール姿の《信心深きコットン》を描くというファンサービスを見せた。
そして2020年の再録でようやく口調が「てよだわ」であることが判明した。逆に言えば、デュエル・マスターズのプレイヤーたちは7年間も口調が判明していなかったクリーチャーをアイドルとして持て囃していたということになる。
ちなみに背景ストーリーではオラクルは階級制を採っていることが明かされているが、彼女は階位なし、つまり一般の信徒に過ぎないことがわかる。最も、《閃光の神官 ヴェルベット》のように明らかに一般の信徒に過ぎないとするにはおかしい階位なしもオラクルの中にはいるのだが。
そして、2022年に《信心深きコットン》の待望すべき2枚目のクリーチャーが登場した。
予言のイザナイ コットン VR 光文明 (5)
クリーチャー:ライトブリンガー/オラクル 2000
自分のターン中、最初のカードを引いた時、カードの名前を1つ言う。その後、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがそのカードなら、コストを支払わずに使ってもよい。
エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
コモンからベリーレアに、階位なしからイザナイ階位(第3位)に昇格した。椅子に座り、水晶玉の代わりに《予言者クルト》を膝に載せたかわいらしいイラストとなっており、収録弾の特性上縦長のイラストで全体を確認可能。
効果も「デッキトップを言い当てる(=予言)ことで、そのカードをコストを支払わずに使う」というなかなか悪用しやすい能力と、相手がそれ故に破壊を狙ってくるのをシールドを犠牲に回避できるという組み合わせ。
この効果で、11マナというぶっ飛んだマナコストを誇る《オールデリート》を撃ち、双方ともにシールド、クリーチャー、その他諸々をふっとばしたあとに更地に《伝説の禁断 ドキンダムX》を顕現させてダイレクトアタックという【コットンデリート】というデッキも生まれている。かわいらしい《予言のイザナイ コットン》とザキラの恐ろしい顔の《オールデリート》の組み合わせはギャップが大きい。
神託少女コットン C 光文明 (3)
クリーチャー:オラクル 5000
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
こちらは平々凡々なスペック止まりだが、3マナでパワー5000は破格。《雲海の守護者メッサ・バーナ》から強制ブロックを取り除いたデザインとなっている。フレーバーテキストからするに「経典に書いていないこと」には驚いてしまう模様。信心深いからね、しょうがないね。
2023年、アビス・レボリューション期になり、ついに4枚目が登場。――したのだが、
聖霊左機 コットン UC 光文明 (3)
クリーチャー:メカ・ゴッド・ノヴァOMG/オラクル 5000+
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
左G・リンク(このクリーチャーが出る時、「中央G・リンク」または「右G・リンク」を持つゴッドの左側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。離れる時は、その中の1枚を選ぶ)
このクリーチャーが出た時、山札の上から1枚目を表向きにする。それがゴッドであれば手札に加える。
このクリーチャーはリンクしていなければ攻撃できない。
そこにいたのは、機械化した《聖霊左神ジャスティス》の頭部に生体ユニットが如く突き刺さるコットンの姿であった。これは《偽神類 ゾロスター》が神になる夢を諦めきれず、神と人を融合させるアカシア計画を発見して再始動されたことによって犠牲になった姿であったことがわかっている。
2022年時点では「過去に人気のあったクリーチャーの再フィーチャー」という理屈で登場したものの、当時デュエル・マスターズにおいて流行していた「ディスペクト」などの要素には縁がなかった。その反動なのか、2023年からは相次いで尊厳破壊が開始されてしまう。
続いて2023/08/05に発売されたDM23-BD1 『レジェンドスーパーデッキ 禁王創来』で、よりによって (和解したとはいえ) 敵のアウトレイジの《一撃奪取 ケラサス》と合体させられてしまった新規カードが登場する。
Disコットン&Disケラサス UC 光/自然文明 (3)
クリーチャー:オラクル/アウトレイジ/ディスタス 1500
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それが多色カードなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。
そう、2022年になんとか回避できていたディスタス化、すなわち「ディスペクト」を受けた姿ということになる。《一撃奪取 ケラサス》もアイドルカードといえばアイドルカードではあるが、オラクルと敵対するアウトレイジと言う立場であり、そもそももともとのストーリーでも接点がない (登場弾が同じでレアリティモコモン同士ではあるが) 。なぜコットンと合体させられてしまったのかと思うだろうが、これは明確にフレーバーテキストに書かれている。
アウトレイジとオラクルの違いなど、ディスペクターにとっては些細なものであった。
そう、《龍魂珠 》は特にこの2人のつながりなんて気にしておらず、両勢力のかわいい女の子2人を顔カプ[3]採用したに過ぎないのだ。《龍魂珠》は「デュエル・マスターズ20年の歴史を愚弄し、原作レイプする敵」として描かれているが、よりによって顔カプしたいだけで歴史のわずかな記述からゾンビ化させられてしまった幼女の痛々しい姿は悲哀を誘う。
2024年には、基底世界線とは異なる別次元のコットンまでもが悲劇に見舞われる。
神判のカルマ コットン R 光文明 (2)
クリーチャー:オラクル・セレス/ヒューマノイド 2000
相手のクリーチャーが出た時、そのターン、そのクリーチャーは攻撃できない。
ジャッジ・水晶チャージャー R 光文明 (3)
呪文
相手のマナゾーンにあるカードの枚数より大きいコストを持つ相手のエレメントを1つ選ぶ。相手はそれを山札の下に置く。
水晶チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに、裏向きにしてマナゾーンに置く)
カード自体は非常に優秀なもので、クリーチャー面は相手のスピードアタッカーや進化クリーチャーにも召喚酔いを発生させる効果、呪文面は相手の踏み倒し・コスト軽減されたクリーチャーを除去する効果と使い勝手がいい。しかし注目は呪文面のイラスト。いわゆる水晶化され、デザインも抽象化されて猫のクリスタルのようになったコットンのような何かが描かれているが、これは「ような何か」ではなく、黒幕の《クリス=タブラ=ラーサ》をはじめとしたゼニスの力として使われるために「水晶の華」にされてしまったコットンのなれの果てである。
更にゼニスたちの贄となったコットンは、そのゼニスたちが《アビスベル=覇統=ジャシン帝》になったことで目的まで失いただの結晶になってしまった……。
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最終更新:2024/05/02(木) 23:00
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